2016年04月08日 09時10分
AIGグループ3社が付帯サービス拡充、病院での専門治療手配
AIGグループ3社は付帯サービスを拡充し、病院での専門治療手配を開始(写真はイメージ)
AIGグループのAIU、富士火災、AIG富士生命の3社は4月から、医療保険などの契約者を対象に、専門分野の医師が在籍する医療機関での受診を手配・紹介するサービスを開始した。主治医では対応できない治療を患者が希望した場合に、主治医の承認を前提に専任スタッフが対応可能な医療機関との調整を無償で行う。競争の激しい第三分野でのサービスを拡充することで、消費者の支持を獲得する考えだ。
対象となる商品は、AIUの総合事業者保険、業務災害総合保険、メディカル保険、終身医療保険、富士火災の医療総合保険、引受基準緩和型契約特約付医療総合保険、業務災害補償総合保険、AIG富士生命の無解約返戻金型悪性新生物療養保険(がん保険)や無解約返戻金型入院一時金給付保険(医療保険)などで、同一病名で1回のみ利用できる。新サービスを運営するのは、AIGのグループ会社で医療関連サービス、EAP(従業員支援制度)関連サービス最大手のティーペック。契約者が悪性新生物(がん)、脳血管疾患、心疾患といった重病にかかった際、主治医では対応できない治療法や手術方法を主治医が必要だと判断し、患者がサービス内容を理解した上で希望する場合に、同社と提携する全国24の医療機関で当該治療が可能な場合に患者の受け入れや受診を手配する。提携医療機関は、今後、順次拡大していく予定。
がんなどの3大疾病による治療は、個室や少人数の部屋での入院など治療費の自己負担額が比較的高額になりやすいが、AIUと富士火災の医療保険は実費補償型商品で、AIG富士生命のがん保険や医療保険は診断確定時や入院時に一時金を支払う商品であることから、費用の大半をカバーすることができる。
3社では従来、商品付帯サービスとして、専門医師との面談や電話を通じて現在の診断に対する見解や今後の治療方針・方法などのアドバイスを受けられるセカンドオピニオンサービスを提供していたが、顧客から専門医による治療を直接手配してもらいたいとの要望が大きかったことから、今回、サービスを拡充した。
同グループでは「医療技術が日々進化する中、当サービスの導入によってお客さまの病状や治療法に適した医療機関での治療が実現できるようサポートしていきたい」としている。
(保険毎日新聞)
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