2009年06月05日 11時00分
西友の衣料品PBが“おしゃれ安く” 英国デザイン導入でファッション性アップ
“おしゃれ安い”ラインナップを目指す西友の衣料品PB「George」。リボン付きカットソー夏色(997円)、葉柄2WAYワンピース(1990円)
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西友は4日、英国発の衣料品プライベートブランド(PB)「George」のラインナップ拡充を発表した。デザインを日本での独自開発から英国企画品に切り替え、“かっこよくて安い”という同ブランドの新しいイメージを打ち出す。これまで“安いけどダサい”と思われていたスーパーマーケットの衣料品だが、デザイン性を高めることで20〜30代を取りこむ狙いだ。
「George」は同社の親会社である米・ウォルマートグループの英国衣料品ブランドで、旬のトレンドを取り入れたファッション性と手ごろな価格などが特長。英国では“スーパーマーケットの衣料品に対するイメージを大きく変えた”と言われている。現在は英国、日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、インドの8か国、4000店舗で展開されており、英国のアパレル売上では第3位のシェアを誇る。
西友は現在推進している低価格路線の下での衣料品強化策の一環として、同ブランドのラインナップ拡充を計画。これまでは英国でシーズンごとに設定されたコンセプトやテイストに基づいて日本で独自にデザイン開発をしていたが、同社では「最先端のファッショントレンドを意識したデザインを英国からそのまま導入し、日本人向けに規格・サイズのみを調整して商品化するアイテム数を大幅に増やす」ことで「ファッション感度の高い層にも充分満足していただける高いデザイン性と低価格を同時に実現する商品を、これまで以上にスピーディーに展開することができる」としている。
まずは5日より、この夏のトレンドであるエスニックテイストを効果的に取り入れた「刺繍ビーズ付ワンピース」や「葉柄2WAYワンピース」など、約60アイテムを997円から3990円の価格帯で展開。また、6日、7日に東京・原宿の人気ファッションビル・ラフォーレ原宿で、「西友史上初めての試み」(同社)となるファッションショーを開催し、若い世代に訴求していく。また、今後は英国との“デザイン共有型商品開発”を紳士、子供服にも段階的に導入する予定だという。