認知率9.5% 知られざる現代病「VDT症候群」とは?

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 パソコンや携帯情報端末、ゲーム機器の普及などにより、半日以上モニター画面を見る学生や社会人が増えてきた昨今。ドライアイ、充血など目の疲れや不調を訴える人も多い。平成10年に行われた厚生労働省の調査(技術革新と労働に関する実態調査)でも、VDT(Visual Display Terminal)作業における【精神的疲労を感じている人】36.3%、【身体的疲労を感じている人】77.6%という結果が出ており、厚労省では「VDT作業における労働衛生環境管理のガイドライン」の策定を行うなど“目の疲労”は深刻な問題となっている。そこで、オリコンでは、10月10日の『目の愛護デー』を前に、20代〜50代の男女を対象とした「目の疲れ」に関する意識調査を実施。新たな現代病として注目を集める『VDT症候群』について聞いたところ、【知っている】と答えた人は、わずか9.5%だった。

 では、『VDT症候群』とはどのようなものなのだろうか?『VDT症候群』対策用メガネを販売しているアイウェアショップ『JINS』のマーケティング室広報部 木村正人氏に話を聞くと、「『VDT症候群』とは長時間のディスプレイ作業による眼の疲れやドライアイ、充血、視力低下などの症状のほか、目の疲れからくる頭痛や首・肩の痛み、イライラや不安感など、身体的・精神的な症状のことを表します」と語る。VDT症候群を引き起こす要因には様々なものがあげられているが、近年、特に引き金の一つとして注目を浴びつつあるのが、ディスプレイから発せられる“ブルーライト”。この明かりは人間の眼で見える光の波長(可視光線)の中で、人体に悪影響を及ぼすことで知られている紫外線と非常に近く、可視光線の中で最も強いエネルギーを発しているという。そのため、眼の角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達し、網膜の機能低下を引き起こすと言われているのだ。

 ブルーライトは、近年、ブルーライトそのものを発光する青色LEDが開発されたこと、さらにこれまでの光源に比べて青色成分の含まれる割合が高い白色LEDが普及したことで、パソコンや薄型テレビ、スマートフォンなどのディスプレイにも普及。私たちが日常的に接する機会が増えたことも、『VDT症候群』の一因と言われている。ディスプレイから発せられるブルーライトは、近年増加傾向にある「黄斑変性症」という眼疾患の最大の要因だとも言われており、さらに網膜損傷の一種には、ブルーライトが直接の原因となる「青色光網膜障害」という眼疾患さえあるほど。その他にも、ブルーライトが睡眠を促すメラトニンの分泌を抑制してしまうことにより、「睡眠障害」を引き起こす可能性も叫ばれている。

 私たちが『VDT症候群』にならないためには、どのような実生活を送ればよいのだろうか。厚労省によると、「1日の連続VDT作業時間が1時間を超えないようにすること」「連続作業と連続作業の間に10〜15分間の作業休止時間を設けること」「一連続作業時間内において1〜2回程度の小休止を設けること」とされている。しかし、仕事中にそれを実行するのが困難な人も多いだろう。手軽な対処法として、各アイウェアメーカーがブルーライトをカットするサングラスを発売するなど、対応に追われている。

 快適な日常生活を送るためには、目の健康は不可欠。これまで認知度が低かった、新たな現代病である『VDT症候群』と向き合うためにも、まずは病状を正確に把握し、さらにその対処法もきちんと理解することが現代社会を生きる術と言えるだろう。

【調査概要】
調査期間:2011年9月22日(木)〜9月27日(火)
調査対象:20〜50代の女性 389サンプル、20代〜50代の男性 399サンプル 合計788サンプル
調査方法:自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】によるインターネット調査


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