中古車の維持費は月々・年間でいくら?節約方法も解説
目次
中古車の維持費をシミュレーション! 月々・年間でどれくらい掛かる?
車種別の年間・月々の維持費シミュレーション
東京・練馬区在住、年間走行距離1万Kmを想定
車種 |
【軽自動車】ホンダ N-BOX |
【普通自動車】トヨタ アルファード |
年間の維持費 |
308,737 円 |
450,476 円 |
月々の維持費 |
25,728 円 |
37,540 円 |
自動車税/軽自動車税(年間) |
10,800円 |
45,000円 |
自動車重量税(24カ月) |
5,000円 |
25,000円 |
自賠責保険料(24カ月) |
17,540円 |
17,650円 |
任意保険料(年間) |
40,000円 |
40,000円 |
ガソリン代 |
66,667円 |
164,151円 |
駐車場代 |
180,000円 |
180,000円 |
ホンダ N-BOXでは年間の維持費が約30.8万円、トヨタ アルフォードでは約45万円となり、1年間で15万円ほどの差が生じます。月額に換算すると、1.2万円ほどのギャップがあります(N-BOXが約2.5万円、アルフォードが約3.7万円)。とにかく維持費を抑えたいという場合には、税金や保険料が抑えられる軽自動車を選ぶと良いでしょう。
なお、これらの項目に加えて、車検費用(法定部分以外)やタイヤ交換などの点検・メンテナンス費用や、故障した際には突発的な修理代が掛かることが見込まれます。
中古車に掛かる維持費は大きく4つに分けられる
【税金】自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割)、自動車重量税、
【保険】自賠責保険、任意保険
【検査・メンテナンス】車検、突発的な修理代、スタッドレスタイヤへの交換など部品交換
【燃料代・駐車場代】ガソリン代、駐車場代
【保険】自賠責保険、任意保険
【検査・メンテナンス】車検、突発的な修理代、スタッドレスタイヤへの交換など部品交換
【燃料代・駐車場代】ガソリン代、駐車場代
維持費の詳しい項目と支払いタイミングを解説
自動車税(種別割)、または軽自動車税(種別割)
自動車税(種別割)、軽自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点での車の所有者に支払い義務が生じる税金です。普通自動車(3、5または7ナンバー)の所有者は「自動車税(種別割)」を、軽自動車の所有者は「軽自動車税(種別割)」を支払います。
自動車税、軽自動車税はどちらも地方税ですが、納付先と税率の決まり方に違いがあります。自動車税の納付先は都道府県、軽自動車税の納付先は市町村です。税率の決まり方については、自動車税は排気量に基づいて計算される一方で、軽自動車税の税率は一律で設定されています。
自動車税(種別割)と軽自動車税(種別割)の課税額 ※自家用乗用車の場合
■自動車税(種別割)【総排気量1L以下】25,000円
※初年度検査日が2019年10月1日以降
■軽自動車税(種別割) 10,800円
※初年度検査日が2015年4月1日以降
■自動車税(種別割)【総排気量1L以下】25,000円
※初年度検査日が2019年10月1日以降
■軽自動車税(種別割) 10,800円
※初年度検査日が2015年4月1日以降
自動車重量税
自動車重量税は、車両の重さによって課せられる税金です。普通自動車の場合、車両の重量が大きいほど税率は高くなりますが、軽自動車の納付額は一律で決まっています。自動車重量税は、車の新規登録時、ならびに車検実施時に車検費用に含まれる形で支払います。なお、初年度検査年月から13年、18年が経過した車の場合、税率が上がるので注意しましょう。
車検(継続検査)実施時の自動車重量税の課税額 ※自家用乗用車の場合
■普通自動車 【総重量 0.5トン以下】
エコカー:5,000円
エコカー以外:8,200円(初回検査実施から13年未満)
■軽自動車
エコカー:5,000円
エコカー以外:6,600円(初回検査実施から13年未満)
■普通自動車 【総重量 0.5トン以下】
エコカー:5,000円
エコカー以外:8,200円(初回検査実施から13年未満)
■軽自動車
エコカー:5,000円
エコカー以外:6,600円(初回検査実施から13年未満)
自賠責保険の保険料
自賠責保険(強制保険)は、全ての自動車の所有者に加入が義務付けられており、対人事故の損害賠償を補償するための保険です。新規登録時には3年分、それ以降は2年分(24ヵ月分)を車検費用に含まれる形で支払います。
自賠責保険の保険料 ※24ヵ月加入、沖縄以外の場合
■自家用乗用車(3・5・7ナンバー):17,650円
■軽自動車:17,540円
■自家用乗用車(3・5・7ナンバー):17,650円
■軽自動車:17,540円
車検(自動車継続検査)費用
車検(自動車継続検査)とは、車が保安基準を満たし、安全に運転できる状態を維持しているかを確認するための整備・点検制度です。新車の場合初回は3年後、それ以降は2年おきに検査を実施しなければならず、車検の期限が切れた自動車は公道を走れません。
車検費用は、「法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙・証紙代)」と「基本料(検査費用・検査手数料)」の2つに分けられます。法定費用はどこで車検を受けても同じですが、基本料はどの業者で実施するかによって大きく変動しますので、検査実施前には見積りを取るようにしましょう。
任意保険(自動車保険)の保険料
任意保険(自動車保険)は自賠責保険では補償しきれない事故相手への損害賠償や、車両、ドライバー自身や同乗者への損害を補償する保険です。その名の通り、加入は任意ですが自賠責保険のみでは補償が限られる為、基本的には加入が必要です。
任意保険の保険料は、ドライバーの年齢や走行距離、使用目的、等級などの条件から事故のリスクの大小によって決まります。ただし、同じ条件でも保険会社によって保険料は異なるため、加入時には複数社を比較・検討し、見積りを取るようにしましょう。
燃料代・ガソリン代
燃料代・ガソリン代は車の燃費性能や走行距離、運転習慣によって大きく変動します。また、ガソリン価格の変動によってもコストが変わってきますが、遠距離通勤や長距離ドライブを頻繁に行う人ほどそれだけ走行距離も増えるので燃料代は高くなります。
また、ガソリンには「ハイオク」「レギュラーガソリン」「軽油(ディーゼル)」の3種類があります。車種によってどの種類のガソリンが必要かは決まっており、価格は「ハイオク>>レギュラーガソリン>>軽油(ディーゼル)」の順で安くなります。
駐車場代
自宅に駐車スペースがない場合は、マンションやアパートが所有する駐車場やその他の月極駐車場で借りる必要が生じます。駐車場の費用は地域や施設によって異なりますが、特に都市部や駅周辺で高額になることが一般的です。なお、月極駐車場を借りる際には、初期費用として「初回使用料、契約手数料、保証金、礼金」が掛かることがあります。借りる前には支払方法や契約内容をしっかりと確認しましょう。
修理代、消耗品の交換
車は使用するうちにパーツが消耗し故障が生じやすくなるため、消耗品の交換が必要となります。定期的なメンテナンスによる故障の早期発見は、将来的な高額な修理代を防ぐためにも大切です。また、雪道を走行する場合には、スタッドレスタイヤへの交換や、チェーンを巻くなどの季節ごとの対応も必要になるでしょう。
新車と比べて中古車の維持費は高い? 安い?
新車登録から13年経過後、18年経過後のタイミングで税負担が重くなる
自動車税(種別割)は13年経過で15%程度、軽自動車税(種別割)は13年経過で20%程度税率が上がります。
■自動車税(種別割) ※初年度検査日が2019年10月1日以降の場合
総排気量1L以下
13年未満:25,000円
13年経過後:28,750円
■軽自動車税(種別割) ※初年度検査日が2015年4月以降の場合
13年未満:10,800円
13年経過後:12,900円
総排気量1L以下
13年未満:25,000円
13年経過後:28,750円
■軽自動車税(種別割) ※初年度検査日が2015年4月以降の場合
13年未満:10,800円
13年経過後:12,900円
■普通自動車【総重量 0.5トン以下】の自動車重量税
【エコカー】5,000円
【エコカー以外】
13年未満:8,200円
13年経過後:11,400円
18年経過後:12,600円
■軽自動車(自家用乗用車)の自動車重量税
【エコカー】5,000円
【エコカー以外】
13年未満:6,600円
13年経過後:8,200円
18年経過後:8,800円
【エコカー】5,000円
【エコカー以外】
13年未満:8,200円
13年経過後:11,400円
18年経過後:12,600円
■軽自動車(自家用乗用車)の自動車重量税
【エコカー】5,000円
【エコカー以外】
13年未満:6,600円
13年経過後:8,200円
18年経過後:8,800円
車の状態によっては燃費効率が悪くなる
修理代が掛かるかもしれない
また、修理があるかもしれないことを想定して、中古車の購入時には中古車販売店やディーラーで提供されている保証の内容を確認することも大切です。特に中古車販売店では店舗によって保証期間や保証対象の条件が異なるため、可能な限り複数社で比較しましょう。
維持費を節約する3つの方法
任意保険(自動車保険)を見直して、保険料を安くする
■保険会社の乗り換え
■補償範囲を限定する(運転者限定、年齢限定など)
■車両保険を見直す
■補償範囲を限定する(運転者限定、年齢限定など)
■車両保険を見直す
また、保険会社の乗り換えは考えていない場合も、補償範囲を見直すことで保険料が安くなる場合があります。例えば、補償対象となる運転者を限定する運転者限定では、「本人限定」「本人・配偶者限定」「家族限定」などを選択することで、保険料が抑えられます。同じように補償対象の年齢を限定することでも保険料が割安になります。
加えて、特に中古車の場合は車両保険の契約内容を見直すのも一つの手です。ただし保険金額は契約時の車両の市場価値(時価額)がベースとなるので、中古車で年数が経ち、時価額が低い場合、保険金額で十分に修理費用がまかないきれない場合もでてきます。車両保険金額を見た上で、加入するかしないか検討してください。
普段の運転を見直し、ガソリン代を抑える
■急発進、急加速
■急停車
■荷物を積み過ぎている
■急停車
■荷物を積み過ぎている
また、頻繁に急停車したり、信号待ちの停止線ギリギリで減速していないでしょうか? 減速時には早めにアクセルから足を離すことでエンジンブレーキが作動します。これによって2%程度燃費が良くなるという結果もでています(※)。急停車を避け、早めの減速を心がけましょう。
さらに、荷物の積みすぎも燃費が悪くなる原因です。100kgの荷物を積んで走ると3%程度も燃費が悪くなるといわれています(※)。運ぶ必要はないけど、積みっぱなしになっている不要な荷物は車から降ろして走行しましょう。
(※)参照:一般社団法人 自動車工業会
これから車を購入する場合は、燃費の良い車種を選ぶ
より性能の良い車を選びたいという場合、同じ車種でもハイブリッド車の方が燃費性能は良くなります。例えば、トヨタのヤリス(総排気量 1.49L)ではハイブリッド車の場合、燃費値は29.0~36.0Km/L、同じヤリス(総排気量 1.49L)でもエンジン車の場合はエンジン車の場合の燃費費は18.8~21.6Km/Lです。
(※)参照:国土交通省「自動車の燃費性能に関する公表(WLTCモード)」 ※令和5年12月1日時点
購入前に希望の車の維持費を調べよう
また、中古車を購入する際には信頼できる中古車販売店選びも重要です。オリコン顧客満足度(R)では毎年、中古車販売店で自動車を購入したユーザーにアンケート調査を実施し【中古車販売店 満足度ランキング】を発表しています。口コミも掲載していますので、ぜひ参考にしてください。