カードローン、“ブラックリスト”はどう載る? 使い方の失敗例を紹介
【ポイント1】使いすぎ
「家賃の支払いが間に合わなくなり、苦しくなった時に初めてカードローンを使用。すごく便利だったので、その後も友人と飲みに行く時や出先で急にお金が必要になった時などに使うようになった。いつの間にか使いすぎてしまい、気がつけば返済額が自分でもわからない。月々の支払い額はリボルビング払いで一定なので、感覚が麻痺してしまっていた」
スマホやパソコンの画面で残高を確認するだけでは「お金を借りた」という実感が乏しく、借り入れを軽く見てしまうことが多い。紙のレシートを見える場所に保管する、手帳に現在の借り入れ金額を書いておく、カードローン会社にメールではなく郵便で明細通知を発行してもらうなど、「お金を借りた」という意識を忘れないようにし、残高を正確に把握して使いすぎを予防しましょう。
【ポイント2】支払い口座の残高不足
「前もって引き落とされる額を用意して入金しておいたが、別のカードの引き落としが先に実行されて、知らない間に残高不足に。予定の引き落としが実行されなかった」
カードローンは期日に返済することを約束して、お金を借り入れる契約です。返済期日をきちんと守ることは契約の根幹に関わる非常に重要なこと。言いかえれば、それさえしっかり守っていればトラブルになることはない。
期日を守るためには「いつ、いくら支払わなくてはいけないのか」を正確に把握しておくことが何より大切です。これも借入れ金額同様にメールによる通知だけでは意識しづらいので、カードローン会社から郵送で通知を送ってもらう、スケジュール帳に印をつけておくなど、はっきり意識できる形にすることが有効な対策になります。
【ポイント3】支払期限に遅れる
「返済期日に遅れてしまったが怖いので、そのまま放置。カードローン会社から入金のお願いの通知が来たが無視した」
支払期日に遅れると、その月の入金分を支払うまでカードローンから新たにお金を引き出すことはできなくなり、契約上の利率に従って遅れた分の「迷惑料」=遅延損害金を払わなければいけない“ペナルティ”が発生します。ただし、きちんと支払いをすれば、カードはまた利用できるので、遅れる際は必ずカードローン会社に電話をし、事情を説明した後にできるだけ早く支払うのが正しい対処法です。遅延のペナルティとして真っ先に思い浮かぶのがブラックリストに載る(信用情報機関に事故情報として登録される)ことですが、一般的に3ヶ月以上連続で滞納しない限りそこまでの処置は取られません。
【ポイント4】使えなくなる
「借入金残高をしっかり把握していなかったため、借入限度額がいっぱいになってしまった」
「カードを財布に入れてカバンに入れていたら、偶然カバンに付いていたマグネットがカードに触れて読み込みエラーに。必要なときに使えなかったばかりでなく、カードを作り直す羽目になった」
借入限度額に関しては【ポイント1】をきちんと守れば起こらないので、特に問題はないはず。磁気によるエラーについては、ほかの交通カードやクレジットカードと同様に扱いに気をつけることで防ぐことができます。