2010年09月29日 10時00分
増税実施目前! 禁煙の理由1位「お金」 〜健康より金銭面で苦渋の決断
たばこを本気で辞めるには、健康よりもお金のため!?
■調査結果
禁煙補助剤・ニコレットを展開するジョンソン・エンド・ジョンソンが先ごろ実施した、『たばこ税増税直前 緊急アンケート』の結果を、27日発表した。「禁煙しようと思う理由」の1位は【お金】(57.9%)で、2006年(平成18年)のたばこ税増税時にも実施した同様のアンケート1位【健康】(45.7%)を上回る結果に。過去に例のない1箱110円〜140円という大幅値上げの煽りをうけた、“背に腹は代えられない”愛煙家たちの心の叫びが如実に現れる形となった。
“大人の嗜好品”として長年親しまれてきたたばこだが、平成10年12月、平成15年7月、平成18年7月と過去10年間で3度の増税が実施されおり、来月1日からまたも増税実施が決定している。同アンケートの「10月の増税をきっかけに禁煙しようと思いますか?」という質問では、【思う】が57.9%(前回は34.7%)と過半数を超えた。また「禁煙に成功する自信はありますか?」との設問でも【ある】が53.0%(前回は28.4%)と、前回の増税実施よりもかなり強固な禁煙への決意が読み取れる。
さらに同調査では「禁煙をしようと思う根本的な理由」を選択方式で質問したところ、1位は【お金のため】(57.9%)が約6割。次いで2位に【健康のため】(26.2%)が続き、前回のアンケートから1位と2位が逆転。自身の体調管理云々よりも金銭面での打撃が最大の要因といえる。また3位には【喫煙しにくい環境が増えたため】(7.1%)が挙がっており、健康増進法により公共の場の分煙化、または全面禁煙が次々と実施されたことも、より愛煙家たちの肩身を狭くしているようだ。
来月1日からの増税実施をめぐり、たばこ農家の“先細り”を懸念する不安の声が挙がる一方、販売店の店頭では喫煙者の“大量購入”が報じられるなど、連日さまざまなニュースが飛び交っている。今後も禁煙ブームにますます拍車がかかることは間違いないが、「値上げ=喫煙者の悩みの種」に留まらず、この増税はさまざまな分野に影響をもたらすことになりそうだ。
【調査概要】
調査機関:ニコレット禁煙支援センター調べ
調査期間:2010年9月10日(金)〜11日(土)
サンプル:524名(喫煙者316名、禁煙成功者208名)
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
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