2015年11月17日 09時00分

【FX】あなたに合った「タイプ」はこれ! 3通りから選べる投資スタイル

利用前に自分にあった「FX取引」の投資スタイルをチェックしよう! [拡大する]

利用前に自分にあった「FX取引」の投資スタイルをチェックしよう!

 インターネットの恩恵もあり、今や24時間どこでも簡単に取引ができるFX。株や投資信託とは異なり、いつでも取引が可能とあって、会社員、主婦、学生と幅広い層が利用している。

 便利なことも多いが、通貨ポジションを保有する期間をきちんと設定し、自分に合った投資スタイルを見つけることが非常に重要といえる。そこで今回は、「短期取引」「中期取引」「長期取引」の3つにわけて、投資スタイルの特徴、利益の出し方などのポイントを挙げ比較してみたい。

 1日の取引時間の確保がしやすく毎日取引でき、値動きの分析に割ける時間が十分にある方は、「短期取引」向き。仕事、学業、子育てなどの都合で取引時間が確保しづらい方、そして値動きの分析に割ける時間が取れない方は「中長期取引」向き。

■「短期取引」スタイル
レバレッジを活用し、小さな値幅の中で利益を狙う

 「短期取引」スタイルは、数時間、1日未満(起きてから寝るまで)ポジションを保有する取引スタイル。小さな値幅の中で利益を得るためには、テクニカル分析(チャートから将来の為替レートの動向を分析するための手法)を用いる必要がある。移動平均線、サポート・レジスタンスラインなどの基本はおさえておきたい。また、利益を着実に積み上げるためのポイントとしては4つ挙げられる。

【1】 レバレッジを活用して利益を最大化
【2】損切りを徹底して損失を最小化
【3】スプレッドの小さい会社で取引しコストを最小化
【4】値動きの幅が大きい通貨の選択しチャンスを狙う

 「中長期取引」と比べた際のメリットとしては、1日未満でポジションを決済するため、寝ている間に市場が変化するなどのリスクが防げる。

■「中期取引」スタイル
中期トレンドを活かして、売却益を狙いつつスワップポイントを得る

 「中期取引」スタイルは、1日以上、長くても1ヶ月ポジションを保有する取引スタイル。「短期取引」よりも長い期間、ポジションを保有するので、トレンドを見極めて取引する必要がある。経済指標やニュースをもとに、世界情勢を把握しうまくトレンドに乗っていきたい。

※トレンドとは相場の流れの傾向のことをいう。為替レートは、常に上下しながらも、「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばい」のいずれかの動きをする。

 「短期取引」と比べた際のメリットとしては、スワップポイントの獲得が挙げられる。スワップポイントは、通貨間の金利(利息)差が、ポジションを持った日数に応じて支払われる。よって、豪ドルやNZドルなどの金利が高い通貨を買って持ち続ければ、コツコツと利益が積み上がるわけだ。

 デメリットとしては、ギリシャショック、国の紛争などの地政学リスクなどにより、為替レートが急変した場合に対応しづらいことが挙げられる。

■「長期取引」スタイル
日々の値動きを気にせずスワップポイント狙い

 「長期取引」スタイルは、数ヶ月、数年ポジションを保有する取引スタイル。日々の値動きを気にせず、「ほったらかし型」でコツコツとスワップポイントで利益を積み上げていきたい方は、オススメの取引スタイルだ。

 注意点として、長期になるほどトレンド予測は難しく、読み通りとはならない可能性が高い。そのため、あらかじめ損切りラインを決めておきリスクに備えることを徹底しよう。

 最後に、自分の投資スタイルが見つけて終わりではなく、次は「レバレッジ比率の設定」「利益確定・損切りポイント」の『自分投資ルール』の設定を徹底してほしい。それが成功のカギである。

【文/頼藤 太希】
株式会社Money&You代表取締役社長。一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』(https://fpcafe.jp/)を運営。若手経済アナリストとして、セミナー・執筆など幅広く活動。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。執筆:「FX完全ガイド」(晋遊舎)等

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