2014年07月18日 10時00分
消費増税前の“駆け込みリフォーム”顕在化 リフォーム箇所、昨年比平均3.7%増
実際にリフォームを行なった箇所:上位5箇所(※複数回答)
オリコンが『オリコン顧客満足度ランキング』の『2014年度 リフォーム会社ランキング』の詳細を発表した。2014年4月から8%となった消費税。リフォーム箇所が昨年比平均3.7%増となるなど、増税前の“駆け込みリフォーム”が顕在化した結果となった。
「実際にリフォームを行った箇所(複数回答)」という設問で、リフォームを行なった上位10箇所を見てみると、平均で対昨年比3.7%増えた。
特に、「浴室:36.6%(2013年)→ 41.9%(2014年)」(5.3%増)、「トイレ:35.3% → 39.8%」(4.5%増)、「キッチン:36.2% → 39.7%」(3.5%増)、「洗面所:30.8% → 36.7%」(5.9%増)など、水回り4箇所のリフォームは最大で「洗面所」の5.9%増、4箇所平均で4.8%増という結果に。
矢野経済研究所(2014年2月25日発表)によると、2013年(1〜12月計)の住宅リフォーム市場規模は、6兆9,521億円(速報値)で、前年比12.3%増と推計。2003年以来の7兆円が目前となった。また、2013年第4四半期(10〜12月)の住宅リフォーム市場規模は2兆655億円(速報値)、前年同期比で17.0%増と推計。四半期で2兆円を超えたのは、2000年以降は3度目で、3番目の規模。同研究所は「本格的な景気回復とともに、消費増税にともなう駆け込み需要が顕在化している」と分析。
普段よく使う水回りを中心とした中規模のリフォームが他箇所と比べ増えていることからも、消費増税前によく使う箇所はリフォームしておこうという心理が働いたのかも知れない。
【調査概要】
調査期間:2014/03/06〜2014/03/17
回答者数:14,900サンプル
調査対象者
性別:男女、年齢:20歳以上、地域:全国
条件:過去5年以内にリフォーム会社を利用したことがあり、かつリフォーム会社の選定に関与した人