2016年02月17日 09時00分

誰でもわかる【投資信託】(11) アクティブ運用のメリットとは?

今回はアクティブを紹介。インデックスとの運用方法の違いを比較してみよう [拡大する]

今回はアクティブを紹介。インデックスとの運用方法の違いを比較してみよう

 投資のプロである運用会社が運用を行う「投資信託」。特定の指数に連動する値動きを目指すインデックス運用に対して、指数を上回る投資成果を目指す「アクティブ運用」という方法もある。前回はインデックス運用を紹介したが、今回はアクティブ運用の魅力や注意点をおさえておこう。
※前回記事:インデックス運用のメリットとは?(https://life.oricon.co.jp/rank-investment-trust/online/news/2066318/)

■アクティブ運用とは?
 アクティブ運用とは、運用会社が独自の調査や分析をもとに、より高い投資成果を目指して銘柄選択する運用方法。

 たとえば、日本株に投資するアクティブ運用の投信であれば、日経平均やTOPIX(東証株価指数)を上回る投資成果を目指し、「高成長が期待できる銘柄」や「割安で投資妙味がある銘柄」「安定性が高くて市場の下落局面でも底堅い銘柄」などを選んで投資する。成長性狙い、割安性重視など、銘柄選択の基準は投信によって異なる。

 銘柄数も投信によって異なり、20〜30程度の厳選投資をしている投信のほか、100以上の銘柄に投資している場合もある。30程度の銘柄に分散していれば、それより多い場合と比べて、分散効果に大きな差はないとも考えられており、厳選している投信こそ、アクティブ運用の醍醐味があるともいえる。

■目標は指数を上回る投資成果
 運用会社が銘柄選択を行うため、運用成績はその手腕に左右される。成績は「指数と比べてどうか」で判断されるのが一般的で、日本株に投資する投信なら、日経平均やTOPIXより騰落率が高ければ合格と評される。

 実際には、指数を上回る成果を得ているのは、アクティブ運用されている投信の3割程度と考えられる。要因としては、銘柄選択の失敗や解約などによって運用が安定しにくい場合があること、インデックスに比べて信託報酬などの運用コストが高く、騰落率を押し下げること、などが挙げられる。
 
 投資家の立場でいえば、「指数を上回っているかどうかでなく、市場が低迷しているときにもプラスのリターンをあげてほしい」という思いもあるが、アクティブ投信の多くは「指数を上回ること」が運用の目標であり、絶対リターンを目指すものではないことを理解しておきたい。

■運用実績と運用方針をチェック
 少数とはいえ、市場平均を上回る成果が期待できる投信があるというのが、アクティブ運用の魅力だ。投信を選ぶ際には、運用手腕を判断するためにも過去の運用実績をしっかりチェックしたい。

 市場の上昇局面、下落局面、それぞれの値動きをチェックするためにも、できれば運用開始から10年以上、短くても5年以上経過している投信を候補にしたい。運用方針をしっかりと確認し、どのような基準で銘柄選びをしているか、どんな要因で値動きするかもおさえておこう。

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