高齢なペットが入れるペット保険の条件とは
ペット保険に入れる年齢は?
■新規に加入できる年齢
ペット保険は新規で加入できる年齢がペット保険取扱会社により異なります。犬や猫の新規加入年齢は満9歳未満までとしている取扱会社もあれば、12歳11ヶ月までとしている取扱会社もあります。
また、保険に加入した以後の更新では、毎年更新することで継続できる終身タイプが多くありますが、契約を更新するには新規加入年齢までに保険に加入していなければならないなどの要件があることが一般的です。
高齢でも入れる保険はあるの?
■A社(犬・猫プラン)
・新規加入可能年齢
ペット年齢は0歳〜12歳11ヶ月までです(保険期間の初日における)。
・継続について
補償内容など同条件の契約で継続することでペットの年齢の制限はなく、終身で継続できますが、対象ペットの年齢が上がるごとに保険料は変わります。継続するための手続きは不要ですが、継続しない場合は期限までに手続きが必要です。
■B社(犬・猫プラン)
・新規加入可能年齢
ペット年齢は生後60日以上満9歳未満です。なお、満6歳以上の場合は健康診断が必要です。
・継続について
補償内容など同条件の契約で継続することで、自動的に更新がされます。継続しない場合は、ペット保険取扱会社に連絡し、書面での手続きが必要になります。保険料については、加齢による保険料の変化はありませんが、満15歳以上になるとシニア専用更新プランでの更新契約(自動更新はなし)になり補償内容、保険料が変わります。
契約にあたって知っておきたいこと
■申込みには告知が必要
告知内容が事実と異なる時は告知義務違反となり、契約が解除される場合や保険金が支払われない場合もあるので正確に告知することが大切です。
ペットの健康状態が良好でなければ加入が難しい場合があります。ペットも加齢を重ねていくと病気などにかかりやすくなるのは人と同じことです。健康な時こそ保険加入の検討が大切だと言えるでしょう。
【告知事項の例】
・ペットの生年月日
・ペットの体重
・ペットの種類・品種
・ペットの健康状態と過去の傷病歴
・他に加入のペット保険の有無とその満了日
■割高な保険料を少しでもお得に
ペット保険は基本的な補償として「通院」「入院」「手術」があります。それぞれの補償については支払限度額や支払限度日数(回数)などの要件はペット保険取扱会社ごとに異なりますので、「必要な補償は何か」を検討することが保険料の無駄をなくすポイントとなります。
保険商品によってはペットの火葬費用や車イス作成費用、賠償責任を補償する特約を付帯するのかどうかを検討するものがあります。また、50%、70%、100%などに設定された補償割合を大きくするのかどうかも保険料に影響します。
保険料の支払方法を工夫することでも節約につながります。保険料の払込回数は、支払方法を「年払」にすることで割引が適用されるケースがあります。また、インターネットからの申込みで割引が適用されるケースもあり、クレジットカードを利用できればポイントも貯めることもできます。
高齢のペットを保険に入れる際の注意点
■支払う保険料の総額を試算してみる
保険料が年齢ごとに上がるタイプのペット保険の場合には、値上がりの比率はどのくらいなのかを保険料一覧表やサイトのシミュレーションなどで確認しておきましょう。また、総支払保険料についてあらかじめ計算しておくことで、補償内容に見合った保険料の総額かどうかを検討してみるとよいでしょう。
■健康診断が必要な場合も
契約の際にペットの健康状態を告知しますが、告知書の内容によっては、年齢に関わらず健康診断書を提出するケースもあります。また、一定の年齢以上について健康診断書の提出が必要なペット保険取扱会社もあります。高齢での保険加入にはそれなりに負担がついてくるということは念頭においておきましょう。
ペットの診療費は全額自己負担になるため高額になった場合、経済的負担は大きなものになります。いざ、ペット保険に加入しようと思い立っても年齢によっては加入できるペット保険は限られてしまいます。そうならないためにも、ペットを飼った時からペット保険への加入について早めに検討しておくと安心です。