入学費用はいくら?小学校に入る前にかかる価格の相場や資金の準備方法を紹介

入学費用はいくら?小学校に入る前にかかる価格の相場や資金の準備方法を紹介

小学校入学を控えたお子さんのいる方は、入学費用がいくらかかるのか気になるところではないでしょうか。

実際にかかる費用は、地域や学校、各家庭の状況などによって変動するため、一概にはいえません。

しかし、前もって入学費用を準備しておくには、おおよその金額を知っておくことが大切です。

本記事では、小学校の入学費用の内訳や金額の目安を紹介します。小学校在学中にかかる学習費の目安や学資保険を活用して準備する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. 入学費用・小学校編|かかるお金の内訳と目安
    1. ランドセル
    2. 体操服・紅白(赤白)帽子
    3. 上履き・体育館シューズ
    4. 防災頭巾
    5. 授業に必要な教材
    6. 文房具類
    7. 黄色安全帽子・防犯ブザー
    8. 水筒
    9. 学習机
    10. その他
  2. 入学費用だけじゃない!小学校在学中にかかる学習費
    1. 公立小学校の年間学習費
    2. 私立小学校の年間学習費
  3. 小学校の入学費用を学資保険で準備しよう
    1. 学資保険の基礎知識
    2. 小学校の入学費用に備えるには「祝い金あり」の学資保険を
    3. 祝い金ありの学資保険で入学費用を準備するメリット
    4. 祝い金ありの学資保険の注意点
  4. 入学費用はお金がかかる!祝い金ありの学資保険なら小学校でも使える

入学費用・小学校編|かかるお金の内訳と目安

入学費用・小学校編|かかるお金の内訳と目安

小学校入学にあたっては、ランドセルや体操服、上履き、授業用教材、文房具類、学習机など、さまざまなものにお金がかかります。

入学準備にかかる費用の目安としては、総額で10万円程度です(学習机を購入する場合は+6万円程度、私立小学校の入学金等は含まず)。

実際には、地域や学校、家庭の状況などによって購入しなければならないものが異なり、何を選ぶかによってもかかる費用は変わってきます。

公立小学校入学時に購入する主なものと、その相場は次の通りです。
入学準備にかかるおおよその費用を把握しておきましょう。

ランドセル

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会が実施した「ランドセル購入に関する調査 2024年」によると、ランドセル購入金額の平均は約6万円となっています。

購入したランドセルの購入金額帯

購入金額帯

購入者の割合

24,999円以下

6.1%

25,000円〜39,999円

9.4%

40,000円〜54,999円

17.4%

55,000円〜64,999円

22.5%

65,000円以上

37.6%

よくわからない

6.5%

平均

59,138円

出典:一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2024年」をもとに作成

ランドセルは長く使うものだけに、価格よりも色やデザイン、軽さ、強度などを重視して選ぶ傾向がみられます。

また、孫へのプレゼントとしておじいちゃんおばあちゃんが購入されるケースも多く、お財布の紐も緩みがちです。

体操服・紅白(赤白)帽子

体操服や紅白(赤白)帽子などは、学校指定のものを入学前に購入するのが一般的です。

購入費用の目安は、体操服上下セットで5,000円程度、紅白(赤白)帽子は600円〜900円程度です。

体操服を洗い替え用に2セット購入する場合には1万円程度、寒い時期に着用する長袖やジャージなども同時に購入する場合には2万円以上の出費となることもあります。

上履き・体育館シューズ

校内で履く上履きの購入費用の目安は、1,000円〜2,000円程度です。

学校によっては体育館シューズが別途必要になり、2,000円〜3,000円程度の費用がかかります。

必要に応じて、上履きや体育館シューズのケースも購入するか作っておきましょう。

ケースは靴のサイズが大きくなっても使えるように、大きめのものを用意するのがおすすめです。

防災頭巾

地震や火災などから頭を守る防災頭巾を各自で用意する学校もあります。相場は2,000円〜4,000円程度。普段は椅子につけてクッションとして使えるタイプが主流です。

防災頭巾を用意するかどうかは地域や学校によっても分かれ、学校が防災頭巾やヘルメットを用意するケースもあります。

各自で用意する場合も指定があるケースが多いため、事前に学校の案内などで確認してから購入するようにしましょう。

授業に必要な教材

算数セットや絵の具セット、鍵盤ハーモニカなど、1年生から授業で使う学用品は入学時または入学後するに購入するケースが一般的です。

必要になる教材やその時期は学校によって異なる場合もあり、多くは購入品が指定されるため、学校からの案内に従って購入しましょう。

小学校入学直後に購入することが多い主な教材の購入費用の目安は、次の通りです。
  • 算数セット…2,500円〜3,000円程度
  • 算数用具セット(三角定規・分度器・コンパスなど)…1,000円程度
  • 計算ドリル・漢字ドリル…各350〜550円程度/冊
  • お道具箱(箱のみ)…500円〜1,000円程度
  • クレヨン…800円程度
  • 色鉛筆…1,000円程度
  • 絵の具セット…3,000円〜5,000円程度
  • 鍵盤ハーモニカ…5,000円〜6,000円程度
  • カスタネット…300円程度

文房具類

筆箱や鉛筆、鉛筆削り、消しゴム、ノート、下敷き、のり、はさみなど、必要な文房具を一式購入するには5,000円程度かかります。

鉛筆の濃さの指定、シャープペンシルやキャラクター物はNGなど、文房具に学校独自のルールがあるケースも少なくありません。

せっかく買ったのに学校で使えないということがないよう、文房具のルールは購入前に確認しておきましょう。

黄色安全帽子・防犯ブザー

登下校中の安全を守るため、黄色い安全帽子や防犯ブザーも準備しておきましょう。

購入費用の相場は、黄色安全帽子が800円程度、防犯ブザーが1,000円程度です。

水筒

水分補給、熱中症対策のため、今は各自で水筒を持参させる小学校が多いようです。相場は2,000円〜5,000円程度。

あまり大きな水筒を持たせると荷物が重くなりすぎてしまうため、低学年のうちは容量が500mL〜800mL程度のやや小さめの水筒がおすすめです。

夏場や体育のある日、運動会の練習期間中、遠足など、暑い日や活動量の多い日は大きめの水筒を持たせるなど、普段用と使い分けても良いでしょう。

学習机

小学校入学にあわせて学習机を購入する予定であれば、その費用も想定しておきましょう。

学習机の相場は6万円程度ですが価格帯は広く、1万円程度の簡易的なものから、10万円以上するものまでさまざまです。

長く使うことを考えると、成長にあわせて高さを調整できるものや、棚の取り外しが可能なもの、シンプルなデザインのものなどがおすすめです。

あえて学習机を買わず、リビングのテーブルなど親の目の届くところで勉強させる方法もあります。

学習机の購入は子どもの希望も聞きながら検討していきましょう。

その他

学校によっては指定された制服の購入を求められるケースがあります。

カンコー学生服が中学1年生の保護者1,200人を対象に行った調査によると、小学校に制服があったと回答した保護者の割合は全国で26.6%という結果でした。

全国的には制服のない小学校のほうが多いようですが、西日本や甲信越・北陸地方では制服があったとの回答が多く、中国・四国地方では8割に迫る77.9%です(出典:菅公学生服株式会社「小学校の制服の有無」)。

制服がない場合には、入学式で着る服を用意しなければなりません。普段のおでかけでも使えるようなデザインを選んだり、レンタルを利用したりと、なるべく無駄にならないようにしたいところです。

パパやママのフォーマルウェアも新調するとなれば、大きな出費になるでしょう。

そのほか、カトラリーや給食着などを自分で用意する小学校もあります。

入学費用だけじゃない!小学校在学中にかかる学習費

入学費用だけじゃない!小学校在学中にかかる学習費

小学校入学後、在学中にかかる費用についても忘れてはいけません。

在学中にかかる費用は、大きく学校教育費 学校給食費 学校外活動費に分けられます。

学習費の分類

学校教育費

学校教育を受けさせるために支出した費用
例:入学金、授業料、学用品・教材の購入費、通学費、学校納付金など

学校給食費

給食費として学校に納付した費用

学校外活動費

学校以外で行う活動のために支出した費用
例:学習塾や習い事の月謝・参考書代など

学校教育費は、さらに次のような項目(費目)に分けられます。

学校教育費の分類

項目

概要

入学金等

入学にあたって授業料以外に学校に納付する費用
※「入学金」「入学時に納付した施設整備費等」「入学検定料の合計」(入学しなかった学校へ納付した金額を含む)

授業料

授業を受けるために学校に納付する費用(公立の小・中学校は無料)

修学旅行費等

修学旅行、遠足、見学、移動教室などのために保護者が支払う費用(お土産のように個人的にかかる費用は含まない)

学校納付金等

上記以外に学校に納付する費用(施設整備費等、学級・児童・生徒会費、その他の学校納付金、PTA会費、後援会等会費、寄付金の合計)

図書・学用品・実習材料費等

授業のために購入した図書、文房具類、体育用品および実験・実習のための材料などの購入費(小・中学校の教科書代は無料)

教科外活動費

クラブ活動、学芸会・運動会・芸術鑑賞会、臨海・林間学校のために保護者が支払う費用

通学関係費

通学のための交通費、制服およびランドセルなど通学用品の購入費

その他

上記のいずれにも該当しない学校教育費

学習費は公立と私立で大きく違うため、それぞれについて年間学習費を確認しておきましょう。

公立小学校の年間学習費

文部科学省が実施した「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立小学校の年間学習費の平均は次のようになっています。

公立小学校の年間学習費

学校教育費

65,974円

学校給食費

39,010円

学校外活動費

247,582円

学習費総額

352,566円

出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(2)小学校

公立小学校の年間学習費のうち、学校教育費の内訳は次の通りです。

公立小学校の年間学校教育費の内訳

入学金等

158円

授業料

-

修学旅行費等

5,283円

学校納付金等

8,113円

図書・学用品・実習材料費等

24,286円

教科外活動費

2,294円

通学関係費

20,460円

その他

5,380円

出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(2)小学校

公立小学校では、入学金や授業料、教科書代などがかからず、施設整備費や寄付金などの負担もありません。

そのため、学校でかかる学校教育費の負担は少なく、学校外でかかる学習塾や習い事の月謝などが学習費の多くを占めていることがわかります。

私立小学校の年間学習費

文部科学省が実施した「令和3年度子供の学習費調査」によると、私立小学校の年間学習費の平均は次のようになっています。

私立小学校の年間学習費

学校教育費

961,013円

学校給食費

45,139円

学校外活動費

660,797円

学習費総額

1,666,949円

出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(2)小学校

私立小学校の年間学習費のうち、学校教育費の内訳は次の通りです。

私立小学校の年間学校教育費の内訳

入学金等

66,046円

授業料

536,232円

修学旅行費等

18,864円

学校納付金等

162,624円

図書・学用品・実習材料費等

49,932円

教科外活動費

8,709円

通学関係費

104,467円

その他

14,139円

出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」2.学年(学齢)別の学習費(2)小学校

私立小学校では入学金や授業料がかかり、施設整備費や寄付金など学校納付金の負担も大きいため、学校教育費は公立の約14.6倍にもなります(学習費の総額では約4.7倍)。

また、私立小学校には基本的に学区の指定がなく、遠くの学校まで電車などで通学するケースも多いため、通学にかかる交通費の負担が大きいのも特徴です(私立:年47,210円、公立:年1,125円)。

小学校の入学費用を学資保険で準備しよう

小学校の入学費用を学資保険で準備しよう

小学校の入学費用は平均で10万円程度と決して安くはありません。

入学がせまって「お金がない」と焦ることがないように、計画的に準備しておきましょう。

小学校の入学費用を準備する方法は、貯蓄(預貯金)が基本ですが、小学校入学時に祝い金が受け取れる学資保険を活用する方法もあります。

学資保険の基礎知識

学資保険とは、子どもの教育資金準備を目的とした保険です。

親が契約者となって学資保険に加入し、保険料を払い込むことで、子どもの進学時期など契約で定められたタイミングで祝い金や学資金(満期金)を受け取れます。

契約者が死亡した場合に、以後の保険料の払い込みが免除される保障機能が備わった商品が一般的です。

保険料の払い込みが免除されても、祝い金や学資金は契約通りに支払われます。

そのほか、契約者が死亡した場合に、満期まで養育年金を受け取れるもの、子どもの医療保障などがついたものもあります。

保障の手厚い商品は保障に充てられる保険料が多くなるため、返戻率(払い込んだ保険料の総額に対する受け取れる祝い金や学資金の総額の割合)が低い点に注意が必要です。

小学校の入学費用に備えるには「祝い金あり」の学資保険を

学資保険で小学校に入学費用に備えるには、祝い金ありの学資保険を利用しましょう。

このタイプの学資保険は、入学などの節目ごとに祝い金(一時金)を受け取れ、満期にはまとまった満期保険金を受け取れます。

学資保険にはそのほか、大学入学時期などにあわせて設定される満期時に一括で満期保険金(学資金)を受け取れる商品があります。

祝い金ありの学資保険で入学費用を準備するメリット

祝い金ありの学資保険で入学資金を準備することで、次のようなメリットが期待できます。
●入学費用として活用できる
●もしものときにも子どもの教育資金を確保できる
●祝い金が不要なら据え置きできる
●計画的な積立ができる
まとまったお金が必要となる入学時期に受け取れる祝い金は家計の大きな支えになります。

また、契約者である親にもしものことがあっても契約通りに祝い金や学資金を受け取れる点は、貯蓄にはない保険ならではのメリットです。

貯蓄だけで入学費用をカバーできる場合は、祝い金を受け取らず据え置いてそのまま運用を続けることもできます。

保険料の払い込みは、口座振替やクレジットカードの引き落としなどの方法で半強制的に行われるため、自分の意思で積立を続けるのが苦手な方でも、続けやすい点もメリットといえるでしょう。

祝い金ありの学資保険の注意点

祝い金ありの学資保険は、祝い金なし(満期一括受け取り)の学資保険に比べて返戻率が低くなりやすい点に注意が必要です。

学資保険の祝い金や学資金は、払い込まれた保険料を保険会社が運用し、増やしたものを原資に支払われます。

途中で祝い金として払い出してしまうと、運用できる期間が短くなり、運用する元手も少なくなるため、運用効率が低下してしまうのです。

小中高までの入学資金を貯蓄でカバーできそうなら、大学入学に備えて満期一括受け取りの学資保険に加入したほうが効率よくお金を増やせます。

小中高の入学資金も含めて学資保険で準備したい方は、祝い金ありの学資保険に加入して、状況に応じて祝い金の据え置きを検討すると良いでしょう。

入学費用はお金がかかる!祝い金ありの学資保険なら小学校でも使える

小学校入学時には、ランドセルや体操服、学用品、必要に応じて学習机や制服などを購入しなければならず、平均して10万円程度※の費用がかかります(※学習机を除く)。

私立小学校に進学する場合は入学金や授業料などもかかるため、在学中にかかる費用も含めた学習費の総額は公立の約4.7倍、学校教育費に限ると公立の約14.6倍にもなります。

祝い金ありの学資保険であれば、小学校の入学費用にも活用できるため、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。
また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。

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