2018年04月02日 09時20分

ネット銀行で“つなぎ融資”を受けるには? 仕組みと注意ポイント

つなぎ融資の仕組みとネット銀行で利用するときの注意ポイントを解説(画像はイメージ) [拡大する]

つなぎ融資の仕組みとネット銀行で利用するときの注意ポイントを解説(画像はイメージ)

 夢の戸建てを建てると決めたら、気になるのが資金繰り。土地の先行取得をするための資金や着工金、そして中間金というように完成までに複数回に分けて資金が必要になる。そのため、完成までの資金繰りをつなぐ「つなぎ融資」を利用する人もいる。今回は、つなぎ融資の仕組みとネット銀行で借り入れる場合について解説しよう。

■「つなぎ融資」は住宅ローン実行までの資金繰りに

 「つなぎ融資」とは、住宅ローンの融資実行までの資金をつなぐのに利用される融資のこと。たとえば、一戸建てを新築する場合など、完成までには複数回にわたり工事資金などを支払う必要があるが、住宅ローンの融資は完成後に実行されるのが一般的。自己資金でカバーできない場合、住宅ローンとは別の借り入れをする必要がある。そこで、住居が完成し住宅ローンの融資実行となるまでの間の資金繰りに利用される。通常のローンと同様に利子や手数料がかかるが、住宅ローンと比べて、つなぎ融資の金利は高めだ。つなぎ融資にかかる利息や手数料などが予想外の出費となることもあるため、計画的に利用しよう。

■ネット銀行で利用する場合は取り扱いを確認

 ネット銀行でつなぎ融資を扱っているところはいくつかある。ネット銀行を利用するメリットは来店が要らないことだ。つなぎ融資の期間は12ヶ月未満(または以内)とするところが多いが、新築現場では何が起こるかわからない。着工後に何らかのトラブルで工期が延びることも想定して、住宅メーカー選びや工事プランによく目を通しておこう。

 また、つなぎ融資を取り扱う金融機関は少ないため、戸建てを土地の先行取得から検討している場合は取り扱っている銀行をあらかじめ調べておこう。取り扱う銀行が見つかったとしても、基本的に他社住宅ローンへのつなぎ融資には利用できないことが多いので注意したい。つなぎ融資も住宅ローン同様借り入れに審査があり、その結果によっては融資を受けられない。もし審査が通らない場合の対応も考えられるよう、時間と資金に余裕を持とう。

 つなぎ融資を利用する場合、金利の低さよりもつなぎ融資を取り扱っている金融機関を探すほうが先決になる。夢の戸建てを手に入れるのは楽ではないが、こうした経験も後にいい思い出になるかもしれない。そのためにも、スムーズな家づくりができる資金繰りを心がけよう。

【文・監修:SAKU株式会社】
しあわせな人生をデザインする会社、人生とお金をコンセプトとする編集制作プロダクション。これまでの金融・経済やマネーのイメージをくつがえす「発想力」を展開中。

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