クレジットカードのスキミングとは
カード犯罪で最も多い手口の一つで、特殊な機器により磁気カードに書き込まれている情報だけを抜き出し、まったく同じ情報を持つカードを複製する手法です。
特に海外旅行での被害が多く、手元にカードが残ることから被害に遭ったと分かるまで時間がかかるのが特徴です。被害に合わないためにもスキミングがどのような犯罪なのか詳しく知っておきましょう。
具体的な場所としては飲食店・小売店等のレジ、銀行・コンビニのATM、ホテル・空港のロビー、温泉施設・フィットネスクラブのロッカーなど。近年はカードチェックをするふりをして堂々と目の前でスキミングをするという事例もあります。
(1)仕掛け式スキミング
カードリーダーの中にスキマーを仕掛けてカード情報を盗む手口です。
仕掛け式スキミングは一旦機器を回収し、パソコンに接続して情報を読み取る必要がありましたが、スキマーにトランスミッター(送信機)を内蔵して情報を飛ばす無線式も登場しています。
キャッシュカードの場合はATMなどに設置されていることが多く、日本でも数多くの被害が報告されています。他のATMと比べてカードリーダー部分の形状が異なる場合はスキマーが仕込まれている可能性があるので注意しましょう。カード情報だけではなく暗証番号も同時に盗まれるため、被害額も大きくなる傾向があります。
(2)非接触式スキミング
カードを磁器リーダーに通さず、タッチするだけでスキミングをする手口です。ICカード式の鉄道改札をイメージすると分かりやすいかもしれません。非接触式のスキマーはタバコ大の大きさであり、地下鉄やエレベーターの中など多くの人が集まる場所で、財布が入っている尻ポケットやハンドバッグなどにかざしてデータを盗みとります。
仕掛け式スキミングはカードを目の届くところに置くことで被害を防止できますが、非接触式スキミングはいつ盗まれるか分かりません。
クレジットカードを入れた財布は鞄の奥深くにしまう等、カードの場所を特定させないようにしましょう。
スキミングは自分のもとにカードが残るため、被害に気づくのが遅れてしまいます。必ず利用明細書をチェックして見に覚えのない支払いがあった場合はすぐにクレジットカード会社に相談するようにしましょう。