2009年08月03日 11時00分
“たけ挑”リバイバル人気に、たけし「あんなクソゲーをまた出そうなんて……」
『たけしの挑戦状』 (C)TAITO CORP./ビートたけし 1986
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お笑いタレント・ビートたけしが監修したことで知られるゲームソフト『たけしの挑戦状』(タイトー)が、着メロ、着うたとしてケータイに初登場することが、3日わかった。伝説の“クソゲー”として今なお注目を集める同作に、たけし自身も「あんなクソゲーをまただそうなんてタイトーはえらい! 買ったやつはもっとえらい!」と新たなコメントを送っている。
同作(たけ挑)は、1986年にファミリーコンピューター用のゲームソフトとして発売。ビートたけしが監修し、発売前から「常識があぶない。」や「謎を解けるか、1億人。」など、刺激的なキャッチコピーでゲームファンを魅了し、総売上げ100万本を越える大ヒットを記録した。しかし、実際にゲームをプレイした人からの評価は散々。あまりの難易度の高さから、伝説の“クソゲー”という称号を手にした。
ふとしたことから宝探しの情報を聞き出し、本格的な宝探しの冒険に行くことを決めた主人公。ここまではありふれたゲームの内容といえるが、“たけ挑”は、まず身の周りのしがらみを取り払い、周到な準備をする必要があるということで、「離婚届を出す」「退職届を出す」「恩人を倒す」などの行動を起こさなくては先に進めない。おおよそゲームの世界とはかけ離れたある種“現実的”な内容で、発売当時はクレームの電話が殺到したという。
今回配信される着メロ、着うたのダウンロードサイトの画面には、当時のゲーム画面が使用された。社長室では「退職届けを出す」ことも、もちろん可能で、さらにスナックでカラオケに挑戦すれば、86年当時、たけしが同ゲームのCMでも歌った「あめのしんかいち」の着メロなども当時のゲーム画面を懐かしみながらダウンロードできるという。3月には、Wiiバーチャルコンソール用ソフトとしても配信され話題を集めた“たけ挑”。現在のゲームのようにリアルな高画質ではないが、そこにある現実世界の不条理極まりない“リアリティ”は、発売から20年以上経っても決して色あせない。
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