中学校の入学費用はいくら?公立・私立でかかるお金の違いや資金の準備方法などを解説

中学校の入学費用はいくら?公立・私立でかかるお金の違いや資金の準備方法などを解説

中学校に入学する際にいくら費用がかかるのか気になる方は多いのではないでしょうか。

中学校の入学費用は公立と私立で大きく異なるため、希望する進学先にあわせてお金を準備しておかなければなりません。

この記事では、公立中学校と私立中学校でかかる入学費用の内訳と相場を紹介し、それぞれの違いについて解説します。

入学費用以外にかかる費用も含めた教育費の総額や教育資金を準備するための方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. 子どもの中学校入学費用はいくらかかる?
    1. 公立中学校の入学費用
    2. 私立中学校の入学費用
  2. 入学費用だけじゃない!中学校でかかるお金の内訳とは?
    1. 公立中学校の学校教育費
    2. 私立中学校の学校教育費
  3. 中学生は学校以外でも費用がかかる
  4. 子どもの教育にかかるお金を把握しておこう
  5. 教育資金の準備方法は?
    1. 児童手当を貯める
    2. 自動振替などを活用して預金する
    3. 学資保険を契約する
    4. 公的支援制度や融資制度を利用するのも手
  6. 入学費用など中学進学に必要な準備を始めよう

子どもの中学校入学費用はいくらかかる?

子どもの中学校入学費用はいくらかかる?

入学費用とは、入学時にかかる制服や通学用バッグ、授業に必要な学用品の購入費、学校への納付金などの費用のことです。

私立の中学校に進学する場合は、入学金や初年度の授業料・施設設備費、学校によっては寄付金や学校債などの支払いも必要になるため、一般的に公立の中学校に進学する場合より多くの費用がかかります。

公立中学校の入学費用

公立中学校への進学でかかる入学費用としては、主に制服や通学バッグ、授業に必要な図書・学用品の購入費、学級費やPTA会費などの学校納付金があります。

進学する学校や各家庭の事情にもよりますが、これらの費用をあわせた公立中学校の入学費用の相場は10〜15万円程度です。

また、中学校に入学してから部活動を始めるお子さんも多いため、入学後すぐに部活用品などの購入費がかかることも想定しておくべきでしょう。

公立中学校の入学時(第1学年)にかかるこれらの費用の平均額は下表の通りです。

公立中学校の主な入学費用(第1学年平均額・2021(令和3)年度)(平均額)
費目 金額
通学関連費 制服 52,041円
通学用品費 18,979円
図書・学用品・実験実習材料費 図書費 10,590円
学用品・実験実習材料費 38,588円
学校納付金等(※1) 14,073円
教科外活動費(※2・参考) 37,046円
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(3)中学校
※1:学級・児童会・生徒会費、その他学校納付金、PTA会費、後援会費、寄付金の合計額
※2:部活動、学芸会・運動会・芸術鑑賞会、臨海・林間学校などへ支出した費用

公立中学校では制服が指定されるケースが多く、制服購入費の平均は約5万円と入学費用の中で最も大きな割合を占めています。

公正取引委員会の報告書によると、指定制服の平均価格は下表の通りです。

中学校指定制服の平均価格(2022(令和4)年度)
男子 女子
品目 平均価格 品目 平均価格
詰め襟 32,456円 セーラー服 34,962円
ブレザー 34,906円 ブレザー 34,200円
シャツ 3,090円 イートン服 33,010円
ネクタイ 2,079円 ブラウス 3,099円
ベスト 5,225円 シャツ 3,316円
セーター 5,450円 リボン 1,344円
コート 9,175円 ベスト 6,917円
- - セーター 5,563円
- - コート 9,175円
出典:公正取引委員会「学校制服の取引実態に関する事後検証」各制服品目の価格推移(令和5年10月23日)

制服を一式揃えたり、洗い替え用にシャツなどを複数枚購入したりすると、金額も大きくなります。

私立に比べて入学費用の負担は軽いものの、備えは必要といえるでしょう。

私立中学校の入学費用

進学する学校や各家庭の事情による差もありますが、私立中学校の入学費用の相場は120万円程度です。

私立中学校へ進学する場合、公立ではかからない入学金や初年度の授業料、施設整備費、学校によっては寄付金や学校債なども必要になるため、入学費用の負担は大きくなります。

私立中学校の入学時(第1学年)にかかる費用の平均額(内訳)は下表の通りです。

私立中学校の主な入学費用(第1学年平均額・2021(令和3)年度)
費目 金額
入学金等 入学金 215,341円
入学時に納付した施設整備費等 89,262円
入学検定料 56,674円
初年度授業料 472,769円
通学関連費 制服 115,056円
通学用品費 31,899円
図書・学用品・実験実習材料費 図書費 44,224円
学用品・実験実習材料費 65,601円
学校納付金等(※1) 84,665円
教科外活動費(※2・参考) 48,396円
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(3)中学校
※1:学級・児童会・生徒会費、その他学校納付金、PTA会費、後援会費、寄付金の合計額
※2:部活動、学芸会・運動会・芸術鑑賞会、臨海・林間学校などへ支出した費用

私立中学校の入学費用のうち、最も大きな割合を占めるのが授業料です。

授業料の金額や払い込むタイミングは学校によって異なり、分割して毎月あるいは学期単位で払い込む学校もあれば、一括で1年分を払い込む学校もあります。

特に入学時一括納付の学校は入学時期の負担が大きくなるため、計画的に準備しておくことが大切です。

学校によっては寄付金や学校債を求められることもあります。

学校債とは、学校が運営資金などを調達するため在学生に発行する債券で、卒業時(離籍時)に返還されるものです。

任意(お願い)の形をとっていても、目安として示されている金額(口数)程度の寄付や引き受けを行うのが慣例です。

学校債の例(慶應義塾中等部の場合)
Q: 入学する際、 寄付金はありますか?

A: 義務づけられた寄付金はありません。
ただし、 任意で、 「慶應義塾債」 (1口10万円でなるべく3口以上、大学卒業時または大学院終了時に返還) のお引受け、 及び 「教育振興資金」 (年額3万円以上で在学中毎年) へのご応募をお願いしています。
これらは、 教育充実のために使われるものです。
(出典:慶應義塾中等部「入学試験に関するQ&A」より引用)

私立中学校の場合、入学までにかかる費用も無視できません。

受験対策として小4頃から学習塾に通ったり家庭教師をつけたりするケースが多く、その費用の相場は3年間で約200万円ともいわれています。

受験には1校あたり2〜3万円程度の受験料(入学検定料)が必要です。

複数校を併願したり、遠方の学校を受験するために交通費や宿泊費が必要になったりすれば、さらに費用はかさみます。

私立中学校の入学検定料の例(2024年度)

  • 慶應義塾中等部(東京都港区)…30,000円
  • 青山学院中等部(東京都渋谷区)…30,000円
  • 灘中学(兵庫県神戸市)…20,000円
  • 東海中学(愛知県名古屋市)…15,000円

入学費用だけじゃない!中学校でかかるお金の内訳とは?

入学費用だけじゃない!中学校でかかるお金の内訳とは?

中学校でかかるお金は入学費用だけではありません。

公立と私立では入学から卒業までに学校でかかるお金(学校教育費)も大きく違います。

進学先の選択や資金準備を行う際にあたっては、その点もしっかり把握しておきましょう。

学校教育費(平均額)

公立

私立

第1学年

200,180円

1,441,786円

第2学年

89,436円

856,982円

第3学年

108,026円

879,456円

3年間の合計

397,642円

3,178,224円

出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(3)中学校をもとに作成

公立中学校の学校教育費

公立中学校の3年間でかかる学校教育費の平均額は約40万円です。

その内訳は下表のようになっています。

公立中学校の学校教育費の内訳(平均額)
第1学年 第2学年 第3学年 3年間の合計
入学金など(※1) 1,533円 - - 1,533円
授業料・施設整備費等 - - - -
修学旅行費 339円 6,562円 28,556円 35,457円
校外学習費 4,554円 5,203円 2,160円 11,917円
学校納付金など(※2) 14,073円 14,305円 15,233円 43,611円
教科書費・教科書以外の図書費 10,590円 8,013円 10,157円 28,760円
学用品・実験実習材料費 38,588円 15,870円 14,033円 68,491円
教科外活動費 37,046円 22,700円 12,884円 72,630円
通学費 16,242円 2,207円 3,365円 21,814円
制服 52,041円 4,769円 7,217円 64,027円
通学用品費 18,979円 7,188円 6,957円 33,124円
その他 6,195円 2,619円 7,464円 16,278円
合計 200,180円 89,436円 108,026円 397,642円
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(3)中学校をもとに作成
※合計は各項目の単純合計
※1:入学金、入学時に納付した施設整備費等、入学検定料の合計
※2:学級・生徒会費、その他学校納付金、PTA会費、後援会費、寄付金の合計

公立中学校では、入学金や授業料、教科書代、施設費などはかからず、制服などの通学関係費や教科書以外の図書費、学用品費、部活動などにかかる教科外活動費などが主にかかる費用です。

私立中学校の学校教育費

私立中学校の3年間でかかる学校教育費の平均額は約320万円です。

その内訳は下表のようになっています(出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」)。

私立中学校の学校教育費の内訳(平均額)
第1学年 第2学年 第3学年 3年間の合計
入学金 215,341円 - - 215,341円
入学時に納付した施設整備費等 86,262円 - - 86,262円
入学検定料 58,647円 - - 58,647円
授業料 472,769円 489,289円 466,216円 1,428,274円
施設整備費等 91,679円 97,193 101,867 290,739円
修学旅行費 - 1,799円 37,315円 39,114円
校外学習費 18,430円 22,569円 13,348円 54,347円
学校納付金など(※1) 84,655円 58,855円 55,256円 198,766円
教科書費・教科書以外の図書費 44,224円 23,667円 31,610円 99,501円
学用品・実験実習材料費 65,601円 20,752円 19,294円 105,647円
教科外活動費 48,396円 34,309円 28,569円 111,274円
通学費 92,784円 76,581円 83,273円 252,638円
制服 115,056円 17,226円 18,794円 151,076円
通学用品費 31,899円 9,950円 10,602円 52,451円
その他 13,043円 4,792円 13,312円 31,147円
合計 1,441,786円 856,982円 879,456 円 3,178,224円
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(3)中学校をもとに作成
※1:学級・生徒会費、その他学校納付金、PTA会費、後援会費、寄付金の合計

私立中学校では公立中学校ではかからない授業料や入学金がかかり、学校教育費のうち約半分を占めます。

保護者の金銭的負担で学校運営がまかなわれている部分も大きく、施設整備費や寄付金を含む学校納付金の負担も大きめです。

遠方まで通学する生徒も多く、通学費の支出額が大きいのも特徴です。

中学生は学校以外でも費用がかかる

中学生は学校以外でも費用がかかる

学校以外でかかる学校外活動費も無視できない費用です。

学校外活動費は、学習塾や家庭教師、通信教育、家庭内学習にかかる「補助学習費」と、その他スポーツ・レクリエーション活動、芸術文化活動などにかかる費用に分けられます

学校外活動費(公立・私立別、学年別)(平均額)
区分 公立 私立
補助学習費 その他 合計 補助学習費 その他 合計
小学校 第1学年 81,474円 131,212円 212,686円 290,501円 345,772円 636,273円
第2学年 67,135円 135,152円 202,287円 202,710円 308,555円 511,256円
第3学年 88,450円 141,788円 230,238円 290,089円 326,618円 616,707円
第4学年 116,525円 128,524円 245,049円 396,777円 279,738円 676,515円
第5学年 166,695円 119,956円 286,651円 536,696円 238,856円 775,552円
第6学年 197,039円 106,979円 304,018円 558,836円 195,739円 754,575円
中学校 第1学年 203,831円 87,796円 291,627円 234,241円 122,435円 356,676円
第2学年 253,883円 62,223円 316,106円 260,157円 93,364円 353,521円
第3学年 450,812円 47,103円 497,915円 293,388円 100,371円 393,759円
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」調査結果の概要 表5 男女別・学年別学校外活動費をもとに作成

中学生になると学習塾などに通い始めるケースが多く、学習塾費など補助学習費の支出が増える傾向があります。

小学生に比べるとその他の学校外活動費の支出は減りますが、補助学習費の増加がそれを上回り、全体としての支出は増えるケースが多いようです。

公立中学校では高校受験が近づくにつれて補助学習費の支出が増加する傾向があり、1年生時が約20万円に対し、3年生時には約45万円になっています。

一方、私立中学校では高校までの一貫教育を実施する学校が多く、高校受験がないため補助学習費の大きな変動はみられません。

子どもの教育にかかるお金を把握しておこう

子どもの教育にかかるお金を把握しておこう

子どもの教育にかかるお金は、進学先の選択や受験対策、習い事などにどのくらい力をいれるかによって大きく変わってきます。

経済的な事情で子どもが希望する進路に進ませてあげられないということがないよう、教育にどのくらいのお金がかかるのかをしっかり把握して、計画的に資金準備や家計のやりくりをしていきましょう。

下表は、幼稚園から高校までにかかる学習費総額の学年(学齢)別平均額をまとめたものです。

幼稚園から高校までの学年(学齢)別学習費総額(平均額)
公立 私立
幼稚園 3歳 133,353円 (3年間合計)
472,744円
309,170円 (3年間合計)
924,636円
4歳 140,838円 276.125円
5歳 198,555円 339,341円
小学校 第1学年 379,539円 (6年間合計)
2,112,022円
2,136,449円 (6年間合計)
9,999,660円
第2学年 283,211円 1,402,725円
第3学年 315,794円 1,519,595円
第4学年 329,198円 1,592,088円
第5学年 380,774円 1,683,972円
第6学年 423,506円 1,664,831円
中学校 第1学年 531,544円 (3年間合計)
1,616,317円
1,806,991円 (3年間合計)
4,303,805円
第2学年 443,848円 1,218,559円
第3学年 640,925円 1,278,255円
高等学校
全日制
第1学年 629,459円 (3年間合計)
1,543,116円
1,276,978円 (3年間合計)
3,156,401円
第2学年 457,895円 941,873円
第3学年 455,762円 937,550円
出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」調査結果の概要 表2 学年(年齢)別の学習費総額をもとに作成
※学習費総額とは学校教育費、学校給食費、学校外教育費の合計額、学校区分ごとの合計額は各学年(学齢)の平均額を単純合計したもの

学習費総額はすべての学年(学齢)で私立が公立を上回ります。

特に義務教育期間にあたる小学校と中学校で私立を選択すると負担は段違いに大きくなります。

公立と私立ではお金のかかる時期にも差があり、公立は中3、私立は小1で最も支出額が大きくなります。

高校までの教育費は家計からその都度捻出するのが基本ですが、支出額が比較的少ない時期にお金を貯め支出額の大きくなる時期に備えるなど、やりくりも必要です。

高校卒業後、大学などへ進学する場合はさらにお金がかかります。その費用(入学費用および在学費用)の平均額は下表の通りです。

大学等入学から卒業までにかかる教育費(平均額)

入学費用

在学費用

合計

国公立大学

67.2万円

414.0万円

481.2万円

私立大学(文系)

81.8万円

608.0万円

689.8万円

私立大学(理系)

88.8万円

732.8万円

821.6万円

高専・専修・各種学校

50.2万円

233.8万円

284.0万円

私立短大

76.5万円

290.0万円

366.5万円

出典:日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査」をもとに作成
※入学費用:受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金の合計額
※在学費用:学校教育費(授業料、通学費、教科書・教材代、学用品購入費、施設整備費など)と家庭教育費の合計額)
※高専・専修・各種学校、私立短大の修業年限は2年として算出

大学卒業までにかかる教育費の平均額は、国公立大学で約480万円、私立大学は文系が約690万円、理系が約820万円です。

大学院に進学する場合や私立大学の医歯薬系学部に進学する場合には、さらに多くの費用がかかります。

大学では数年間に高校卒業までにかかった教育費の総額と同じ、あるいはそれ以上のお金が必要となるケースも多く、早いうちから計画的な準備が欠かせません。

自宅から通えない大学に進学する場合は、下宿費用や仕送りにもお金がかかります。

アパートの敷金や家財道具の購入費などの下宿準備にかかる費用の平均は38万円、下宿する子どもへの仕送り額の平均は年95万円であり(出典:日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査」)、家計にとって大きな負担です。

教育資金の準備方法は?

教育資金の準備方法は?

子どもの教育費がいくらかかるのかを知って、お金が足りるか心配になった方も少なくないのではないでしょうか。

教育費は人生三大支出の一つともいわれ、実際に多くのお金が必要です。

だからこそ、計画的な準備が欠かせません。

児童手当を貯める

児童手当に手をつけず積み立てておけば、高校入学や大学進学時など、まとまった教育資金が必要になる時期の大きな支えになります。

児童手当は、0歳から18歳までの子どもを育てている親に国から支給されるお金(手当)のことです。

3歳未満の子どもには月15,000円※、3歳以上の子どもには月10,000円※の児童手当が支給されます(※第3子以降は一律で月30,000円)。

現行の制度で0歳から18歳までの児童手当をすべて貯めると234万円になり、これは国公立大学の入学金と4年間の授業料を合わせた金額とほぼ同じです。

自動振替などを活用して預金する

家計をやりくりして残ったお金を貯蓄に回そうと思っていても、結局いつもお金が残らず、お金が一向に貯まらないというのはよくある失敗です。

このような失敗を防ぐには、給料を受け取ったら最初に貯蓄分を取り分け、残ったお金で生活費をやりくりする先取り貯蓄が有効です。

先取り貯蓄を長く続けるには、自動で積立貯蓄ができる仕組みを作るのがおすすめです。勤務先に財形貯蓄制度があれば、給与天引きで積立貯蓄ができます。

財形貯蓄のほか、民間金融機関の自動振替サービスを利用して、給料日直後に給与受取口座から貯蓄用口座に振り替えたり、自動積立定期預金(貯金)を利用したりすれば、手間をかけず自動で積立貯蓄が可能です。

学資保険を契約する

学資保険は、教育資金準備を目的とした保険商品です。

保険料を払い込み、契約で定められたタイミングに祝金や学資金としてお金を受け取れます。

保険としては、契約者(親など)に万一があった時に保険料の払込が免除される保障機能が備わっています。

保険料の払込が免除されても、祝金や学資金は契約通りに受け取れます。

払い込む保険料の一部は保障に充てられますが、保険会社が保険料を運用してお金を増やすことで、受け取れる祝金や学資金が払い込んだ保険料の総額を上回る(返戻率100%超)商品もあります。

安全性を担保しながら、預貯金より高い利回りで運用できる方法として、学資保険は教育資金準備の選択肢のひとつになるでしょう。

自分の意思ではなかなか貯蓄が続かない方でも、保険料という形で半強制的に支払いが必要になることで貯蓄を続けやすくなります。

また、保険料の払い込みは口座振替やクレジットカードからの引落としで行われるため手間はかからず、おのずと自動積立貯蓄になります。受け取った児童手当をそのまま保険料の払い込みに充ててもよいでしょう。

公的支援制度や融資制度を利用するのも手

教育費の負担を軽減する公的支援制度や融資制度をうまく活用することも大切です。

教育費に対する公的支援制度としては、例えば次のようなものがあります。
幼児教育無償化(3歳〜5歳)…幼稚園、保育所、認定こども園などの利用料が無料(住民税非課税世帯は0歳〜2歳も無料)
就学援助制度(小・中学生)…小中学生がいる経済的困窮世帯(生活保護世帯や住民税非課税世帯など)は、学用品や給食費、修学旅行費などの支援を受けられる
高等学校等就学支援金制度(高校生など)…返還不要の授業料支援を受けられる(実質無償)
高校生等奨学給付金(高校生、高専生)…小中学生がいる経済的困窮世帯(生活保護世帯や住民税非課税世帯など)は、授業料以外の教育費に対する支援(給付)を受けられる
高等教育の修学支援制度(大学生、高専生、専門学生など)…授業料の減免や給付型の奨学金を受けられる
公的支援制度や貯蓄だけでは教育費が足りない場合には、奨学金や教育ローンなど融資制度の活用も検討しましょう。

奨学金制度は、代表的な日本学生支援機構のほか、大学や自治体、企業なども実施しており、返還不要の給付型奨学金もあります。

教育ローンはさまざまな金融機関で取り扱いがあり、代表的なのは日本政策金融公庫の「国の教育ローン(教育一般貸付)」です。

入学費用など中学進学に必要な準備を始めよう

中学校の入学費用としては、制服や通学用品、学用品の購入費、私立であればさらに入学金や初年度の授業料、施設整備費、寄付金・学校債などが必要です。

その相場は公立では10〜15万円程度ですが、私立では120万円程度と大きな負担になります。

高校卒業までの教育費は日々の家計から捻出するのが基本ですが、一度にまとまったお金が必要になる入学資金は、余裕を持って計画的に準備しておきたいところです。

希望する中学校へ進学するために必要な費用を把握したうえで、なるべく早いうちに準備を始めましょう。

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※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。
また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。

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