バイク保険は即日加入できる?加入前に知っておきたいポイント

バイク保険は即日加入できる?

うっかりバイク保険の期限が切れていたなどの理由で、「今すぐ、保険に即日加入したい」ということは多いようです。では、バイク保険の即日加入は可能なのでしょうか。
ここでは、バイク保険に即日加入できるかどうか解説するとともに、バイク保険の即日加入を考える前に知っておきたいポイントなどについてもご紹介します。

代理店型のバイク保険は即日加入できる

代理店型のバイク保険の場合、バイク保険への即日加入が可能です。

代理店型のバイク保険とは、保険会社と契約を結んだ保険代理店で、担当者と対面で契約手続きを行うバイク保険のことです。
保険会社の代理人として、保険契約者と保険契約を結べる保険代理店は、契約書を作って保険料を受け取れば、その日に保険契約を締結し、その日から補償を開始することもできます。

なお、バイク保険においては、基本的に保険の補償が有効になる日時は「保険始期日(補償の開始日)の午後4時」です。ただし、保険会社によっては、契約時に申し出れば、始期日の午前0時から1時間単位で指定することも可能です。午後4時を待たずにバイクを走らせたいという場合には、時間を指定しておきましょう。

代理店型のバイク保険はどこで加入できる?

代理店型のバイク保険はどこで加入できる?

新車・中古車を問わず、バイクを販売しているバイクショップは、保険代理店を兼ねているところがあります。自分がバイクを購入したバイクショップかどうかを問わず、バイクショップでバイク保険に入ることが可能です。

また、ショッピングモールや商店街などで見かける保険代理店でも、バイク保険を扱っていれば、バイク保険に入れます。ほかにも、保険代理店業務を行っている大手の自動車用品店や整備工場でも、バイク保険に加入することが可能です。

ダイレクト型のバイク保険は即日加入できる?

それでは、保険代理店を通さずに新規契約などの手続きをインターネット上で直接行うことができる、ダイレクト型のバイク保険の場合はどうでしょうか。

ダイレクト型のバイク保険でも、即日加入はできます。ただし、ここで気をつけなければいけないのが、ダイレクト型の場合、「保険始期日、つまり事故への補償は最短でも契約の翌日になる」ということです。ですから、「ツーリング当日に、バイク保険が切れていることに気づいた」など、今すぐ保険の補償が必要な場合には、ダイレクト型では対応できないことになるので注意しましょう。

バイク保険には1日保険がない

自動車保険には、「1日保険」というものがあります。これは文字どおり、1日単位で契約できる保険で、保険料も1日1,000円程度からとなっているため、「友人の車を借りて旅行に行く」といった場合に便利です。
ですが、バイク保険には、この1日保険がありません。その理由は、バイクは事故を起こした際に、死亡・重傷に至る可能性がとても高いためです。

■乗車中の事故の死者・重傷者数(2023年)

自動車

バイク
自動二輪車と原付の合計

死傷者数

21万7,092人

3万9,649人

死者数
()内は死傷者数全体に対する割合

837人
(0.39%)

508人
(1.28%)

重症者数
()内は死傷者数全体に対する割合

7,074人
(3.26%)

6,630人
(16.7%)

総務省がまとめた2023年の「道路の交通に関する統計 交通事故の発生状況」によれば、バイク乗車中の事故による死亡率・重傷率は、自動車乗車中と比較して死亡率は約3倍、重傷率は約5倍です。

つまり、事故に遭った際、バイクは死亡率・重傷率ともに極めて高く、保険会社から見れば多額の保険金の支払いが発生するリスクが高まります。こうした事情から、バイクの1日保険が設定されていないといわれているのです。

バイク保険の1日保険については、下記の記事をご覧ください。
1日だけのバイク保険はない!短期の保険をかけたい場合はどうする?

バイク保険の即日加入を考える前に知っておきたいポイント

バイク保険の即日加入を考える前に知っておきたいポイント

ここからは、バイク保険の即日加入を考える前に、知っておきたいポイントをご紹介します。下記のようなポイントを押さえることで、保険料が割安になる場合もあるのでチェックしておきましょう。

ダイレクト型のバイク保険は代理店型に比べ保険料が安い

代理店型のバイク保険に比べ、ダイレクト型のバイク保険のほうが、保険料が安い傾向にあります。

代理店型では、保険会社と契約者のあいだに代理店を設け、保険契約の手続きを行うため、代理店の運営費や人件費などの中間コストがかかります。ところが、インターネットで保険会社と契約者が直接契約できるダイレクト型では、こうした中間コストがほとんどかかりません。
こうした理由から、ダイレクト型のバイク保険は、代理店型よりも保険料が安く設定されています。

ただし、前述したとおり、ダイレクト型のバイク保険は、即日加入するにしても、保険始期日は最短でも契約の翌日になります。ですから、「補償開始は明日以降で構わないから、保険料は安く抑えたい」ということであれば、ダイレクト型を選ぶといいでしょう。

自動車を持っているならファミリーバイク特約をつける選択肢も

保険に即日加入したいバイクが、原付バイクのように排気量125cc以下のものであれば、個別にバイク保険に入るよりも、自動車保険の「ファミリーバイク特約」に入ったほうがいい場合もあります。
ファミリーバイク特約はバイク保険ではなく、車の自動車保険に付帯できる特約で、一般的に補償の対象となる人は次のとおりです。
<自動車保険のファミリーバイク特約の補償対象>
・記名被保険者
・記名被保険者の配偶者
・記名被保険者、配偶者の同居の家族
・記名被保険者、配偶者と別居している未婚の子供
また、ファミリーバイク特約では、保険対象のバイクに台数制限はありません。「保険対象者が運転する125cc以下のバイク」であれば、補償対象になります。
ですから、バイクが本人名義であっても、友人から借りたバイクであっても、万一の際に補償を受けられます。

ファミリーバイク特約については、下記の記事をご覧ください。
ファミリーバイク特約は250ccで使える?任意保険との違いを解説

入っているバイク保険を切らさないようにする

多くの場合、「バイク保険に即日加入しなくてはいけない」という状況になるのは、バイク保険の有効期限がうっかり切れてしまったことに気づいたからではないでしょうか。こうなってしまわないように、早めにバイク保険の更新手続きをすることが大切です。

バイク保険が切れてしまうと、事故を起こしても何の補償もされません。
また、これまで高い等級を持っていた人は、新たに入り直したバイク保険で等級がリセットされてしまうと、保険料が高くなってしまうというデメリットもあります。
バイク保険は、満期が近くなると保険会社からお知らせが届きますから、忘れないうちに更新手続きをしておきましょう。

自分に合ったバイク保険で、安心のバイクライフを楽しもう

二輪という不安定さをバランスで補う。そこにこそ、バイクで走るおもしろさと楽しさがあります。とはいえ、不安定だからこそ事故のリスクが高いのも事実です。自分と愛車がダメージを負うのもつらいことですが、それ以上に他人に損害を与えてしまったら、大変なことになってしまいます。

バイク保険は、そんな場合のセーフティネットです。補償の内容はさまざまですから、細かな点もチェックし、ご自身に合ったバイク保険を選ぶことが大切です。そして、「保険が切れたから、今すぐ保険に加入しなくては!」などと慌てることのないよう、保険が満期となるタイミングは忘れずに確認しておきましょう。

オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「バイク保険 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。保険料や商品内容の充実さなど、さまざまな視点のランキングを確認できますので、バイク保険加入を検討している人は参考にしてください。

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