2012年06月26日 10時00分
<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>血糖値をコントロールする食事法って?
食材の“GI値”を参考に、血糖値を急上昇させない食事法を紹介
朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とORICON STYLEが連携してお届けする“おさらいニュース”。今回は、「血糖値」がテーマ。血糖値は誰しも食事を摂れば上がるものだが、高カロリーな食事や、食べ過ぎなどを繰り返すと糖尿病などの病気につながる恐れが。そこで、“糖の吸収をコントロールできる食事法”を紹介する。
■ “糖分の吸収のされやすさ”を表すGI値がポイントに
糖分吸収のコントロールには一時期ダイエットでも注目された数値“GI値”が影響してくる。城西大学薬学部薬学科・金本郁男教授によると「GI値が高い食品ほど小腸で糖分の吸収がすぐに起こり、血液中に糖分が一気にたくさん入るため血糖値の急上昇を招く。GI値の低い食品は、小腸で糖分がゆっくりと吸収されるため、血糖値の上昇は緩やかで、身体への負担が少ない」という。
GI値が高い主な食材は、食パン、うどん、白米などの“白い”炭水化物。一方、玄米やライ麦など精製されていない“茶色い”炭水化物や肉類はGI値が低めと言われる。つまり、普段の食事では“何を食べるか”が血糖値の上昇の仕方を決めるポイントとなってくるのだ。
■血糖値をコントロールする食事方法
しかし、いくらGI値が高いとはいえ、炭水化物を抜き続ける食事は身体に悪影響を与える。そこで、GI値の高い食材を食べても、血糖値が急上昇しない食事方法を紹介する。
1つ目は、ご飯(白米)に小口切りにしたオクラを乗せて食べる方法。GI値の高い白米は小腸に入るとすぐに吸収され、血糖値の急上昇につながるが、食物繊維が豊富に含まれたオクラを一緒に摂取することで、糖に食物繊維が絡みつき、ゆっくりと吸収される。
また、食事を摂る前にコップ1杯の牛乳を飲むこと、唐揚げなどの脂っこいメニューに酢をかけてから食べる方法もオススメだという。牛乳に含まれる脂肪や酢に含まれる酸が胃や腸に入ると、胃の動きがスローペースになり、食べ物を胃から小腸に送り出すのが遅くなる。よって、血糖値の急激な上昇が抑えられると考えられている。
いまや、日本人の10人に1人は糖尿予備軍と言われている。「自分もそうかも?」と感じている人は、上記の食事法を取り入れてみてはいかがだろうか?
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