ペット保険の最適な加入タイミングはいつ?年齢制限や条件を解説
今回はペット保険に早めに加入したほうがいい理由や、ペット保険に加入するときに気をつけておきたいポイントを解説します。これからペットを迎える人や、ペットの医療費について備えたいと考えている人は、ペット保険を検討する際の参考にしてください。
■ペット保険の加入に最適なタイミングはなるべく早い時期
■ペット保険の加入には年齢制限がある
■ペット保険の加入にはケガや病気の制限もある
■ペット保険加入時の注意点
・待機期間がある
・保険料に違いがある
・申込み日=補償開始日ではない
■ペットの年齢がわからない場合の、ペット保険の加入方法
・年齢詐称はできない
■新しい家族を迎える前に、ペット保険を比較検討しよう
ペット保険の加入に最適なタイミングはなるべく早い時期
ペット保険によっては、生後30日や45日といった加入の下限が設定されていますが、そもそもペットショップやブリーダーなどから子犬や子猫を迎える場合は、生後56日(8週間)以降と「8週齢規制」で定められています。迎える時点で同時にペット保険に加入することも可能ですから、事前に検討しておきましょう。
ペット保険の加入には年齢制限がある
具体的な加入申込みの上限年齢は、ペット保険によって異なります。例えば、「ペット保険 オリコン顧客満足度ランキング」1位の「SBIいきいき少額短期保険」が取り扱うペット保険では、加入申込み年齢を11歳11ヵ月までに設定しています。
しかし、ランキング2位の「ペット&ファミリー損害保険」の「げんきナンバーわんスリム」の加入申込み年齢は、7歳11ヵ月までです。この2社だけでも、加入できる上限の年齢が4年も違います。より多くの選択肢の中からペット保険を選ぶためには、早めの検討が必要です。
ペット保険の加入にはケガや病気の制限もある
そもそもペット保険は、万一のときの治療費をカバーするために加入するもののため、加入の時点での病気やケガについては、補償対象外とするペット保険会社がほとんどです。病気やケガをすると治療費がかさむことから、その時点で「ペット保険に加入しようかな」と考える人がいるかもしれません。しかし、罹患した病気やケガがペット保険の補償対象外だった場合、申込みをしても加入を断られてしまいます。
一般的に、ペットも高齢になるほど病気やケガをしやすくなります。保険加入を断られる理由になるような大きな病気も、年齢が上がるほどかかりやすい傾向にあるでしょう。ペットが病気やケガをする前にペット保険に加入しておけば、その後で重大な病気にかかったとしても、保険を使って治療を受けられます。
具体的にどのような病気やケガが対象外になるのかは、ペット保険会社によって定められていますので、加入前に確認してください。一例としては、悪性腫瘍や慢性腎臓病、糖尿病、肝硬変、猫伝染性腹膜炎(FIP)などが挙げられます。
ペット保険が契約できない病気として指定している病気を治療中だったり、過去に治療していたり、疑いがあって検査中、経過観察中などのペットは、保険に加入できない可能性が高いです。ただし、場合によっては、該当の病気やケガの治療は補償対象外という条件で、加入できることもあります。詳細は、加入を検討している保険会社に問い合わせてみてください。
ペット保険加入時の注意点
待機期間がある
実際、ペット保険の申込みをした際には、ペット保険会社の審査を通過すると、保険期間がスタートします。ただし、この時点では補償は開始されず、一定の待機期間を経てからとなります。待機期間中も保険契約はスタートしているため、保険料を支払う必要がありますが、保険の利用はできません。
待機期間の具体的な日数は保険によって異なりますが、病気は30日程度、ケガは0〜15日程度が多いです。待機期間は、申込み時点で感染していた病気が発症した場合などに備えて設けられているため、ケガについては待機期間がないペット保険も多くあります。
待機期間については、下記の記事をご覧ください。
※関連記事:待機期間なしのペット保険はある?すぐ補償が始まる保険を解説
保険料に違いがある
ただし、一定の年齢になると保険料が一定になるペット保険もあるため、トータルで支払う保険料を考慮しつつ検討してください。
申込み日=補償開始日ではない
ペット保険に申し込むと、ペット保険会社による審査が行われます。審査では、告知事項の内容からペット保険の加入条件を満たしているかどうかを確認されます。内容によっては、かかりつけの動物病院に確認をとられることもあります。その後、審査結果をもとに保険期間がスタートし、待機期間の経過後に補償を受けられるようになるのが一般的な流れです。
待機期間がないペット保険では、そもそもの保険期間の開始日が申込み日の1ヵ月以上先など、ある程度先に設定されています。待機期間中のように保険料を支払う必要がない点はメリットですが、補償を受けるまでに一定の期間がかかる点は、待機期間のあるペット保険と同様です。
告知事項については、下記の記事をご覧ください。
※関連記事:ペット保険の審査内容とは?告知事項や注意点を解説
ペットの年齢がわからない場合の、ペット保険の加入方法
ペットの年齢がわからない場合は、動物病院で目安を教えてもらえます。ペットも人間と同様に、年齢を重ねるにつれて体に変化があるため、皮膚の状態や毛の状態、目のにごりの有無、歯の状態などから、おおよその年齢を推定することが可能です。
年齢がわからないペットを引き取ったときは、ワクチンや健康状態のチェックのために動物病院に連れていくことになるため、初回の診察時に何歳くらいなのかを教えてもらってください。ペット保険に加入するかどうかにかかわらず、ペットの年齢はさまざまなシーンで必要になりますから、推定年齢を確認しておくといいでしょう。
なお、動物病院で教えてくれるのは、あくまでも「◯歳くらい」という推定年齢です。正確な誕生日はわかりませんから、申込み書類にはペットを迎えた日を誕生日として記載するなど、任意で決めてください。
中には、生年月日がわからないときの対処法を定めているペット保険会社もあります。告知事項として申告が求められることもありますから、ペット保険の申込み書の記入案内や、Webサイトなどを確認してください。
年齢詐称はできない
ペット保険は、年齢によって保険料が決まります。若ければ保険料が安くなるため、「できるだけ若い年齢で申告したい」と考えるかもしれませんが、後から年齢詐称がわかると大きな問題になります。強制的に契約解除になって補償が受けられなくなる可能性もあるでしょう。
たとえ虚偽申告をしたとしても、動物病院などとのやりとりの中ですぐに露見するため、ペット保険の申込みは正直に行ってください。
新しい家族を迎える前に、ペット保険を比較検討しよう
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