2011年04月04日 16時00分
村上龍『限りなく透明に近いブルー』電子書籍版配信
電子書籍で配信された村上龍氏の『限りなく透明に近いブルー』
作家・村上龍のデビュー作で芥川賞を受賞した『限りなく透明に近いブルー』が、村上氏と株式会社グリオが共同で設立した電子書籍制作・販売を行うG2010社より発売された。アプリではテキスト文章のほか、原稿用紙に書かれた手書き原稿を全ページ、スキャニングして収録している。
第75回芥川賞を受賞している同著は1976年に発表された村上氏24歳の時の作品。“基地の街”と言われる東京・福生で暮らす若者たちの荒廃していく日々を描き、衝撃的な内容と斬新な表現手法が当時の文芸界に大きな衝撃を与え、現在では海外でも翻訳された作品が多数発売されている。
同著電子書籍版はApp Storeで発売、対応機種はiPad、iPhone、iPod touch。価格は税込900円。また、村上氏は現在、自身のメールマガジンで東日本大震災に関連した金融・医療の専門家たちによる寄稿、自身のエッセイ、世界各国から寄せられるレポート等を配信し続けている。