世界のベストセラー作家カズオ・イシグロが来日 『わたしを離さないで』映画化

約10年ぶりに来日した『わたしを離さないで』原作者のカズオ・イシグロ氏 (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

約10年ぶりに来日した『わたしを離さないで』原作者のカズオ・イシグロ氏 (C)ORICON DD inc. 

 キャリー・マリガン、キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールドら新進気鋭の俳優たちの共演が話題の映画『わたしを離さないで』(マーク・ロマネク監督、3月26日公開)。同作の原作者である小説家カズオ・イシグロ氏がこのほど来日し、24日に東京都内にある駐日英国大使公邸で記者会見を開いた。

 イシグロ氏は名前から察するとおり、1954年に長崎県で生まれ、5歳の時に海洋学者の父親の仕事の関係で英国に移住。英国籍を持つ。1981年から執筆活動を始め、1989年に発表した『日の名残り』で世界的に権威のある文学賞の一つ、英国のブッカー賞を受賞。同作はジェームズ・アイヴォリー監督、アンソニー・ホプキンス主演で映画化された。

 『わたしを〜』は2005年出版。英国の詩情豊かな田園地帯を舞台に、同じ寄宿舎学校で育った幼なじみの3人の恋と友情の物語には、ある“秘密”が隠されていた。彼女たちは見知らぬ誰かのためにこの世に生を受けた“特別な存在”だったのだ。未来への道を自らの意志で選ぶことが許されないまま、彼女たちはそれぞれの定められた過酷な運命をまっとうしようと、懸命に生きていく。

 同作の執筆に足掛け20年かかったというイシグロ氏は「主人公たちの設定は特殊ですが、小説を読み進んでいくうちに普遍的なメッセージに気づいてもらいたかった。それは人間の命は永遠ではなく、限りがあること。自分が期待するより、人生は短いということです。人生において重要な事は何か、考えるきっかけになれば幸いです」と話した。

 完成した映画については「期待をはるかに超えるものになった」と満足げ。「私は1950年代の日本映画が大好きですが、実は、この映画を初めて観た時に、日本映画を観ているような感覚に持ったんです。後になって聞いたのですが、ロマネク監督は私の好きな成瀬巳喜男監督の作品を一つの参考にして撮ったそう。俳優たちも素晴らしく、特にキャリーは、顔の表情をほとんど変えずに、深い感情を喚起させる演技をしていて、日本映画の高峰秀子や原節子を彷彿とさせました」と映画に対する造詣の深さを見せていた。

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