2012年01月23日 12時33分
格安競争に終止符? インテリア商品、高価格帯商品に需要回復の兆し〜矢野研調査
矢野研究所『ホームファッション市場に関する調査結果』によると、震災以降はインテリアにも“本物”を求めるニーズが増えてきているという
引っ越しやリフォームの際はカーテンや家具、照明器具などで模様替えを楽しみたいもの。矢野研究所が発表した『ホームファッション市場に関する調査結果』によると、東日本大震災以降は「特に多少高くても、“良いもの”や“本物”が求められる傾向にあり、高価格帯の商品にも動きが出始めている」という。
新設住宅着工戸数の減少や景気低迷による低価格指向などにより、ベッドリネンやインテリアファブリック、家具、照明などの“ホームファッション市場”も縮小傾向にある。しかし、2011年の小売市場規模は2兆8550億円で、前年(2兆8493億円)からほぼ横ばいで推移。
同研究所はこの“健闘”について、震災以降の「多少高くても良いものを」という消費者の嗜好の変化のほか、“旅”や“アジア”、“スローライフ”などをテーマにした特化型のショップやブランドの伸長にあると分析。ショッピングモールや大型商業施設などを中心に出店を進めて勢力を拡大したこれらライフスタイルショップの成長にあるとしている。