【第83回米アカデミー賞】ノミネート発表 最多は『英国王のスピーチ』の12部門

『英国王のスピーチ』2月26日公開 (C)2010 See-Saw Films. All rights reserved.  [拡大する]

『英国王のスピーチ』2月26日公開 (C)2010 See-Saw Films. All rights reserved. 

 米映画芸術科学アカデミーが主催する『第83回アカデミー賞』のノミネート作品が25日、発表された。日本代表として外国語映画賞に出品された中島哲也監督、松たか子主演の映画『告白』は、65か国66作品の中から最終選考の9作品に残ったものの、正式ノミネートはならなかった。長編アニメーション部門で審査対象作品15本に残っていた『サマーウォーズ』(細田守監督)も最終候補に残ることはできなかった。一方、渡辺謙が出演した『インセプション』(クリストファー・ノーラン監督)は作品賞、脚本賞、視覚効果賞など8部門にノミネートされ、チームの一員として渡辺も映画『硫黄島からの手紙』以来、4年ぶりのレッドカーペットを歩くか、期待される。

 最多ノミネート作品はコリン・ファース主演の映画『英国王のスピーチ』(トム・フーパー監督)。作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞(ジェフリー・ラッシュ)、助演女優賞(ヘレナ・ボナム=カーター)、脚本賞、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞、編集賞、作曲賞、録音賞の最多12部門にノミネートされた。日本では2月26日に公開される同作は、現エリザベス女王の父、ジョージ6世の実話を映画化。子供の頃から吃音に悩み、無口で内気だったジョージ6世が、ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民の前で、渾身のスピーチに挑むまでを描く。

 2番目にノミネートが多かった作品は、コーエン兄弟(ジョエル&イーサン・コーエン監督)の最新作『トゥルー・グリット』。作品賞ほか主要5部門を含む10部門のノミネーションを獲得した。コーエン兄弟は、2007年度の『ノー・カントリー』以来、2年ぶり2度目の作品賞と監督賞、そして脚色賞を狙う。主演男優賞ノミネートのジェフ・ブリッジスは昨年の『クレイジー・ハート』に続く2年連続受賞がかかり、実現すればスペンサー・トレイシー、トム・ハンクスに続く3人目の快挙となる。同作で、父を殺された復讐のために立ち上がる少女マティを演じる14歳のヘイリー・スタインフェルドは助演女優賞にノミネートされた。

 アカデミー賞の前哨戦ゴールデン・グローブ賞で4部門を制し、オスカー大本命と期待される『ソーシャル・ネットワーク』は、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、録音賞、作曲賞、編集賞の8部門でノミネートされた。世界最大手のSNS“Face book”の創業秘話を描いた物語で、「インターネット時代のビル・ゲイツ」と呼ばれる創始者マーク・ザッカーバーグ役で主演したジェシー・アイゼンバーグは、主演男優賞候補に選出。デヴィッド・フィンチャー監督は、2008年にブラッドを主演に迎えた『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』以来、2作目のノミネートで、作品賞または監督賞で初のオスカー獲得を狙う。

 ナタリー・ポートマン主演の映画『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督)は、作品賞、監督賞、主演女優賞、撮影賞、編集賞の主要5部門にノミネートされた。プリマを争うバレリーナの精神的苦悩、善と悪の二面性を見事に演じ切ったナタリーが、初めてのオスカーに輝けるか、注目される。日本では5月に、東京・TOHOシネマズ日劇ほか全国拡大ロードショーが決定している。

 ボクシング史上最も記憶に残るエキサイティングな激戦と、そこに至るまでの兄弟の葛藤と絆を描く『ザ・ファイター』(デヴィッド・O・ラッセル監督)で、大幅に減量をし、髪の毛を抜き、歯並びを変えるという驚異の役作りで、薬物中毒の元実力派ボクサー・ディッキーを怪演したクリスチャン・ベールは、助演男優賞を狙う。同作は、作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞(メリッサ・レオ、エイミー・アダム)、脚本賞、編集賞の6部門7ノミネートとなった。

 アネット・ベニングとジュリアン・ムーアのアカデミー賞の常連女優ふたりが“夫婦”を演じ、現代の家族の新しい定義を投げかけた『キッズ・オールライト』(4月29日公開)は、作品賞、主演女優賞(アネット・ベニング)、助演男優賞(マーク・ラファロ)、脚本賞の4部門に選出された。

ベン・アフレック監督の『ザ・タウン』(2月5日公開)からはジェレミー・レナーが助演男優賞にノミネートされた。

 『第83回アカデミー賞』の発表・授賞式は2月27日夜(日本時間28日午前)にロサンゼルスで行われる。

【主な部門のノミネート一覧】

◆作品賞
『ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』
『127 時間』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3』
『トゥルー・グリット』
『Winter’s Bone』

◆監督賞
ダーレン・アロノフスキー/『ブラック・スワン』
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン/『トゥルー・グリット』
デヴィッド・フィンチャー/『ソーシャル・ネットワーク』
トム・フーパー/『英国王のスピーチ』
デヴィッド・O・ラッセル/『ザ・ファイター』

◆主演男優賞
ハヴィエル・バルデム/『Biutiful ビューティフル』
ジェフ・ブリッジス/『トゥルー・グリット』
ジェシー・アイゼンバーグ/『ソーシャル・ネットワーク』
コリン・ファース/『英国王のスピーチ』
ジェームズ・フランコ/『127時間』

◆主演女優賞
アネット・ベニング/『キッズ・オールライト』
ニコール・キッドマン/『Rabbit Hole』
ジェニファー・ローレンス/『Winter’s Bone』
ナタリー・ポートマン/『ブラック・スワン』
ミシェル・ウィリアムス/『ブルーバレンタイン』

◆助演男優賞
クリスチャン・ベール/『ザ・ファイター』
ジョン・ホークス/『Winter’s Bone』
ジェレミー・レナー/『ザ・タウン』
マーク・ラファロ/『キッズ・オールライト』
ジェフリー・ラッシュ/英国王のスピーチ」

◆助演女優賞
エイミー・アダムス/『ザ・ファイター』
ヘレナ・ボナム=カーター/『英国王のスピーチ』
メリッサ・レオ/『ザ・ファイター』
ヘイリー・ステインフェルド/『トゥルー・グリット』
ジャッキー・ウィーヴァー/『Animal Kingdom』

◆脚本賞
『Another Year』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『キッズ・オールライト』
『英国王のスピーチ』

◆脚色賞
『127時間』
『ソーシャル・ネットワーク』
『トイ・ストーリー3』
『トゥルー・グリット』
『Winter’s Bone』

◆外国語作品賞
『Biutiful』(メキシコ)
『Dogtooth』(ギリシャ)
『In a Better World』(デンマーク)
『Incendies』(カナダ)
『Outside the Law (Hors-la-loi) 』(アルジェリア)

◆長編アニメーション部門
『ヒックとドラゴン』
『イリュージョニスト』
『トイ・ストーリー3』

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