2012年05月29日 10時00分
<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>人生のパートナーが原因?夫・妻が招く病気とは…
朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とORICON STYLEが連携し、番組内容の紹介や改善方法を振り返る“おさらいニュース”。今回は最近注目され始めている「夫源病(ふげんびょう)」を軸に、夫婦で引き寄せてしまう病気について。そして病気にかかりにくい夫婦生活を送るコツを紹介していく。
■長年のストレスが積もり「夫源病」に
耳鳴り、めまい、頭痛……。これらは更年期障害の症状だと思いがちだが、「夫源病」という可能性も潜んでいる。「夫源病」は夫の言動がストレスとなり、さまざまな症状を引き起こすと考えられているもの。もちろん逆のパターンもあるが、妻側に症状が現れることが多いため、このような病名がついている。
「夫源病」発症の原因は “なにげない日常”に潜んでいる。夫が脱いだ服を脱ぎっぱなしにする、使ったものをその場に放置するなどの“〇〇っぱなし”や、家事の最中に夫が別の用事を頼んでくるなど、日々の“イラッ”とする出来事でストレスが蓄積。本人も気づかないうちに症状が現れるのだ。
■“プチ別居”もおすすめ 夫婦はコミュニケーションが命
「(この病は)我慢強い主婦に起こりやすいようです」と話すのは、「夫源病」の名付けの親である大阪大学大学院・石藏文信准教授。「お互いに理解できるようケンカを恐れずに不満を少しずつぶつけあうのが大切」とアドバイスする。「手が出るのは問題ですが、口での“プチゲンカ”は夫婦のコミュニケーションと考え、大いにやってください」。
夫の改心がみられない場合は、妻が思い切って3〜4日家を出る“プチ別居”もおすすめだ。「連絡を取り合わない」「必ず自炊する」などのルールを設けて行うことで、妻のありがたさを知る良い機会にもなる。不満がない夫婦などいない。だからこそストレスが溜まらない環境を作り出すことが大切のようだ。
■逆もある! 妻が夫を病気にしてしまう可能性
それとは逆に、妻が原因で夫が患う病気も存在する。それは塩分の過剰摂取による高血圧だ。東京歯科大学生理学講座主任・田崎雅和教授は「男女ともに40代ぐらいから急激に味覚が鈍る傾向にある」と語る。料理は妻が担当している家庭が多いと思うが、味覚障害により塩味に対して舌が鈍感になってしまった人が調理を行うと、塩分が多い料理に仕上がってしまい、それを毎日食べることで高血圧になる確率が上昇する可能性があるという。
田崎教授は「40代女性の方は、主にストレスが原因であり、50代の方は、50歳前後で閉経があることから、ホルモンバランスの乱れが原因では」と味覚障害の原因について指摘。だが、味覚障害は「亜鉛」を摂取すると改善することがわかっている。厚生労働省が勧めている亜鉛摂取量は1日あたり9mg(18歳以上女性の場合)だが、日本人の平均亜鉛摂取量は7.2mgと平均値以下。きのこ類や豚肉、牛肉など亜鉛を含む食材をふんだんに使い、足りていない分の亜鉛を積極的に摂取して病気を防ごう。