主婦や自営業者がカードローンを通りにくい理由とは? 

 上限限度額までであれば、何度でも借入を行うことのできる便利なカードローンですが、審査が厳しい場合や審査条件を満たしておらず、審査自体を受けることのできないケースがあります。一般的に自営業者や主婦の場合、カードローンの審査が通りにくいと言われています。とはいえ、両者とも全くカードローンを使えないわけではありません。今回は自営業者と主婦、それぞれに合ったカードローンを紹介します。

自営業者向けカードローン

<自営業者にとってのカードローン>
 カードローンの審査に自営業者が通りにくいとされる理由は、「収入の安定性」という基準を満たしていない場合が多いからです。カードローンの審査は、「収入の多寡」よりも「安定性」を重視します。長期的に安定して返済をしてもらえることが、カード会社の経営にとって必要なことだからです。

 自営業者であっても経営状態に問題がなく、収入も安定している場合はありますが、会社員や公務員に比べて経営が保証されているわけではないという観点から、どうしても収入の安定性につながりにくいという現実があります。
<自営業者におすすめのカードローンのタイプ>
 一般的に会社員に比べてカードローン審査の取りにくい自営業者ですが、自営業者は資金繰りが苦しい場合が多く、カードローンなどのサービスを利用できることで経営の助けになることもあります。下記では、自営業者におすすめのカードローンを紹介します。

自営業者向けカードローン

銀行のカードローン

 自営業者向けのカードローンであれば、一般向けのカードローンよりも審査が通りやすくなります。自営業者向けのカードローンは、会社員や公務員、アルバイトが利用できない自営業者専用のカードです。最近では、貸金業者によって自営業者向けのカードローンに力を入れているところも多くあり、比較的審査の通りやすいカードローンを見つけやすいでしょう。

 消費者金融系のカードローンは、総量規制によって貸出する額に規制がかかっています。具体的には、年収の3分の1以上のお金を借入できない仕組みです。そのため、0円申告で所得をとっていない自営業者の場合、この総量規制の対象となるカードローンは利用できません。

 銀行のカードローンはこの総量規制の対象外となっているため、自営業者でも借入をすることは可能です。ただし、銀行のカードローンは審査がとても厳しいため、過去に信用情報に問題がある場合(債務整理や延滞など)、借入をすることは難しくなります。

<それぞれの利用例>
■事業者向けカードローン
 自営業者向けのカードローンは、個人の生活資金の借入ではなく、事業資金の借入が目的となるサービスとなります。そのため、総量規制の対象とはならず、年収3分の1以上の融資を得られる可能性があります。また、個人事業主専用のカードであるため、個人事業者向けの付帯サービスを行っている会社もあります。

■銀行のカードローン
 銀行のカードローンの場合は、事業者向けのカードローンと違い、個人事業者向けの付帯サービスなどはありません。ですが、金利がとても低いため、資金繰りなどで借入を行う場合も安心して利用することができます。
<注意点やトラブルなど>
 事業者向けのカードローンを利用する際の注意点は、契約時に必要な書類をきちんと揃えておくことです。収入証明書類や事業実態を証明する書類は入手することが難しい場合があるため、事前に準備しておくようにしましょう。また、確定申告を済ませていることや赤字経営になっていないかという点も確認しましょう。

主婦向けのカードローン

<主婦にとってのカードローン>
 子供の教育資金や家計のやりくりなど、主婦でもカードローンが利用できればとても便利です。ただ、一般的には勤務先や業種、年収などを総合的に見て「収入の安定性」を審査するため、主婦はカードローン審査に通りにくい現状があります。

 そんな中でも、主婦に審査が通りやすいカードローンはあります。

<主婦のタイプ別おすすめカードローン>
 主婦と一概に言っても様々なタイプがいます。ここでは主婦のタイプ別に、おすすめのカードローンを紹介します。

専業主婦(収入がなく配偶者の同意も得られない場合)
 収入がなく、配偶者の同意を得られていないタイプの専業主婦の場合、利用できるカードローンは総量規制の対象外となっているカードローンとなります。そのため、総量規制の対象外となる「銀行のカードローン」であれば、専業主婦でも借入をすることができる場合があります。ただし、銀行によっては条件の一つに「本人に収入があること」という文言が入っている場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

専業主婦(収入がなく配偶者の同意を得られている場合)
 収入は得ていないですが、配偶者の同意は得られているタイプの専業主婦の場合は、配偶者の収入の安定性に大きく頼ることとなります。このタイプであれば、収入がゼロでも、配偶者の同意書があれば申し込むことができる「配偶者貸付可能なローン」か、銀行のカードローンを利用しましょう。

 配偶者貸付可能なローンとは、総量規制の例外「本人に収入がない場合も配偶者とあわせた年収3分の1以下までなら貸付可能」により、この制度を利用したカードローンのこととなります。ただし、この配偶者貸付の例外規定を利用しているカードローン会社は、残念ながら多くはありません。特に大手ではなく小規模の業者となるので、金利や返済方法についてはよく調べておきましょう。
また、申し込みに必要な書類は以下の通りです。

・婚姻関係の証明書
・本人確認書類
・配偶者の同意書
・収入証明書

上記の書類を準備して、審査の申し込みを行いましょう。

パートやアルバイトをしている主婦(収入がある場合)
 パートやアルバイトで収入がある場合は、総量規制の対象となる消費者金融のカードローンも、対象外の銀行のカードローンも利用することができます。ただし、審査に通ることが大前提です。また、大きな収入ではないことが多いため、借入できる融資額はあまり大きな額にはなりません。

 専業主婦と違い、カードローン会社の選択肢も広がるため、金利が低い業者などを選んで利用してみましょう。また、主婦の場合は即日融資が必要な場合もあるため、即日融資が可能なカードローン会社を探すことも一つの方法です。

キャリアウーマンの主婦(大きな収入がある場合)
 夫婦共働きをしている場合の主婦は、通常の会社勤めの方と同じようにカードローンの融資を受けることができます。アルバイトやパートに比べて年収も大きくなるため、大きな額の借入も可能です。

それぞれの利用例

 主婦がカードローンを利用する場合、生活費のやりくりなどで利用することが多いのではないでしょうか。電子機器や家具など大きな出費を伴うものの購入や子供の教育費などにあてるケースが多いようです。いずれも限度額内で自由に借入ができる便利なローンなので、どうしてもお金が入り用の時に家計の補完として利用することもいいでしょう。
<注意点やトラブル>
 主婦がカードローンを利用する際に気をつけるべき注意点は、「高額の融資は受けられない可能性が大きい」ということです。審査は通っても、期待していた融資額に満たない可能性があります。初めから高い融資額を期待していると、その後の資金繰りに影響が出てしまうので、あまり高額の借入ができるということは期待しておかない方がいいでしょう。

 また、家族に内緒で契約をする場合、カードローン会社や申し込み内容によっては自宅に郵便物が届く可能性があります。最近では送り主の名前を消費者金融だとはわからないように配慮をしてくれるカードローン会社もあるため、契約時に一度確認をしておくことをおすすめします。

 また、カードローンの申し込みによって、住宅ローンに影響が出るのではないかと心配する人もいます。これは、夫名義で住宅ローンを申し込むのであれば、影響しないと考えて大丈夫でしょう。ただし、夫婦共同名義にする場合や妻が連帯保証人になる場合は、妻のローンに関する情報が審査時に参考にされます。心配であれば、ローンを完済した後に住宅ローンに申し込んだ方が安心であるといえるでしょう。きちんと完済しているのであれば、特に影響を及ぼすことはないと考えられます。

まとめ

 自営業者や主婦など、一般的にカードローンの審査が通りにくいといわれている場合でも、利用できるカードローンはあります。審査を申し込む際に必要な書類などがあるため、きちんと準備をしておくことが大切です。利用目的や付帯サービス、金利などを確認しながら、自分に合ったカードローンを選ぶようにしましょう。
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