ネット銀行の解約手続き 基本の流れと気を付けたいこと
解約時の流れは? 必要なものは? どこに伝えたらいい?
もし手続き方法が分からない場合は、Webサイトに掲載されている「よくある質問」などのページにある「口座解約の手続きとは?」といった項目に詳しく書いてあることが多いので、まずはそれに目を通してみよう。それでもよく分からない場合は、カスタマーセンターに電話で確認するとよいだろう。
解約した場合、残っている現金はどうなる?
解約時に注意したいことは?
投資信託を保有している場合、解約する際にはすべて売却しておく必要があるが、タイミングによっては元本割れの状況で売却をせざるを得ないこともある。大きな損をしてしまう場合もあるため、その点も注意したい。
トークンは返却する?
口座解約のために定期預金を解約した場合は?
定期預金を中途解約した場合、元本はそのまま戻ってくるが、金利が変わる点に注意しよう。途中で解約したことにより、当初定められた金利ではなく「中途解約利率」が適用されることになるのだ。この金利は通常、満期まで預けた際の金利より低くなる。
例えば、ネット銀行Aでは実際の預入期間が1年未満の場合は10%、1年以上2年未満は20%、2年以上3年未満は30%といった具合に「中途解約掛け目」というものが設定されている。仮に1%の金利の1年定期に預けていて、6ヶ月で中途解約をした場合は、1.0%(元の金利)×6/12(預入期間)×10%(中途解約掛け目)=0.05%で、0.05%の金利が適用されることになる。
中途解約利率や条件はネット銀行によって異なるため、解約する前に確認しておきたい。もし満期まで口座を維持できるのであれば、満期が来てから解約する方が得だ。
銀行の破綻によって解約を余儀なくされる場合は?
以上、ネット銀行の口座を解約する際の手続きや、気を付けたい注意点についてお伝えした。解約自体に手数料がかかるわけではないが、定期預金を中途解約すると最初に定められていた金利より低くなる可能性が高く、投資信託を売却することになればタイミングによっては元本割れすることもあるだろう。また、口座残高がほかの指定銀行に振り込まれる際は振り込み手数料がかかるケースが多い。解約の際のデメリットや注意点をしっかり確認した上で解約するようにしよう。
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。