住宅ローンとクレジットカードの意外な関係性とは?

 住宅ローンの取得は、とても厳しい審査を通らなければなりません。何千万円という大きな額を個人に融資するため、銀行側も慎重になります。個人の収入や勤務先の会社の規模、年齢、保証会社の審査の通過といった様々な条件があります。その中でもつい見落としがちであるのがクレジットカードの利用です。今回は、住宅ローンとクレジットカードの意外な関係性についてご紹介します。
 住宅ローンの審査は大変厳しいものです。安定した収入といった点で、収入や勤務先の会社の規模、年齢などのチェックに加えて、団体信用生命保険への加入なども必要となります。また、原則として、クレジット、信販系、銀行系会社の保証会社による審査も通過しなければなりません。
 クレジットカードの審査に比べて、その融資の額の大きさからも、今までのローンの返済やカードの借り入れをしていないかといった詳しい経歴まで考慮されます。その審査を通る基準の一つにクレジットカードの利用も入っています。過去に延滞をしていたり、利用停止になっているといった場合は、住宅ローンの審査を通ることはかなり難しくなるでしょう。
 また、きちんと月々の支払いをしていても、審査を通ることができない場合があります。クレジットカードを多数持っているため、カードローン枠が莫大となっているケースです。大きな額のローン枠がある場合、後々他からも借入を行い、住宅ローンの返済が困難になるリスクがあるかもしれないとみなされてしまいます。
 カードの返済をきちんとしているのに、住宅ローンの審査が不承認だった場合は、一度自分の持っているクレジットカードの枚数を確かめてみましょう。
 住宅ローンの審査では、過去のローンや、クレジットカードの支払いの延滞、利用停止になっていないかどうかといった過去の経歴に加え、現在どれだけの枚数のクレジットカードを保有しているかという情報までみられます。
一度でも支払いで延滞をしていたことがわかると、住宅ローンを取得することはかなり困難になります。そのため、クレジットカードを利用する場合は、期日にきちんと支払いをすることを徹底しましょう。
 また、延滞をしていなくても、クレジットカードの保有枚数が多すぎる場合は、やはり審査が通りにくくなってしまいます。クレジットカードにはそれぞれにキャッシング枠があります。1枚であれば10万?100万円程度ですが、それが複数枚になってしまうと、一気に1000万円のカードローン枠を持っていることになってしまい、銀行からの信用を失ってしまう可能性が高くなります。普段利用していないクレジットカードは解約するようにして、必要最低限のクレジットカードだけ持つようにしましょう。
 自分のクレジットカード利用歴に不安がある場合は、個人信用情報機関で自分の信用情報を取り寄せてみましょう。特に、延滞などは、5年間記録として残されていますので、忘れてしまっていた場合には注意が必要です。
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