2018年05月12日 11時00分
結婚前に準備したい貯蓄額 結婚相談所を利用する場合は?
「結婚したい」と思ったら、どのくらい貯金しておけば安心できるのだろうか(画像はイメージ)
「いつか結婚したい」と思ったら、どれくらいの貯蓄があったらよいのだろうか。もちろん籍を入れるだけであればお金は気にしなくてよいが、結婚式や新婚旅行、新生活を始める場合は大きなお金が必要だ。今回は、結婚に向けて貯めておきたいお金についてお伝えしよう。
■結婚式は300〜400万円程度を目安に
結婚式は、会場の規模、タイプ、招待客の人数などにもよって必要な金額が大きく変わってくる。安ければ数十万円で可能だが、一般的な目安は300万円〜400万円程度だ。「もらったご祝儀で支払えばいい」と考えている人もいるが、結婚式費用を先に支払う“前金制”も多いので要注意。両親からの援助が期待できそうな場合は、念のためさりげなく確認しておくとよいだろう。
また、挙式後は新婚旅行に行きたいと思っている人も多いかもしれない。行き先や期間などでかかるお金は大きく異なるため、10〜100万円程度が目安となる。毎年海外旅行をしていて、新婚旅行も兼ねるということであれば大きな貯蓄は不要だが、ふだん旅行はしないが新婚旅行は豪華に行きたいと思うのであれば、しっかり準備しておこう。新婚旅行ではビジネスクラスを選んだり、グレードの高いホテルにしたり、旅行期間を長くしたりするなど奮発することも多い。2人で100万円以上かかる場合もあるので、あらかじめプランを考えておこう。
■新生活には50〜100万円程度あると安心
実家暮らし同士が結婚する場合や新居に新たに移る場合は、引っ越し代、賃貸なら敷金・礼金、2ヶ月程度の賃料、新しい家具や家電、カーテンなどの購入が必要になる。どれくらいの家賃の部屋に住むかにもよるが、これらをすべて含めて、50〜100万円程度は貯蓄があると安心だろう。
■金額だけで結婚相談所を選ぶのは要注意
結婚相手を探したいと思ったとき、結婚相談所の利用を検討した場合はどれくらいの費用がかかるのか。結婚相談所によってさまざまだが、1年間活動した場合、お見合いの回数等にもよるが、入会金をあわせて15〜40万円程度というケースが多いよう。出会った相手と結婚の意思が固まり、結婚相談所を退会することを“成婚”と呼ぶが、その場合は成婚料として5〜20万円程度かかるのが一般的だ。
中には非常に安い価格帯の相談所もあるが、金額だけで選ぶのは要注意。結婚相談所には自分の個人情報を預けることになり、出会う相手の信頼性も気になるところ。結婚が決まるまでの大事な時間とお金を費やすことになるので、慎重に選びたい。
結婚するかどうかは、相手との巡り合い次第ではあるが、お金を準備しておくに越したことはない。「貯蓄が足りなくて、思い通りの結婚式や新婚旅行ができなかった」ということがないように、早めに貯蓄を始めておこう。
(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。
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