2015年05月30日 10時00分

人気上昇中の“特化型”トランクルームって何? バイクや美術品、女性専用まで続々登場

自宅は手狭で、大切なアイテムの置き場所がない……そんなときは”トランクルーム”が便利 [拡大する]

自宅は手狭で、大切なアイテムの置き場所がない……そんなときは”トランクルーム”が便利

 趣味の道具や衣類など、大切なアイテムはいつでも使えるようにきちんと保管しておきたいもの。とはいえ、自宅は手狭で置き場所がないという人も多いだろう。そんなときに便利なのが、“トランクルーム”。アメリカでは10世帯に1世帯が利用しているといわれており、日本でも都心を中心にルームやコンテナなど様々なタイプが広がりをみせている。

 最近では、各社のサービスも多様化しており、特定のアイテムを専門に扱ったり、利用者を限定するといった“特化型”も登場。収納する物に応じた保管環境や細やかな気配りで人気を集めているようだ。そこで今回は、3つの特化型トランクルームを紹介する。

■バイク専用コンテナ型トランクルーム

 バイクユーザーのために特別に設計されたのが、テンポスタイル社が展開する『バイクガレージ』。愛車を雨風や砂ぼこりから守るコンテナ式を採用している。ヘルメットやアクセサリーを置ける棚をはじめ、整備用品も十分収納できるスペースを確保しており、スロープもついているので、バイクの移動もスムーズ。盗難やイタズラを防ぐセキュリティシステムも万全だ。今年1月には洗車場も完備した2号店が登場。バイク乗りたちの熱い支持を集めている。利用料は店舗によって異なるが、1万5420円が目安。

■作品をガードする「美術品専用」トランクルーム

 絵画や陶磁器など一点モノの美術品は、特に保管状態に気を配りたい。そこで注目したいのが、共進倉庫社が完備している耐震耐火構造の鉄筋コンクリートの建物内にある美術品専用のトランクルームだ。同社は、国土交通省より『優良トランクルーム』の認定を受けており、24時間完全警備で防犯・防災にあたるとともに、美術品を保管するうえで重要な温度・湿度も年間を通して常に最適な状態をキープ。太陽光遮断や防塵(ぼうじん)も徹底している。また、万が一のため、絵画のクリーニング及び修復を依頼できるサービスもある。利用料は収納サイズによって異なり、6000円から4万円まで用意。

■サポートスタッフも女性! 「女性専用」トランクルーム

 トランクルームは密室感が高いだけに、ひとりで訪れることに少し不安がある……という女性もいるはず。そんな悩みを解消するのが、イナバクリエイト社の『女性専用ルーム』だ。文字通り、女性限定のトランクルームで、ロッカータイプの収納スペースが用意されている。フィッティングルームもあり、自宅のクローゼット感覚で使うこともできる。もちろんトイレも女性専用で、入口からトランクルームまでの間にはセキュリティを3ヶ所設置。併設された事務所には、一定時間女性の事務員が在中する細やかな気配りもうれしい。利用料は収納サイズによって異なるが、3000円からが目安。

 大切なアイテムは、やはり少しでも安心・安全な場所で保管しておきたい。せっかくトランクルームを借りるなら、保管スペースのコンディションやサービス内容といった付加価値に注目して選んでみるといいかもしれない。

(文:末吉陽子/やじろべえ)

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