2009年07月24日 13時00分
ミレニアムリテ、“百貨店のお手頃PB”展開へ 婦人服ディレクターには田山淳朗氏を起用
新PB婦人服「LIMITED EDITION by ATSURO TAYAMA(リミテッドエディション by アツロウタヤマ)」を手掛けた田山氏(中央)と、新ブランドファッションに身を包んだモデル
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そごう・西武百貨店を展開するミレニアムリテイリングは24日、都内で新プライベートブランド「リミテッド エディション」の発表会を行った。昨今の“低価格ブーム”に「百貨店らしく、高いファッション性や上質さを維持しながら、今の消費者に満足いただける価格で提供する」(同社)というテーマのもと、既存の取引先とコラボレートすることで、“ハイクオリティ・ロープライス”な商品を展開。また、婦人服にはデザイナーに田山淳朗氏を起用した新PB婦人服「LIMITED EDITION by ATSURO TAYAMA(リミテッドエディション by アツロウタヤマ)」を展開する。
同社の“新PB戦略”ジャンルは婦人服、紳士服、子供服、インテリア、スポーツの5領域。既存の取引先やイトーヨーカドーをはじめとしたグループ会社と商品展開の強化や販売力の共同化、別注・限定品の開発などを行っていくほか、「他業態中心の新規お取引様との新たな取り組みにより、いままでの百貨店ではなかった価格帯を実現する」(同社)という。価格帯の一例としては、百貨店で取り扱うジャケットの中心価格帯が2万6000円なのに対し、同ブランドは1万2000円程度で展開。また、紳士用のワイシャツ6000円台、タオル類1000円台などとなっている。
新PB婦人服については「質感および時代性で百貨店のクオリティを維持しながら、価格面ではナショナルブランド商品のおよそ6割程度」になるといい、シャツ・ブラウス類は5000円〜1万1000円、カットソーは3000〜9000円、スカート・パンツ類は6000円から1万2000円程度に。同ブランドを手がける田山氏は、新ブランドについて「ハイクオリティをキープしながら、プライスをリーズナブルなものにしていく」とコメント。デザインのラインについては「大人の女性たちにストリートとモードの融合を提案していこうと思っている」と、新ブランドへの自信をみせた。
田山淳朗氏は「A/T」「ATSURO TAYAMA」などのほか、「OZOC(オゾック)」、「INDIVI(インディヴィ)」、「BOYCOTT(ボイコット)」など、アパレル企業・ワールド社のブランドに携わった著名なデザイナー。シンプルながら一部に遊び心を取り入れたデザインで知られており、2005年にフジテレビ系で放送されたアニメ『パラダイスキス』(矢沢あい作)の衣装デザインを手がけたこともある。