誰でもわかる【投資信託】ガイド(5) 「基準価額」は株価とどう違う?

投資信託の値段を表す「基準価額」。“株価”との違いをしっかり抑えていこう [拡大する]

投資信託の値段を表す「基準価額」。“株価”との違いをしっかり抑えていこう

 投資信託の値段は「基準価額」というもので表される。株の値段を示す「株価」とはかなり内容が異なり、基準価額について誤解している人が少なくない。投資判断を誤ることにもなりかねないので、ここでしっかりおさえておこう。

■基準価額は「投信の資産の時価÷口数」

 基準価額は、投資信託の時価ともいえるもの。まずは株式や債券など、投信が保有している資産の価格を合計し、そこから信託報酬などのコストを差し引いて、投信の資産額を計算する。それを投信の口数で割ったのが、基準価額となる。

 多くの投信は1口=1万円だが、たとえば、株式に投資するA投信に1億円(1万口)の資金が集まったとしよう。A投信が設定前日、つまり、運用開始前の基準価額は、まだ損益もコストも出ていないので、「1億円÷1万口」で1万円である。

 運用開始後、株式に投資し、コスト控除後の資産額が1億1000万円になったとすると、「1億1000万円÷1万口」で、基準価額は1万1000円となる。

■1日1回計算される

 株価は取り引きされている間、刻々と変化するが、投資信託の基準価額が変わるのは、市場が開く日の1日1回のみ。毎日、市場が終了したあとに、その日の終値をもとに基準価額が計算される。日々の基準価額は、運用会社や販売会社、投資信託協会のホームページなどに基準価額が掲載される(※図1参照)。

 前述のA投信では、投資している銘柄の株価が下がれば基準価額下落、株価が上がれば基準価額上昇の要因になる。投信が保有している資産の値動きによって基準価額が変動するわけだ。

■分配金を払い出すとどうなる?

 さて、順調に基準価額が値上がりしてきたA投信。〇月△日には1万2000円だった。だが株価に大きな動きがなったにも関わらず、翌日には1万円に下がってしまった。どうしてだろう。

 実はこのような現象が起きることは珍しくない。A投信は〇月×日が決算日で、分配金を2000円払い出した。1万2000円から2000円の分配金を払い出したため、基準価額が1万円になったのだ。

■1万円を超えたら高い?

 このように、基準価額は資産の値動きによって変動するだけでなく、分配金の払い出しによって変動する。A投信は値上がり分を分配したから基準価額が下がったのであり、投信の運用成績が悪化したわけではない。

 また基準価額が上がったからといって、いくら分配するかは投信の分配方針によって異なる。A投信と同じように2000円値上がりしても、B投信は分配金1000円で基準価額は1万1000円、C投信は500円分配して基準価額は1万1500円、ということもある。

 つまり、基準価額の水準と運用成績はイコールではないのだ。「基準価額が高すぎて今買うと高値づかみになる」などと言う人もいるが、分配金を抑えているためであって、割高ということではない。投資判断を誤らないようにしよう。

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