「ピュア」「可能性」「挑戦」…2009年下半期、“M1・F1層”の流行キーワードとは？

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　20歳から34歳までの男女を対象に、2009年下半期にもっとも流行・話題になった人物や出来事を選出する『2009年下半期　M1F1 アワード』を、広告代理店・電通の子会社「M1・F1総研」が発表。M1（20〜34歳の男性）の1位、F1（20〜34歳の女性）の2位に【政権交代】、F1の1位、M1の2位に9月の大型連休【シルバーウイーク】が選ばれた。また、同社はトップ15までの結果をもとに分析を行った結果、下半期に20代〜30台前半を刺激したキーワードは「ピュア」、「可能性」、「チャレンジ」だとしている。

　同アワードはフリーペーパー『R25』、『L25』の読者を対象に「ヒットした、話題になった商品やサービス」、「注目されていた人」、「気になったキーワード」などの自由回答形式のアンケートを実施。その結果をもとに40個の候補を選出し、M1・F1層1000人が40候補を「お気に入り度」、「話題性」、「新規性」の3つを得点化し、ランキングを作成している。

　ランクインした流行・話題はそのほか、【Windows 7】（M1・3位、F1・8位）、【お台場実物大ガンダム】（M1・4位、F1・9位）、【石川遼】（M1・8位、F1・10位）、【イモトアヤコ】（M1・13位、F1・6位）など。また、M1からは【東北楽天ゴールデンイーグルス】（5位）、【ウサイン・ボルト】（10位）などのスポーツ関連が、F1からは【嵐】（5位）、【こども店長】（7位）など芸能関係への支持が集まった。

　その中でも、誠実なコメントと実直なプレーで見る者を惹きつける【石川遼】や、追悼特番やドキュメンタリー映画『THIS IS IT』などで真摯に音楽に取り組む姿を目にし、偉大さを再認識した人も多い【マイケル・ジャクソン】、また、【こども店長】、【まねきねこダック】などの愛らしさ、真摯な姿勢、率直さなどがポイントとなるピュアな人や物が多くランクインしている点が今年の特徴だと同社は分析。

　そのほか、前述の石川遼や8月に行われた世界陸上で“余裕の”世界記録を記録した【ウサイン・ボルト】、創設4年目にして優勝争いをするまでの球団に成長した【東北楽天ゴールデンイーグルス】、国民に“何かが変わる”期待を抱かせた【政権交代】などの将来の可能性を感じさせるものや、セーラー服姿で猛獣・珍獣に体を張って挑む【イモトアヤコ】、ありえないものを実現させて大きな話題となった【お台場実物大ガンダム】など、常識にとらわれない挑戦に若者が強く共感した点も、同社は“2009年のキーワード”に挙げている。

　同社はグループインタビューなどで“先の見えない景気不安”や“不況が回復していく実感が湧かない”と口にする人が多かったことを挙げ「落ち込む気持ちのはけ口となり得るものに敏感に反応したと考えられる」としている。

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