2015年10月01日 08時00分

誰でもわかる「投資信託」ガイド(2) 株との違いはどこ?

投資信託のメリットは様々な分野に少額で投資できること! [拡大する]

投資信託のメリットは様々な分野に少額で投資できること!

 多くの人から集められた資金が一つにまとめられ、国内外の株式や債券などで運用される「投資信託」。資産運用や資産形成に役立つマネー商品だが、実際にどんなメリットがあるのか、具体的にみていこう。今回は、株式投資と比較して、そのメリットをわかりやすく紹介していく。

■1万円から購入可能 定額なので始めやすい

 まず、投資信託のメリットは「1万円から購入できる」こと。投資にはまとまった資金が必要だと思いがちだが、ほとんどの投信は1万円から購入できる。株式投資では1銘柄に投資するのに数万円は必要。それに比べると、とても手軽といえる。社会人になりたての人や育児などにお金がかかっている人でも、投資信託を利用すれば資産形成の第一歩が踏み出しやすいのだ。

■1本で幅広い銘柄分散が可能

 2つ目のメリットは、「銘柄分散ができる」こと。一つの投信には数十億円以上の資金が集まり、数十、数百の銘柄(株式や債券)に投資される。1本の投信を買うことで、実質的にはたくさんの銘柄に分散投資しているのと同じ効果が得られるわけだ。

 1本の投信が保有する銘柄数は投信によって異なるが、日経平均に連動するインデックス投信なら、日本を代表する225銘柄に投資したのと同じといえる。株式投資で複数の銘柄を保有するには、数十万円以上は必要だろう。

■バリエーション豊富 世界中のあらゆる資産に投資できる

 3つ目のメリットは、「あらゆる資産に手軽に投資できる」ことだ。投信には海外の株式や債券に投資するもの、不動産(REIT)に投資するもの、金に投資するものなど、さまざまなタイプがある。

 インドや南アフリカの株式に投資したいと思っても、個人では手続きも、銘柄選びも、資金的にもなかなかハードルが高いが、投信を使えば、誰にでも手軽に投資できる。株式投資と異なり、銘柄選択や売買のタイミングも運用会社に任せられるからこそ、海外の資産にも投資できるのだ。

 また、国内や先進国、新興国の株式と債券とREITなど、さまざまな資産に投資する投信もあるので、「1万円で世界中に投資したい!」といった希望も叶えられる。

■手軽にポートフォリオが作れる

資産形成や資産運用では、複数の銘柄、さまざまな資産に分散投資をすることがセオリー。だが、1万円で「世界中のあらゆる資産」に、「銘柄分散」ができる投資信託なら、少額であってもそのセオリーに沿った投資ができる。

 あらゆる資産に投資する投信なら1本で幅広い分散投資ができるし、国内株に投資するタイプ、海外株に投資するタイプなど、複数の投信を組み合わせて、自分なりのポートフォリオを作ることもできるのだ。

また、多くの銀行やネット証券などでは月1万円から、一部のネット証券では毎月数千円程度から、指定した投信を「積立購入」できるので、少しずつ、ポートフォリオを作っていくのも得策といえる。

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