大丈夫? FXで失敗しやすい人の見分け方

 低資金で誰でも気軽に始められるのが、FXの大きな力だ。しかし投資である以上、儲かることもあれば、損をすることもある。今回は、取引のさまざまな局面で“ついやってしまいがち”なことを通じて、FXで「失敗しやすい人」、「向いていない人」のタイプを探ってみたい。

見極めポイント1:大損をしてしまった・・・それは誰のせい?

 著名なエコノミストの発言を信じたのに失敗した! ニュース番組の解説者がああいっていたのにだまされた……。このように、投資で失敗したことを他人のせいにする人は、なかなかFXで成果を出せないタイプ。

 もちろん、そうした発言や解説に耳を貸すことは大切だ。しかし、いくら著名なエコノミストでも、未来のことを確実に言い当てることなどできるわけではない。あくまでもその人の分析に基づく予想であって、そうした大前提のもと、投資の方向性を見極めるための参考とする程度に留めるべきだ。

 そうした背景には目を向けず、ただただ流れてきた情報を鵜呑みにして取引し、結果、失敗したからといって“周りのせいだ!”としてしまう人は、投資術に関しては成長が見込めないといえそう。次の取引でも、その次の取り引きでも、同じような失敗を繰り返してしまうだろう。

 投資の世界は、どんな状況だろうとすべて自己責任が原則。儲けるのも損をするのも、自分自身の判断で行った結果だということを、肝に銘じておくべきだ。

見極めポイント2:結果の一つ一つに、一喜一憂してしまうタイプ?

 FXにかぎったことではないが、投資である以上、当然よい結果も悪い結果もある。しかし、それに一喜一憂して、振り回されてしまう人がいる。もちろん、儲かればうれしいし、損失を出せば悔しいというのは誰でも同じだが、その度合いが大きい人は考えもの。

 一度大きく利益を出してしまうと、そのときのことが忘れられずにさらに大きな利益を出そうとしてしまう人や、損失を出した鬱憤をさらに大きな取引をすることで晴らそうとする人は、失敗しやすい。

 なぜ失敗したのか、なぜうまくいったのかをきちんと分析し、経験として着実に積み重ねていくことは大切だが、冷静さを欠くことは絶対にNG。一連の分析が済んだら、その経験値を大切にしつつ、結果にこだわり過ぎないというくらいの“心のゆとり”が不可欠だ。

見極めポイント3:勝負は直感がすべて! 自分の勘には自信がある

 初心者が、一度も失敗せずに利益を出し続けられるなんていうことはまずない。うまくいっているように見える人でも必ず失敗を経験し、そこから学んだことを次の取引に生かしながら、少しずつ成功を積み重ねている。逆をいえば、経験も浅く、無根拠な直感頼みの大勝負を掛けるのは、NG行為と言える。

 明らかなシグナルが出ているのに、「今回はなんだかいつもと違う、もう少し様子を見てみよう」など、ヤマ勘を優先してしまうようなことは失敗につながりやすい。

 また、それぞれのトレーダーは、た経験から導き出した自分なりの「取引ルール」、「勝ちパターン」というものを持っているが、重要なのは、その自分なりのルールをいかにきちんと守れるかだ。もちろん、多少の柔軟性は必要かもしれないが、「局面に応じてコロコロとルールを変えてしまうような人はFXに向いていない」と、投資経験者は口をそろえる。「自分で作ったルールを自分で破るような人は成功できない」という、先人の言葉を肝に銘じておこう。

見極めポイント4:FXに期待するのは、少額でコツコツor大きく儲けたい?

 レバレッジを最大限にかけて、ハイリスク・ハイリターンな取引ができるのは、FXの大きな特徴。しかし、最大のデメリットとにもなりうると言っても過言ではない。

 巷では、「FXで月◯万円稼ぐ方法」、「1億円を稼ぐFX投資術」、「4億円稼いだ主婦が教える……」といった、扇情的なタイトルが躍る財テク本も登場し、FXは簡単に大儲けできるとの誤解を招きかねない情報が蔓延している。このような言葉に誘われてFXに興味をもった人などは特に、無理な取引を狙いがちだ。

 しかし“美味しいだけの話”なんて、この世には存在しない。楽をして大儲けなどできるわけがないし、できるのであれば皆とっくにやっていると、自分への戒めを忘れずに。もしFXにそのような期待を抱いているのであれば、一度冷静になって考えてみることをおすすめする。

 一つ一つの利益は小さくてもコツコツと成功を重ねていく人とでは、数年後の利益に大きな差がでてくると言えるだろう。

見極めポイント5:資金に余裕がないから増やしたいor余裕があるので少し増やしたい?

 少額の資金でスタートできて、かつレバレッジで大きく利益を生み出せるのがFX.。しかし、資金に余裕がないから、大きく儲けてやろう! と、FXにのめり込むような人も、また向いていない。生活を賭けてするような投資は精神衛生上よくないし、けっして長続きするようなものではない。

 FXでは、取引の含み損が大きくなったときに強制的に決済を行う「ロスカット」という仕組みがある。マージンコール(証拠金が不足しそうだという通知)が発生したときに、証拠金を追加できればロスカットを回避できるが、資金に余裕がなければ、それもできない。

 投資とは、あくまでも資金に余裕があるときに行うもの。買いたいものを我慢し、生活費を削ってまで行うものではないし、極言すれば、投資などしなくても生きていくことはできるのだ。

 FXでは、着実に利益を出し、資産を増やしている人がいる一方、なかなか成果が出せずに大きな損失を出してしまう人もいるということを忘れず、余剰資金を投資に回して、もしうまくいったら少し豊かな生活ができればいいな、というくらいに考えられるのが理想だ。

制作協力/株式会社マイト(外部リンク)

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