家を建てるなら知っておきたい!費用相場や資金調達、土地探しを解説
ここでは、家を建てるときの全体の流れやスケジュール、費用の相場、資金調達方法、理想の土地選びなど、家づくりに必要な知識を詳しく解説します。
■家を建てるまでの流れ
・1. 具体的なイメージを描く
・2. 土地とハウスメーカー・施工業者を選定する
・3. 契約
・4. 着工
・5. 竣工、入居
■家を建てるスケジュールの目安
■家を建てる費用相場と内訳
・土地の購入費用
・住宅の建築費用
・付帯工事費や諸経費
■家を建てるための資金調達の流れ
・1. 頭金の計画を立てる
・2. 住宅ローンの金利タイプを選ぶ
・3. 借入額を決める
■家を建てるための土地探しのポイント
・都市計画図
・ハザードマップ
・建ぺい率と容積率
・高さ制限や境界線
・道路幅
■ハウスメーカーを選ぶ際のポイント
・営業担当者
・対応エリア
・得意なデザイン
・得意な工法
・価格帯
■専門家のアドバイスのもとで、理想の家づくりを
家を建てるまでの流れ
夢のマイホームを実現するために、家を建てる流れについて把握しておきましょう。
1. 具体的なイメージを描く
2. 土地とハウスメーカー・施工業者を選定する
土地が決まれば、信頼できるハウスメーカー・施工業者を選定します。いくつかのハウスメーカーに自分たちの希望を伝え、プランや見積もりを出してもらいましょう。
3. 契約
4. 着工
次に、家を風雨から守る屋根の設置です。外壁工事では家の外観が形成され、断熱材の取り付けや設備工事が施されて、居住空間の快適性が確保されます。最終段階では、内外装の仕上げや外構工事が行われ、家が形になっていきます。建築中は定期的に現場に足を運び、進行状況をチェックするのがおすすめです。
5. 竣工、入居
家を建てるスケジュールの目安
次に、選んだハウスメーカーとの建築プランの打ち合わせや、住宅ローンの審査にも1〜3ヵ月程度必要です。着工前の詳細な打ち合わせと契約締結には約1ヵ月を見込み、着工から完成までの期間は木造住宅の場合、約3ヵ月半が目安となります。
建物完成後、最終確認や引き渡し手続きにはさらに1ヵ月程度かかることもあります。ですから、全工程には通常7〜9ヵ月、長ければ1年以上の時間が必要と考えておきましょう。
家を建てる費用相場と内訳
平均費用に含まれているものは、下記のとおりです。各要素を総合して、全体の予算計画を立てることが重要です。
土地の購入費用
※「令和4年度住宅市場動向調査報告書」
なお、土地を選ぶ際は予算だけではなく、その立地の利便性や将来の資産価値も考慮する必要があります。
例えば、建物に多くの予算を割きたい場合は、都心から少し離れた郊外や駅から距離があるエリアを選ぶと、土地代を抑えられる可能性があるでしょう。一方で、立地の利便性を重視する場合は地価が高くなるため、建売住宅にして総費用を抑えることも選択肢のひとつです。
住宅の建築費用
注文住宅の建築費は地域によって多少の差があり、特に首都圏では高い傾向です。土地付き注文住宅の場合は、購入条件として施工会社を指定されることが多く、それによって建築費が安くなることもあります。
付帯工事費や諸経費
さらに、住宅ローンの手数料や火災保険料、不動産会社の仲介手数料などの諸費用も考慮する必要があります。諸費用は金融機関や保険会社によって異なりますが、一般的には建物本体価格の10%程度です。
家を建てるための資金調達の流れ
理想の家を無理なく、安心して実現するための資金計画について、順を追ってご紹介します。
1. 頭金の計画を立てる
頭金の額を決めるときに注意したいのは、諸費用や緊急時の予備費、日常の生活費の確保です。不動産取引時の諸費用は多くが現金払いとなるため、支払いができるように現金を確保しておく必要があります。
また、引越し費用や新生活のスタートに必要な家具・家電の購入費用、生活費を残しておくことは、安心して新居生活をスタートさせるためにも重要です。
2. 住宅ローンの金利タイプを選ぶ
固定金利型は、契約から返済完了まで金利が変わらない安定した金利タイプです。初期の金利はほかのタイプに比べて高いものの、返済期間を通しての金利変動リスクがないため、長期間にわたる安定した返済計画が立てやすくなります。
変動金利型
変動金利型は、経済状況に応じて半年ごとに金利が調整される金利タイプです。当初の金利は低めですが、金利変動による返済額の増加リスクがあります。ただし、返済額の上昇幅には制限があり、短期間での返済計画に適しています。
固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、初期の一定期間は固定金利が適用され、固定期間終了後に金利タイプを再選択できる金利タイプです。初期の安定性と後期の柔軟性を兼ね備えていますが、再選択後の金利上昇リスクがあります。
3. 借入額を決める
返済負担率、すなわち年収に対する年間返済額の割合を考慮することで、負担のない返済計画を立てられるでしょう。
家を建てるための土地探しのポイント
ここでは、理想の家を建てるための土地探しにおいて、重要なポイントを解説します。
都市計画図
市街化区域は、開発や整備を進めることができるエリアで、家を建てるのに適した場所です。一方、市街化調整区域は、市街地の無秩序な拡大を防ぐため、基本的に住宅建設が制限されています。
ですから、家を建てるためには、まず希望する土地が市街化区域内にあるかを確認することが不可欠です。
ハザードマップ
国土交通省や地方自治体がそれぞれハザードマップを作成しており、さまざまな自然災害が予想される地域と影響の度合いを確認できます。ハザードマップは土地選びに役立つだけでなく、避難場所の位置を確認したり、災害発生時の適切な行動計画を立てたりするのにも便利です。
建ぺい率と容積率
2階建ての家を建てる場合、建築面積は1階部分の面積に等しく、延べ面積は1階と2階の面積を合わせたものになります。土地を探す際には、まず土地の建ぺい率と容積率を確認し、希望する家が建てられるかを検討するのが必須です。市区町村の都市計画課などに問い合わせて確認し、理想の家を実現するための計画を立てましょう。
高さ制限や境界線
同様に、土地に接した道路の幅や建物までの距離に応じた高さ制限もあり、日照だけではなく、通風や景観の保持にも関わる要素です。
さらに、民法にもとづく都市計画では、隣地境界線から一定の距離を保つことも規定されています。土地を購入する際には、不動産会社から詳細な説明を受けるようにしましょう。
道路幅
道路には公道と私道の2種類があります。公道は国や地方自治体が管理する道路で、私道は個人や団体が所有し、道路として使用しているものです。公道と見分けがつかない私道も多いため、敷地の接道状況を正確に把握する必要があります。
ハウスメーカーを選ぶ際のポイント
続いて、ハウスメーカーを選ぶ際のポイントについて確認していきましょう。
営業担当者
こちらの質問に対して、営業担当者が的確に答える能力と専門知識を持っているかを確認します。税金や補助金など、資金計画に関する知識の深さも重要です。
提案力
営業担当者の過去の提案実績とヒアリング能力に着目します。実績が豊富な担当者は、過去の経験を活かした具体的で実用的な提案が期待できるでしょう。また、ヒアリング能力が高い担当者は、顧客の要望を深く理解した上で提案をしてくれます。
人柄
営業担当者の人柄が表れるのは、親身な対応と身だしなみです。営業担当者の対応が心地よく、信頼できるかどうかは、家づくりの過程でのストレスの有無に大きく影響します。
対応エリア
また、ハウスメーカーの事業所が建築地に近い場合は、施工中や完成後のトラブルに迅速に対応してもらえるというメリットがあります。ハウスメーカーを選ぶ際には、対応しているエリアを考慮することが、理想の家づくりの成功につながる重要な要素といえるでしょう。
得意なデザイン
ハウスメーカーのカタログや過去の施工事例を確認することで、各社のデザインの特性を理解できるでしょう。さらに、住宅展示場やモデルルームに足を運ぶと実際のデザインを肌で感じることができるため、自分の好みに合うハウスメーカーを選ぶ際におすすめです。
得意な工法
■注文住宅の主な構造と工法
構造 | 工法 |
木造 | 木造軸組工法 |
鉄骨造 | 軽量鉄骨工法 |
鉄筋コンクリート造 | 鉄筋コンクリート工法(RC) |
例えば、耐火性や耐震性を重視する場合は、費用が高くなるものの、鉄筋コンクリート造を選ぶのがいいでしょう。それぞれの構造や工法の特徴を理解し、自分の要望に合ったハウスメーカーを選ぶことが、理想的な家づくりにつながります。
価格帯
どのハウスメーカーを選ぶにしても、予算オーバーにならないよう、着工後の変更や追加費用の発生に注意が必要です。計画変更時の追加費用の有無や金額は、後々のトラブルを避けるためにも契約前に詳細をしっかりと確認しておきましょう。
専門家のアドバイスのもとで、理想の家づくりを
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