ペット保険は使うと高くなる?保険料が上がる仕組みと加入時の注意点

ペット保険は使うと高くなる?保険料が上がる仕組みと加入時の注意点

 自動車保険などは、事故を起こして保険金を受け取ると、翌年以降の保険料が高くなることがあります。では、ペット保険も保険を使うと、保険料が高くなるのでしょうか。

 ペット保険も、保険の種類や利用回数によっては、使うと保険料が高くなります。

 この記事では、ペット保険の保険料が高くなる仕組みや、ペット保険を選ぶ際の注意点などについて解説します。ペット保険の加入や乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
■ペット保険の保険料が変わる仕組み
年齢とともに高くなる
割増引制度がある
■ペット保険の役割
高額な治療費に耐えられる
補償があると受診のハードルが下がる
■ペット保険を検討するときに注意すべきこと
高齢になると保険料が高額になる
契約更新できないことがある
既往歴があると加入できないことがある
■ペット保険は利用回数が多いと保険料が高くなることも

ペット保険の保険料が変わる仕組み

 ペット保険は、ペットが動物病院で治療を受けた際の費用を補償する保険です。保険料はペット保険会社や選択したプラン、ペットの種類や大きさなどによって違いますが、保険期間が始まってからも保険料が変わることがあります。

 まずは、ペット保険の保険料が変わる仕組みについてご紹介します。

年齢とともに高くなる

 ペット保険の保険料は、ペットが若いうちは低く設定され、年齢が上がるにつれて高くなる場合がほとんどです。これは、ペットも人間と同様に、年をとると健康問題が増えて病院にかかる頻度が上がり、治療費が高額になる可能性があるためです。

 なお、保険料は1年ごとに高くなるタイプと、3歳ごと、5歳ごとなど、一定の年齢に達すると高くなるタイプがあります。中には、犬は12歳、猫は9歳以降など、一定の年齢を超えると保険料が一律になる場合もあります。

割増引制度がある

 ペット保険の中には、保険の利用頻度などによって保険料が変動する、割増引制度を採用しているプランもあります。その場合、保険を使う回数が一定以上になると、それに応じて翌年以降の保険料が高くなることがあるでしょう。反対に、保険を使わなかった場合は翌年の保険料が安くなります。

 なお、割増引制度を採用せず、どれだけ保険を使っても保険料が高くならないペット保険も多いです。ただし、割増引制度を採用していなくても、保険を利用できる上限回数(日数)が設定されていることがほとんどのため、注意しましょう。

ペット保険の役割

 ペット保険は加入時から保険料が年々上がっていくタイプが多く、中には使った回数に応じて保険料が高くなるものもあります。

 長年支払っているとまとまった金額になるため、ペット保険が本当に必要なのか疑問に感じる人もいるでしょう。ここではペット保険の役割について解説します。

高額な治療費に耐えられる

 ペットには人間のような公的な医療制度がないため、ケガや病気で動物病院にかかることになった場合、治療費は全額飼い主の自己負担です。通院が長引いたり、手術や入院が必要になったりすれば、費用が思いもよらない金額になることもあります。
 
 そのようなときにペット保険があれば、保険金を受け取ることができ、負担を軽減することができます。

補償があると受診のハードルが下がる

 ペットの医療費は高くなりがちなため、支払いが気になって動物病院に連れて行くのがためらわれることもあるかもしれません。しかし、通院補償があるペット保険に加入していれば、小さな異変であっても経済的な負担を気にせずにペットを動物病院に連れて行けます。

 そうなると、ペットの病気やケガの早期発見、早期に適切な治療も受けさせることができ、ペットの健康を守ることにもつながります。

ペット保険を検討するときに注意すべきこと

ペット保険を検討するときに注意すべきこと

 ペットが若いうちはあまりケガや病気をしないため、「年をとってからペット保険を検討しよう」と考える人もいるようです。しかし、ペット保険は、できるだけペットが若いうちに加入すべきとされています。ここでは、ペットが若いうちにペット保険に加入すべき理由をご紹介します。

高齢になると保険料が高額になる

 ペット保険の保険料は、ペットの年齢が上がるにつれて高額になる傾向にあります。さらに、ペット保険には新規加入の上限年齢を定めているものもあり、一定の年齢を超えると加入できなくなる場合があります。

 ペット保険の保険料を抑えるため、そして多くのペット保険から比較検討して最適なものを選ぶため、なるべくペットの年齢が若いうちに加入を検討するようにしましょう。

契約更新できないことがある

 ペット保険には、契約更新の上限年齢があるタイプ、年齢制限なくペットが亡くなるまで保険を継続できる終身タイプのプランがあります。上限年齢があるタイプの場合、ペットの年齢によっては加入ができなかったり、すぐに更新できなくなったりする可能性があるでしょう。

 また、終身タイプのペット保険でも、ペット保険会社が指定している疾患にかかったり、補償上限額・回数を使い切ったりした場合は更新できないこともあるため、注意が必要です。

 なお、保険料は高めになりますが、シニアを対象にしたプランを用意している保険会社もあります。

既往歴があると加入できないことがある

 ペット保険の加入は、ペットが健康であることが前提です。加入時には告知義務があり、既往歴によっては加入が難しい場合もあります。ペットも高齢になると病気やケガをしやすくなりますが、病気になってからペット保険の加入を検討しても、加入を断られてしまうことがあるのです。

 既往歴があっても、指定の病気は補償対象外になるなどの条件付きで加入できることはありますが、なるべく健康なうちに加入を検討しておいたほうがいいでしょう。

 ※関連記事:ペット保険の最適な加入タイミングはいつ?年齢制限や条件を解説

ペット保険は利用回数が多いと保険料が高くなることも

 ペット保険の保険料は、プランによっては保険の利用回数に応じて高くなったり低くなったりする場合があります。ペット保険会社やプランで保険料は変わりますが、いずれもペットの年齢が上がると高額になる場合がほとんどです。

 また、高齢になったり、ペット保険会社が指定する病気にかかったりすると、加入や更新ができなくなる可能性があるため、なるべくペットが若く健康なうちに検討することをおすすめします。多くのペット保険を比較検討し、希望に合うものを見つけてください。

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