2009年11月05日 14時20分
販売目標数5000万点 ユニクロ「ヒートテック」世界にアピール〜子供向け商品は500円から展開
5日、都内で行われた「2009年ヒートテック説明会」に登壇したユニクロの柳井正社長 (C)ORICON DD inc.
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ユニクロは5日、都内で機能性ウエア「ヒートテック」のグローバル戦略発表会を開催し、今年の世界販売目標数を5000万点に設定したことを発表した。昨年、全世界で約2800万点の販売実績を打ち立てた「ヒートテック」だが、今年は米国、仏国でオープンさせた限定オンラインストアや海外でも行っている大々的な広告展開などにより、同商品を国内外にアピールしていく。
保温性とデザイン性を両立させ、2008年に大流行となった「ヒートテック」。今年に入ってからは他社からも機能性ウエアが発表されているが、柳井正社長は「競合は大歓迎。比べた結果、我々のほうが完成度が高いことに気づいてもらえると思う」と自信をのぞかせ、世界販売目標も「5000万点としているが、もっと売れるんじゃないかと思う」と強気の姿勢を見せた。
販売促進として過去最大規模のグローバルキャンペーンも展開。世界的に著名なモデル12名を起用して各国の駅、バス、店舗などで広告展開を行っているほか、テレビ広告を日本、韓国のほか英国でもオンエアし、“ジャパンテクノロジーウエア”を世界に向けてアピールする。
また、同社は子供向け機能性ウエアの価格を下げ、500円より発売したこともあわせて発表。子供向けの「ヒートテック」は昨年も発売していたが、成長により“翌冬は着られなくなる”といった子供ならではの事情を考慮し、繊維メーカーの東レと新素材を共同開発した。発熱・保温の機能を保持しながら、1000円のアイテムを790円に、790円のアイテムを500円に抑え、「戦略的な低価格」(同社)でアピールしていく。
『ヒートテック』は身体から出る水蒸気を繊維が吸着し発熱する保温ウエア。2009年は静電気防止機能や形状保持機能を加えたほか、全32型、最大18色のバリエーションを用意した。国内では2008年のブームを受け、7月21日より世界に先駆けて発売を開始。オンラインストアでも特設ページを用意し、半袖シャツからタートルネック、タイツ、靴下など、幅広いアイテムを販売している。