家の建て替えの費用相場は?建て替えの流れと費用の抑え方を解説
この記事では、家を建て替えるときの費用の相場と建て替えの流れのほか、建て替え費用を抑える方法などについて解説します。ぜひ、家の建て替えの参考にしてみてください。
■家の建て替えとは既存の家を解体して新たに家を建てること
・リフォームとの違い
■家の建て替え費用の相場と種類
■家の建て替えの流れ
■家の建て替えのタイミングとは?
・家が老朽化したとき
・ライフスタイルが変わったとき
・地震対策が必要になったとき
■家の建て替え費用を抑える方法
・複数のハウスメーカー・施工会社の見積もりを比較する
・自治体の助成金・補助金などを利用する
・引越しのタイミングを閑散期にする
・解体工事を分離発注する
■家の建て替えに関する注意点
・再建築付加物件だと建て替えできない
・家の建て替えに伴う手間と費用が発生する
・既存の家より小さくなる可能性がある
・近隣住民への配慮をする必要がある
■家を建て替える際のハウスメーカー選びは、顧客満足度ランキングも参考に
家の建て替えとは既存の家を解体して新たに家を建てること
建て替え時には家の位置や向き、構造・形状を見直せたり、耐震性や断熱性の高い家にアップデートできたりするほか、ZEH住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)などの省エネ住宅に建て替えれば光熱費が安く抑えられるといったメリットがあります。
また、新たに土地を購入する必要がないことや、これまで住み慣れた土地に住み続けられることも大きなメリットです。
リフォームとの違い
ちなみに、原状回復以上の修繕を行い、住宅性能や付加価値を向上させる工事は「リノベーション」といわれています。
家の建て替え費用の相場と種類
ちなみに、家の建て替えにかかる費用の種類は、下記のとおりです。
・解体費用
・設計・建築費用
・登記費用
・地盤調査費用
・地盤改良工事費用
・仮住まいの賃貸費用
・引越し費用
・税金
設計・建築費用は、前述の国土交通省の調査で全国平均4,487万円ですが、建て替える家の床面積や住宅性能などによって大きく変動します。建て替えは基本的に注文住宅となりますが、建て替える家への要望が多かったり、素材や設備にこだわったりすると、フルオーダー住宅に近くなっていくため建築費用が増えていく傾向があることに注意してください。
参考
・実家を建て替えたい!建て替えの流れと費用を解説
家の建て替えの流れ
1. 計画の立案
2. ハウスメーカー・施工会社の比較検討、選定
3. 仕様の見積もりと打ち合わせ
4. 住宅ローンの申込み
5. 敷地調査
6. 建築確認申請の提出
7. 仕様の決定
8. 仮住まいへの引越し
9. 解体工事
10. 地盤調査(地盤改良工事)
11. 建て替え工事
12. 新居の引き渡し、登記手続き
13. 新居への引越し
家の建て替えのタイミングとは?
家が老朽化したとき
なお、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造の住宅であれば、耐用年数は47年とされていますが、木造の戸建てが約85%を占める日本においては少数派といえます。
ライフスタイルが変わったとき
また、離れて暮らしていた高齢の親と同居する際にも、建て替えが必要になるケースが想定できます。その際は、バリアフリー化などを前提として建て替えることになるでしょう。
地震対策が必要になったとき
旧耐震基準の家は、震度6強から7に達する程度の大地震に耐えうる「新耐震基準」に適合した家に建て替えましょう。ただし、新耐震基準の家でも複数回の大地震に見舞われている場合は、耐震性能が低下している可能性があるため、あらためて耐震診断を受けるようにしてください。
建て替えの際には、各ハウスメーカーが誇る耐震・免震・制震技術を導入することをおすすめします。
参考
・地震に強い家を建てるハウスメーカーは?特徴や比較ポイントを解説
家の建て替え費用を抑える方法
複数のハウスメーカー・施工会社の見積もりを比較する
比較する際には費用はもちろん、新しい家に対する要望や条件に合うかどうか、また耐震性能や断熱性能などの住宅性能とのバランスを見ながら、しっかり検討するようにしてください。
参考
・大手ハウスメーカー18社の特徴を一覧で紹介!選ぶときの比較項目は?
自治体の助成金・補助金などを利用する
このほか、経済産業省に申請・登録したハウスメーカーにZEH住宅への建て替えを依頼すると、補助金が支給されます。
これらの制度を活用すれば、家の建て替えにかかる費用負担を減らすことができるでしょう。
引越しのタイミングを閑散期にする
家の建て替えのスケジューリングをする際に引越しのタイミングを繁忙期からずらせば、引越し費用を安く抑えることが可能です。また、引越し業者の予約が取りやすくなるメリットもあります。
解体工事を分離発注する
そこで、ハウスメーカーとは別に自分で探した解体業者に分離発注すると、中間マージンが取られないため、費用を抑えることが可能です。ただし、自分で解体業者を探す手間が発生することに注意してください。
家の建て替えに関する注意点
再建築付加物件だと建て替えできない
再建築不可物件では建て替えできないため、建築確認申請が不要な範囲のリフォームをしたり、接道義務を果たす土地に改良したりすることになります。建て替えの解体をする前に、必ず確認を行うようにしてください。
家の建て替えに伴う手間と費用が発生する
また、引越し費用はもちろん、仮住まいの家の家賃もかかります。一時的に親族の家などに身を寄せる方法もありますが、新居の施工期間は長期に及ぶため、現実的に難しい場合が多いでしょう。家の建て替えには、一定の手間と費用負担を見込んでおく必要があるので注意してください。
既存の家より小さくなる可能性がある
家の建て替えを行う際、旧法基準で建てられていた既存の家が現在の法令には適合せず、結果としてこれまでより床面積が小さくなったり、高さが制限されたりする可能性があるので注意しましょう。
近隣住民への配慮をする必要がある
同じ土地に住み続けられるのが家の建て替えのメリットではありますが、一時的な工事とはいえ近隣住民とのトラブルになると、今後の生活にマイナスの作用をしかねません。事前告知や挨拶など、最大限の配慮を欠かさないようにしましょう。
家を建て替える際のハウスメーカー選びは、顧客満足度ランキングも参考に
ただし、家の建て替えにかかる費用は高額です。少しでも費用を抑えて満足度の高い家を建てられるように、ハウスメーカーや施工会社は慎重に選びたいところです。実際にハウスメーカーを選ぶ際は、要望と予算をすり合わせ、ユーザーからの口コミなどをもとに、依頼先を決定すると良いでしょう。
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