2013年05月16日 16時18分

梅雨時の児童のアレルギー悪化に「鼻呼吸」が有効

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もうそろそろ梅雨の時期が始まる…

 子どもたちの鼻呼吸習慣を促進しているグラクソ・スミスクラインが先ごろ、ダニやカビが好む高温多湿になる梅雨の時期に悪化する「小児ぜんそく」や「夏型過敏性肺炎」に関する調査を実施。その結果、鼻呼吸対策が有効であるとアドバイスしている。

 まず、年々増加している小児ぜんそくは、特に、高温多湿を好むダニ・カビが繁殖する梅雨にかけて悪化するという。雨が続くため布団が干せないことや、子どもにおいては、戸外で遊べず、家の中で遊ぶ傾向があるため、ホコリを吸い込みやすいことなども、ぜんそく発作につながると考えられている。

 同じく、この時期は室内のエアコンから発生するトリコスポロンというカビや、細菌、埃、鳥の糞などを吸い込むことで、その物質がアレルゲンとなり、発熱や長引く咳を引き起こす夏型過敏性肺炎も、子どもが患う場合がある。主に、エアコンを使用する5月〜10月の間だけ症状が現れることが多いという。

 この傾向について、同社が雨晴クリニックの副院長・坪田聡氏に予防法などを伺ったところ、「口呼吸を繰り返していると、繁殖したダニ・カビなどのアレルゲンを、直接、口から吸いこみ、のどの奥にある白血球をつくる器官が集中している扁桃をダイレクトに直撃し、免疫力を低下させます。特に睡眠中は、布団に潜むダニを吸い込みやすく、深夜に小児ぜんそく発作を引き起こすことで、アレルギーを悪化させてしまうのです」と分析。対策として「従来は、掃除、カビ退治、布団の天日干しなどが主流でしたが、これからは鼻呼吸対策も新常識として覚えて下さい」とアドバイスしている。

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