2016年01月27日 08時00分
円高・円安がわからなくても大丈夫! FP直伝【FXいろは(1)】
FXでは「円高で買い、円安で売る」がセオリー
FX(外国為替証拠金取引)とは、FX取引業者に一定の証拠金を預けることで少額の資金でも元手以上の取引を行うことができる金融商品。大きな利益が得られることがある反面、大きな損失を被ってしまうリスクもある。
FXは、経済が不安定にある今のような状況下においても、人気が集まっているが、それはなぜなのだろうか?
■基本は円高時に買う!
FXで儲けるためには、「円高で買い、円安で売る」のがセオリー。そもそも、「円高」と「円安」はなんなのか?
簡潔に言うと、円高は円の価値が高い状態。一方、円安はその逆ということになり、円の価値は低い。したがって、円高であれば、日本円でほかの国の多くの通貨と交換できる。それを円の価値が下がった時に売れば、当初の元手よりも増えていることになる。
例えば、1ドル=100円のときに10万円分をドルに交換すると、1000ドルが購入できる。その後、円安になり、1ドル120円になったときに1000ドルを売ると、2万円の為替差益が得られ、手元資金は12万円になる。反対に、1ドル80円のときに売ると、2万円の為替差損が発生し、資金が8万円に減ってしまう。
※注意:為替手数料、税金等は考慮していない。
■FXの取引は「売り」からも可能
利益を得る基本セオリーは、円高で外貨を買って円安で売ることだが、なかには円高になるまで待てないという人もいるだろう。
そんなときは「売り」からの取引がオススメだ。FXでは外貨を「売り」の取引からでも可能なのだ。FXは、「円高でも円安でもどちらでも利益を得ることが可能」という強みがある。
今が円高か、円安かを判断することは難しいが、「これから円の価値が下がる」と思えば、円高と考えることができる。「これから円の価値は上がる」と思えば、円安なのかもしれない。
現在は、アベノミクスで円安傾向が続くが、戦争・紛争や世界景気不安(中国や欧州など)、災害などの今後の予想もつかない大きな要因によって円高が進む可能性もある。
こういった円高チャンスに対して敏感に察知するには、円高要因になる自国の「金利」や「景気動向」をチェックしておきたい。仮に、円高や円安の意味がわからなくとも、今後はどうなるのかを予測することはできる。普段の暮らしの中で肌に感じることや社会の情勢に敏感になることで、円高・円安どちらの状況でも利益を得られるチャンスがあるはずだ。
【文/頼藤 太希】
株式会社Money&You代表取締役社長。一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』(https://fpcafe.jp/)を運営。若手経済アナリストとして、セミナー・執筆など幅広く活動。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。執筆:「FX完全ガイド」(晋遊舎)等
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