2012年07月31日 11時13分

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>便秘と不眠、その意外な原因と改善法

便秘・不眠知らずで健康的な生活を送るには…? [拡大する]

便秘・不眠知らずで健康的な生活を送るには…?

 現代人が抱える身体の悩みはさまざま。不調を解消する大切はポイントとは…? 今回の朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とORICON STYLEによる “おさらいニュース”は、番組で紹介された症状の中から「便秘」と「不眠」をピックアップ。悩んでいる人が多いこれらの不調の改善法を紹介する。

■便秘と深い関係が…腸内にある“第2の脳”

 便秘は腸にある“第2の脳” が関係していると言われる。第2の脳とは腸内の神経細胞のこと。腸にある神経細胞の数は脳に次いで多く約1億個存在し、腸を動かし食べ物から栄養分を取り出す司令を出しているほか、脳に排便を促す信号を発信する役割を担っている。

 しかし不規則な生活などで自律神経が乱れ交感神経が優位な状態が続くと、血流が滞って腸の動きが鈍化。便が1ヶ所に長く留まることで悪玉菌が増加したり腸に炎症が起きたりし、神経細胞の変形を招いてしまうと考えられている。その結果、便が直腸に移動しても神経細胞が反応せず、便が溜まり続けることに。

 自律神経の乱れが原因となる便秘には、副交感神経を優位にして身体をリラックスさせることが大切。2006年に発表された医学論文によると、1:2の割合で吸って吐くヨガ特有の呼吸法が効果的だとか。「5秒かけて鼻から息吸い、口をすぼめて10秒かけて口から息を吐く」という順天堂大学附属順天堂医院便秘外来の小林弘幸医師が開発した便秘解消呼吸法を、朝・昼・晩の1日3回、5分ずつ試してみよう。

■良質な睡眠のカギを握る “脳のクーラー”

 寝付きが悪い、熟睡できないなど不眠に悩んでいる人は、寝る前に「体温を1度下げる」ことで良質な睡眠が期待できるという。国立精神・神経医療研究センターの三島和夫部長は「昼間、脳の温度は上がっていくので、夜は休めるため冷やさなければなりません。(脳の)クーラーのスイッチが入るかどうかが、快眠と不眠の分かれ道なのです」と説明する。

 このスイッチを働かせる方法は「昼間の代謝量を増やすこと」(三島部長)。昼に運動し体温と脳の温度をあげると、夜に“脳のクーラー”が働きやすくなる。代謝量を増やすには早歩きなどの有酸素運動が効果的だが、「お風呂で体温を1度上げる」ことでも同じような効果が得られる。ポイントは、41度のお湯の10〜15分浸かり、身体の芯まで温めること。夏は出浴後の温度の下がりが遅いので、熱帯夜など寝苦しい時には39〜41度のお湯に5〜10分浸かるのがおすすめ。また、就寝の1〜2時間前に入浴することも重要なポイントとなる。

 便秘も不眠もさまざまな原因があるためすべての人に効果があるわけではないが、どちらの改善法も手軽にできるものばかり。現在これらの不調に悩んでいる人は、生活に取り入れてみては?

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