カードローン、実際の利用者は何に使ってる? 利用時の向き不向きも紹介!

  • 【画像】カードローン,向いている、不向き

 カードローンの一番の特徴は、用途の制限がなく、限度額内であればいつでもどこでも何度でも借り入れが行えること。ただ、個人向けの小額ローンであるという特徴から、若干の使用制限や用途による向き不向きがないわけではありません。今回は、カードローンの特徴を説明しながら、カードローンの用途として向いているもの、逆に不向きであったり、利用できなかったりするものを紹介していきます。

実際の利用目的は?

 カードローンの性質で特徴的なのは、カードによっては「上限額10万円ほどと比較的小額で基本的には個人を対象としたローンであること」「フリーローンの一種なのでその使用目的は自由に決められること」の2つです。2009年に調査会社によって行われた「1年以内にキャッシング・カードローンを利用したことがある」という20〜49歳の男女300人のアンケートでは、カードローンの1回あたりの平均的な借入額は1〜2万円未満が最も多く約27%、2〜3万未満と3〜4万円未満があわせて約30%となっており、多くの人が日常生活で「少しだけ借りたい」と思う場面で利用している実態がうかがえます。

 さらに、カードローンの利用目的を尋ねた結果は、「生活費のため」が53%第1位となっており、具体例として「給料日までまだ数日あるが急に思わぬ出費があった」「ボーナス前倒しで家の家具を買いかえたい」「家賃を振り込まなければいけないのに2万円ほど足りない」など、生活に直結した理由で借り入れを行う人がほとんど。もちろん、フリーローンなので車や住宅の購入費などの大きな出費の支払いや旅行・挙式など、あらかじめ予定の立つ大きなイベントごとの資金に使えないわけではない。だが、これらについては多くのカード会社で金利や借入限度額で有利な専門ローンが設けられているため、わざわざこれらの用途に使うメリットは少ないといえるでしょう。

使用できないものの特徴&例

 前述のように、基本的には用途フリーのカードローンだが、中には「事業性資金には使えない」と明記されているものがあるので注意が必要。その場合は、個人事業主などのビジネスの運転資金としては利用できません。一般に消費者金融系のカードローンにはビジネス利用もOKのものが多く、銀行系のカードローンではNGとされている傾向にあります。例え事業資金に使えなくても、多くのカード会社では利用限度額が高く、年利率でもカードローンより柔軟性の高いビジネス向けのローンカードが用意されているので、事業資金についてはそちらを参照してみるとよいでしょう。

 また、カードローンは限度額が比較的小額で自由に何度でも出し入れできることが1番の特徴なので、車や住宅の購入費、進学費用など目的が明確で、大きな金額が必要となる場合には、あまり向いているとはいえません。これらもビジネス向け同様に、カードローンより金利などで有利な一括貸し出しタイプの専門ローンが用意されているので、そちらを選んだ方が資金的にも安定します。

 同様に投資やギャンブルの資金、生活に困っている友人の借金の肩代わりのためなどにカードローンを利用することは規約的にNGではありませんが、避けたほうが無難。返済できる範囲で計画的な利用を心がけましょう。

向いているもの・便利な使用例

 規模は決して大きくないものの、必要な時にすぐ借り入れができるカードローンは、生活のさまざまな場面で突発的に発生する出費の強い味方です。すぐに当座の現金を用意して、ピンチを乗り切るのに役立ちます。例えば、以下のような使い方ができるので、参考にしてみましょう。
・金欠のところで、お葬式に出席しなければいけなくなった
・実家に帰省しなければいけなくなり、飛行機のチケットを買う必要が生じた
・給料日まであと数日だが、田舎から友人が遊びに来ることになり案内することになった
・子どもの入学に備えて、必要な制服や文房具などをそろえなくてはいけなくなった
・友人の結婚式に出席することになった
・自動車事故を起こしてしまい、修理費が必要になった
・車検の費用を工面する必要が生じた
・住んでいるマンションが建て替え工事に入り、引越しすることになった
・駐車違反を取られてしまい、罰金を払わなければいけなくなった
・急な病気でしばらく通院しなければいけなくなった

まとめ

 普段の生活では必要なくても、冠婚葬祭や病気、ケガなどで突発的に現金が必要になることは起こり得ること。いざ何かが起こった時、いつでも現金を引き出せるカードローンを1枚持っていれば、心にゆとりを持って事態の収拾に当たることができます。すぐには使わなくても緊急・突発時に強いカードローンのカードを作っておくことも、ありだといえるでしょう。
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