2010年08月31日 19時35分

サンシャイン水族館、最終営業日にペンギン・アシカらがお見送り

ペンギンたちが「ありがとう」とお見送り (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

ペンギンたちが「ありがとう」とお見送り (C)ORICON DD inc. 

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 東京・池袋のサンシャイン国際水族館が8月31日、全館改装工事前の最後の営業を終えた。館内には夏休み最終日を満喫する親子連れや小学生であふれかえり、アシカショーステージは満席状態。最後のあいさつをする荒幡経夫館長の言葉やアシカの芸に温かい拍手がわき起こった。閉館時はペンギン、アシカ、ミナミコアリクイらが出口前に集合して来場者をお見送り。携帯電話やカメラを片手に別れを惜しむファンに、スタッフはリニューアル後の再会を呼び掛けた。同館は2011年夏、生まれ変わって再オープンする。

 満員御礼の会場に、荒幡館長は「毎日これだけいらしていただけていたら改装しなくてもよかったのかも」とジョークを言いながらも「水族館の寿命は30〜40年。サンシャイン国際水族館も32年目で改装のときが来ました」と惜別のあいさつ。友達と2人でやって来たという地元・池袋在住の小学5年生男子は「幼稚園に入る前から何度もお父さんとお母さんに連れてきてもらっていた」と思い出を語り、「来年の夏休みにまた来たい。あのアシカがまだいたらいいんだけど」と名残惜しそうに館内を見やった。

 同施設は“ビルの最上階にある水族館”として1978年にオープン。1985年にはラッコブームの火付け役となるなど、32年に渡り愛され続けてきた。しかし、その後は葛西臨海水族園(江戸川区・1989年オープン)、しながわ水族館(品川区・1991年オープン)、エプソン 品川アクアスタジアム(同・2005年オープン)など都内に最新設備を備え展示に工夫を凝らしている水族館が続々と誕生。ピーク時は年間約1700万人いた来場者も近年は1000万人以下に減少し、同施設は開業以来初めてとなる全館長期休館を決定した。

 改装は約1年に渡り、庭園風の屋外スペースや巨大水槽を設置。また、行動展示や環境展示などのほか、“日本初となる展示方法”も展開する予定。

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