新生バックストリート・ボーイズ、相乗効果を生み出す販売戦略

 3rdアルバム『Millennium』以降、4作連続50万枚以上の大ヒットを記録中のバックストリート・ボーイズが、新たな第一歩を踏み出した。4人編成の“新生バックス”第1弾シングル「インコンソーラブル」は、早速着うたから火が付き、この好調ぶりからニューアルバム『アンブレイカブル』にも大きな期待が寄せられている。日本先行発売、プロモーション来日、ジャパンツアー決定という切り札で、レコード会社はどのようなマーケティングを練っているのだろうか。

 
10月24日に、新生バックストリート・ボーイズとしてニューアルバム『アンブレイカブル』をリリース。


キーポイントにしていた最初のインパクト

 ケヴィンの脱退から1年が経ち、ニック、ハウィー・D、A.J.、ブライアンの4人で結成15年を迎えたバックストリート・ボーイズ。その第2章が、華々しく幕を開ける。

 9月26日に先行シングル「インコンソーラブル」発売、10月24日にニューアルバム『アンブレイカブル』日本先行発売、アルバム発売週にプロモーション来日、来年1月にはジャパンツアー(東名阪4公演)決定。8月23日に発表されたこれらのスケジュールは、日本のファンに対して最大級のインパクトを与えるものだった。

「新作のマーケティングをするうえでキーポイントにしていたのが、最初のインパクトでした。いいタイミングで来日公演が決まったこともあり、情報を一気に出すのとほぼ同時にラジオのオンエアと着うたの配信を開始することで相乗効果を生みました」(レコード会社スタッフ)

 発表直後の27日から「インコンソーラブル」のラジオ・オンエア開始、29日からmusic.jpで着うた独占先行配信。告知が十分に行き渡ったうえで、着うた最大サイトのレコ直♪で9月12日から配信を開始すると、同日付デイリーランキングで洋楽ダントツの1位に。初日のダウンロード数は、今年の洋楽最大ヒット曲、アヴリル・ラヴィーン「ガールフレンド」を抜く好発進で、9月の絶対!洋楽チャートで月間1位のヒットとなった。

「アヴリルはもろにケータイ世代がターゲットですが、バックストリート・ボーイズのファンはもう少し上の世代。本来は着うたに対する関心が低い世代のはずなのに、アヴリル以上の好スタートが切れました。これまでには見られなかった傾向ですので掘り下げて研究し、アルバムのリリースタイミングや来日時には、CDとともに着うたも売り伸ばしたいと思っています」

 パッケージについても、まずはしっかりとシングルCDをリリースすることによって、店頭の大きなディスプレー等でアルバムの告知やあおりを徹底。さらに、予約促進の一環としてアルバム予約者のみが店頭にてアルバム収録曲4〜5曲をダイジェストで先行試聴できる施策も実施中だ。ネット上で次々と作品をリークすることが当たり前になりつつある時代に、あえてファンが店頭に足を運ぶことにメリットを見いだせるような施策や情報出しを心がけているのだという。

 そして、何といっても今作の販売戦略の目玉は、アルバム発売日をまたいだ約1週間のプロモーション来日だろう。「最初からアルバム発売週に来日することを前提に話を進めていました。彼らは日本のマーケットの重要性をよく理解してくれているので、一番相談しやすい」ことから、絶好のタイミングで来日が実現。地上波の音楽番組をメインに大型メディアで露出を図るほか、現在、各媒体で招待キャンペーン中のスペシャル・ファン・イベントをリリース前日に行い、生ライヴや質疑応答等盛りだくさんの内容でメンバーとファンが触れ合う場を作る。

 さらに、発売日当日には石丸電気SOFT2において250名招待のビデオ・コンサート(メンバーは不参加)を開催し、ここでしか見られないフル映像を公開する予定だという。

 過去3回の来日公演通算動員数は50万人以上、06年のドームツアーも完売するほど巨大なコアファンベースを持つバックストリート・ボーイズ。来年1月から始まるワールドツアーの幕開けとなるジャパンツアー成功に向け、今回のプロモーション来日ではコアファンのみならずグレーゾーンにも訴求し、さらに多くのファンを獲得したいところだ。




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