高気密高断熱住宅を建てるには?おすすめハウスメーカー8選
この記事では、高気密高断熱住宅の基本的な知識と、導入のメリット・デメリットを解説します。さらに、信頼できるおすすめハウスメーカー8社をご紹介しますので、導入の検討に役立ててください。
高気密高断熱住宅の性能
住宅の高気密性能
家の気密性を示す指標のひとつが、C値です。これは住宅全体の隙間面積(cm2)を延床面積(m2)で割った数値で、cm2/m2という単位で表されます。この値が低いほど気密性が高いことを意味し、気密測定検査機を使用して、建築途中または完成後に測定されます。
住宅の高断熱性能
建物全体の熱損失を示す指標がQ値です。これは屋外と屋内の温度差1℃あたりの熱損失係数で、W/m2・Kという単位で示されます。この数値が低いほど建物は熱を逃がしにくく、断熱性能が高いことを意味します。
Q値のほかに、建物の外皮部分から熱が逃げる速度を示す指標となるのがUA値(外皮平均熱貫流率)です。
単位はQ値と同じW/m2・Kで、この値が低いほど外部への熱損失に時間がかかり、高断熱性を持つことを表します。
また、UA値には地域による気候の違いを考慮した地域基準があり、地域に合わせた断熱設計を検討することが大切です。
高断熱性能の住宅を考える際は、これらの数値を基準にハウスメーカーに相談してみてください。
高気密高断熱住宅のメリット・デメリットは?
ここでは、高気密高断熱住宅が持つさまざまなメリットと潜在的なデメリットを挙げ、それらが生活にどのように影響を与える可能性があるかを解説します。
高気密高断熱住宅のメリット
また、すべての部屋の温度を一定に保つことで、温かい部屋から寒い部屋へ移動したときの急激な温度変化による健康リスクを軽減します。特に、冬場のお風呂上がりなどのヒートショックのリスクに備えることが可能です。
高い防音効果も注目すべき点で、外からの騒音を大幅に軽減し、家庭内のプライバシーを守ります。さらに、室内の温度を一定に保つことで、冷暖房機器の使用頻度を低減し、光熱費の節約もできるでしょう。エネルギー使用量の削減は、家計に優しいだけではなく、地球環境に対する負荷の軽減にも貢献します。
このように、高気密高断熱の住宅は快適で健康的な生活空間を提供するだけではなく、経済的かつ環境に優しい住まいといえるのです。
高気密高断熱住宅のデメリット
また、室内は外気の湿気が入りにくいため、乾燥しやすいこともデメリットといえます。しかし、加湿器の使用や室内での洗濯物干しなどにより対策が可能です。
長期的に見れば光熱費の節約による経済的メリットや、快適な室内環境を維持できるメリットがこれを上回ると考えられるため、正しく対応することで快適な生活空間を実現できます。
おすすめ高気密高断熱住宅ハウスメーカー8選
ここでは、品質、コストパフォーマンス、サービスの面でおすすめの高気密高断熱住宅ハウスメーカー8社をご紹介します。
スウェーデンハウス
スウェーデンハウスは、一棟一棟のQ値、C値、U値(外皮平均熱貫流率)を算出して建主に引き渡しており、その自信と品質の高さを示しています。
参照:スウェーデンハウス「高断熱・高気密・計画換気」(情報は2024年2月21日時点)
スウェーデンハウスについては、下記の記事をご覧ください。
・スウェーデンハウス ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
三井ホーム
一方で、窓の仕様を樹脂サッシやトリプルガラスへのグレードアップによって、より高い断熱性能を持つ「高断熱70住宅」へと昇華させることができます。また、ツーバイフォーの構造を採用しているため、気密性能の確保が比較的容易であると考えられます。このことから、三井ホームは、独自の断熱技術と設計によって、居住者に快適な住空間を提供することに注力しているハウスメーカーといえるでしょう。
参照:三井ホーム「健康・快適」(情報は2024年2月21日時点)
三井ホームについては、下記の記事をご覧ください。
・三井ホーム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
住友林業
屋根断熱に関しても、ほかのハウスメーカーより厚い断熱材を使用しているため、UA値の平均が高めに設定されています。さらに、寒冷地では遮熱高断熱ガラスの採用により、熱損失を大幅に減少させることが可能です。
参照:住友林業「マルチバランス構法」(情報は2024年2月21日時点)
住友林業については、下記の記事をご覧ください。
・住友林業 ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
セキスイハイム
このハウスメーカーは木質系と鉄骨系の住宅を提供していますが、断熱性においては木質系が優れているようです。
建物完成後には気密性をきちんと測定して公表している点は、セキスイハイムが提供する住宅の快適性とエネルギー効率の高さを物語っています。
参照:セキスイハイム「断熱・気密性能」(情報は2024年2月21日時点)
セキスイハイムについては、下記の記事をご覧ください。
・セキスイハイム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
一条工務店
窓には、高い断熱性を確保しつつ防犯性も兼ね備えた樹脂サッシのトリプルガラスを採用。壁断熱には、熱伝導率が低く高断熱性能を発揮するウレタンフォームを使用し、さらに外断熱も採用しています。
一条工務店の住宅は、計画換気による快適な空気環境を実現しつつ、高い気密性により熱損失を最小限に抑えることが可能です。また、高い気密性能を維持することで、長期間にわたり快適な居住空間を提供し続けることができるでしょう。
参照:一条工務店「超省エネ×超健康住宅『i-シリーズII』」(情報は2024年2月21日時点)
一条工務店については、下記の記事をご覧ください。
・一条工務店 ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
住友不動産
また、熱損失が特に大きいとされる窓には、耐候性に優れた高耐候樹脂サッシを採用しており、熱の逃げやすい窓からの熱損失を効果的に減少させています。さらに、家の顔ともいえる玄関には、高断熱玄関ドアを使用。このドアは外気の影響を受けやすい玄関エリアの熱の出入りを大きくガードし、エネルギー効率の高い住宅環境を支えます。
参照:住友不動産「ZEH仕様標準」(情報は2024年2月21日時点)
住友不動産については、下記の記事をご覧ください。
・住友不動産 ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
トヨタホーム
住宅の断熱性を高めるために、トヨタホームは壁に外張り断熱と充填断熱の組み合わせ、床には高性能硬質ウレタンフォーム、天井にはグラスウール充填を採用。さらに、窓には断熱サッシと高遮熱ペアガラスを使用し、これにより断熱性能と気密性をさらに強化しています。
参照:トヨタホーム「エスパシオシリーズのテクノロジー - 断熱」(情報は2024年2月21日時点)
トヨタホームについては、下記の記事をご覧ください。
・トヨタホーム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
ミサワホーム
特に、寒冷地域の住宅では高断熱仕様を導入しており、その効果は年間光熱費の著しい削減につながっています。ミサワホームの住宅は、冷暖房エネルギーの効率的な使用によりランニングコストを大幅に削減し、同時に環境負荷も低減することを実証しています。
参照:ミサワホーム「AMENITY [エネルギーデザイン(2)高断熱住宅]」(情報は2024年2月21日時点)
ミサワホームについては、下記の記事をご覧ください。
・ミサワホーム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
高気密高断熱住宅を建てるときのポイント
換気システムを必ず導入する
窓の構造に注意する
高気密高断熱住宅は、指標を参考にしながらハウスメーカーに相談しよう
この記事で紹介した8社のハウスメーカーは、これらの課題に対応できる高品質な住宅を提供しています。気密性や断熱性の指標を参考にしながら、ハウスメーカーに相談してみてはいかがでしょうか。
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【2024年】ハウスメーカー 注文住宅 満足度ランキング|オリコン顧客満足度