2012年04月21日 10時00分
現存数は世界で238冊 シェイクスピアの戯曲集、英国大使館で公開
駐日英国大使館 大使公邸で特別公開されるウィリアム・シェイクスピアの戯曲集
駐日英国大使館、ブリティッシュ・カウンシル、デ・モントフォート大学、大英図書館は19日、英国の詩人・劇作家ウィリアム・シェイクスピアの最初の戯曲集を23日から25日までの3日間、駐日英国大使館 大使公邸(東京都千代田区)で特別公開すると発表した。
同企画は4月23日のシェイクスピアの誕生日を記念し実現。大英図書館所蔵の同書は1632年、シェイクスピアの劇団の役者で友人もあったジョン・ヘミングとヘンリー・コンデルが編纂したもので、シェイクスピアの36編の作品をコメディ、史劇、悲劇、コメディに分類し収録。現在は世界で238冊存在するといわれているが、今回公開されるものは保存状態も良く、タイトルページのシェイクスピアの肖像画が鮮明であることからも、貴重なコレクションとされている。
今回は日本国内の小・中学校の生徒、学術関係者らにのみ公開され一般公開は行われないが、英国ではロンドン・オリンピック・パラリンピック競技大会を記念した文化芸術プログラムを実施しており、4月23日から11月まで「ワールドシェイクスピアフェスティバル」を開催。世界中からさまざまな劇団が参加してシェイクスピア作品を上演するほか、シェイクスピアにまつわる展示やイベントを行う。