水没車・冠水車の買取
ここでは水没車と冠水車についてどこまでなら買い取ってもらうことができるのか、ご紹介したいと思います。
水没してしまった車のことを自動車販売店では「水没車」や「冠水車」と呼びます。車はある程度の浸水や冠水に耐えられるように設計されていますが、エンジン回りの電気系統に水が入ってしまうとエンジンが故障するおそれがあります。また、浸水した後の車はフロアカーペットのカビやシートベルトのシミの原因になったり、車内に異臭を漂わせたり、エンジン・マフラーの内部が腐食したりします。
全く動かない車でも自動車リサイクル法によって売却することが可能です。自動車リサイクル法に従って、解体、部品を取り外した上で中古部品として売られます。そのため、「水没車でも買い取ります」という専門業者もあります。
一方で、水没車かどうかはプロである査定士でも判断を迷うものといいます。査定はダメージの度合いによって決定されますが、一般的には浸水の度合いが基準になっているようです。タイヤの半分以上を超えた水深(30cm程度)を超えると電気系統のトラブルを起こす可能性があり、水深がドアの半分の高さまで来るとエンジンだけでなく車全体のダメージが懸念されるといいます。
水没車とは、いわば水に浸かっただけで見た目はごく普通の車です。買い取り業者は水没車を買い取り整備して販売しますが、主な販売先は海外です。アジアやアフリカなどの中古車市場では、性能の良い日本車が安く購入できるということで、非常に人気が高まっています。特にロシアは、日本の水没車を「ミズノクルマ」と呼び、需要が高いようです。