投資信託とは?始め方やメリット・デメリット、注意点を解説
今回は、投資信託とはどのような投資商品なのか、仕組みやメリット・デメリット、始め方などについてご紹介します。
■投資信託とは専門家に運用を任せられる投資手法のこと
・投資信託の仕組み
・投資信託で得られる利益
■投資信託のメリット
・少額から始められる
・分散投資が可能
・運用を任せられる
・種類が豊富にある
・透明性が高い
■投資信託のデメリット
・リスクはゼロではない
・手数料がかかる
・短期で利益が出にくい
■投資信託を始めるまでの流れ
・1. 金融機関を選ぶ
・2. 口座開設する
・3. 投資信託を選ぶ
・4. 投資信託を購入する
■投資信託を始める際の注意点
・手数料は必ず確認する
・余裕資金で購入する
・1点集中しない
■投資信託を始めるなら積立投資がおすすめ
■投資信託を始めて、資産形成を目指そう
投資信託とは専門家に運用を任せられる投資手法のこと
投資先やその配分などは投資の専門家に任せることができるため、投資の知識が少ない初心者にもおすすめの投資方法とされています。
投資信託の仕組み
投資信託は運用会社で作られ、販売会社(金融機関)から販売され、投資家から資金を集めます。集めた資金はひとつのファンドとしてまとめられ、信託銀行が保管を行います。運用会社は集めた資金の運用方法を検討し、信託銀行に指図し、信託銀行は指図を受けて株式や債券などの取引を行っているのです。
信託銀行は、投資家から預かった資金を自行の財産と分けて管理しています。そのため、もしも信託銀行が破綻した場合でも、投資家の財産は守られる仕組みになっています。
投資信託で得られる利益
ひとつは、投資信託の基準価額が上がることで得られる「売却益(キャピタルゲイン)」です。売却時に購入時より基準価額が上がっていれば、その差益が得られます。
投資信託で得られるもうひとつの利益は、配当や利息、値上がり益といった収益が分配される「分配金(インカムゲイン)」です。分配金については、投資信託ごとに3ヵ月、半年、1年など、支払われるタイミングが決まっています。必ずしも分配されるとは限らず、支払わずに運用資産に組み込んで再投資する投資信託もあります。
投資信託のメリット
少額から始められる
実際は、投資信託は1万円程度からでも始めることが可能です。
中には、月100円から始められる投資信託を提供している金融機関もあります。まずは投資を始めてみたいという人にも、おすすめできる投資方法です。
分散投資が可能
投資信託の場合、1つの投資信託に投資するだけで、さまざまな商品や銘柄に投資されるため、少ない資金でも分散投資ができます。
運用を任せられる
投資信託の場合は、運用のプロであるファンドマネージャーにそれらを任せることが可能です。どのような方針で運用し、どのような結果が出たのかは、レポートで確認できます。
種類が豊富にある
個人では投資が難しい、発展途上国の株式や債券などを組み込んだ商品もあります。
透明性が高い
さらに、投資信託は金融商品取引法によって、決算ごとに監査法人などによる監査を受けることが義務付けられており、報告書は各投資信託の目論見書で確認できます。
投資信託のデメリット
リスクはゼロではない
手数料がかかる
・購入時手数料:投資信託の購入時に発生する
・信託報酬(運用管理費用):投資信託の保有中に毎日かかる
・信託財産留保額:投資信託の解約時に発生する
短期で利益が出にくい
また、投資信託は個別の株式などに比べ、リスクが小さい分リターンも大きくない傾向があります。リアルタイムで基準価額がわからないことも相まって、短期間で利益を出したい人にはあまり向いていない投資方法といえるでしょう。
投資信託のメリット・デメリットとは?始める前に知りたいポイント
投資信託を始めるまでの流れ
ここからは、実際に投資信託を始める方法について解説します。
1. 金融機関を選ぶ
ネット証券は手数料が低く、取り扱う銘柄が多い傾向があるため、迷ったらネット証券を選ぶのも手です。
ネット証券の手数料を徹底比較!選び方のポイントも解説
2. 口座開設する
口座開設の手続きについては、オンライン、店舗窓口、郵送の3種類があり、金融機関によって異なります。
申込後は金融機関に本人確認書類やマイナンバー確認書類を提出し、金融機関の審査を通過すると口座開設通知が届きます。
開設までには最短だと当日、通常は1週間程度かかるようです。NISA口座の場合は、金融機関の審査の後に税務署の審査も必要なため、口座開設までに2〜3週間程度と考えておくといいでしょう。
3. 投資信託を選ぶ
どれを選んでいいかわからない場合は、金融機関の相談会やセミナーで相談するのもいいでしょう。ロボアドバイザーを利用する方法もあります。
4. 投資信託を購入する
投資信託では分配金を受け取れる場合がありますが、その受け取り方も設定します。分配金の受け取り方は、分配金をそのまま受け取る「分配金受取型」と、資金に分配金を合わせて再度投資する「分配金再投資型」の2つ。どちらがいいかは個人によりますが、長期的に運用するなら、複利効果が狙える分配金再投資型がおすすめです。
投資信託を始める際の注意点
手数料は必ず確認する
投資信託を購入する前に目論見書には必ず目を通し、手数料を確認するようにしましょう。
余裕資金で購入する
すぐに使う生活資金で投資を行うと、マイナスになった場合にお金が足りなくなってしまいます。また、数年後に使う準備資金でも、必要なときにお金が足りない事態を避けるため、元本保証のある投資方法を活用したほうがいいでしょう。
余裕資金で投資を行えば、一時的にマイナスになったとしても生活に支障はありません。投資信託の運用を続けるうちにマイナスが回復する可能性も大いにあるため、長期的な目線で行うことをおすすめします。
1点集中しない
また、一度に多額の資産を投入するのも、高値のときにたくさん購入してしまう可能性があるため、おすすめできません。
投資信託を始めるなら積立投資がおすすめ
積立投資には、自分でタイミングを見て購入する一括投資と違い、購入時期を分散させて高値買いを防ぐ、「ドルコスト平均法」が利用できるメリットがあります。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する商品を定期的に一定額で購入し続ける方法です。購入額が一定であれば、高値のときは少なく、安値のときは多く購入することができ、結果的に平均的な購入額を下げる効果があります。
積立投資は、購入画面から引落方法や積立設定日(引落日)を選択し、購入金額を入力しておくことで設定できます。設定方法の詳細については、口座開設した金融機関で確認してください。
投資信託を始めて、資産形成を目指そう
始める上でデメリットや注意点を押さえておく必要はありますが、運用をプロに任せられたり、分散投資ができたりとメリットは多いです。どのような投資商品なのかを理解した上で、投資信託を始めてみてはいかがでしょうか?
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