2012年04月23日 17時13分

中学生の約4割が「瞼裂斑」初期変化を発症〜ジョンソン・エンド・ジョンソン発表

金沢医科大学の調査では、中学生の約4割に「瞼裂斑」の初期変化がみられた [拡大する]

金沢医科大学の調査では、中学生の約4割に「瞼裂斑」の初期変化がみられた

 中学生の約4割が、眼の病気「瞼裂斑(けんれつはん)」の初期変化を発症していることが、金沢医科大学が行った調査でわかった。同大学眼科学・佐々木洋教授らと啓発活動を行っているジョンソン・エンド・ジョンソンが23日、発表した。白目の一部がシミのように黄色く濁り盛り上がる症状が出る「瞼裂斑」は、紫外線が原因にあるといわれている。

 同調査は、2010年7月に中学生313名を対象に検診を実施。全体の36.2%に、肉眼ではとらえることができない潜在的な初期変化が認められた。学年別にみると1年生は25.9%だったが、2年生は41.4%、3年生41.9%となり、学年が上がるほど有所見率が高くなった。

 また、所見変化が見られた生徒は所見がなかった生徒より部活動など屋外で活動している時間が長く、眼部の紫外線総被ばく量が多かったという。また、メガネを使用している生徒より、使用していない生徒のほうが、有所見率が約3倍高かったという。

 佐々木洋教授は「瞼裂斑は失明につながる疾患ではなく自覚症状がないことも多いため、あまり知られていないものの、見た目の問題だけではなく、進行すると充血やドライアイの原因になることも少なくない」と語り、今回の調査結果について「メガネを常用している生徒はメガネ非使用や時々使用の生徒に比べ瞼裂斑の初期変化の発症が顕著に低かったことから、メガネの常用が眼の紫外線対策として有用であるといえる」と分析している。

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