意外と知らないネット銀行の基礎知識
しかし新しいサービス形態として受け入れられているものの、その定義や仕組みについては案外知られていないようです。ネット銀行に関する素朴な疑問にお答えしていきましょう。
総じてネットバンクとして扱われることもありますが、「ネット銀行」は主にインターネット上での運営に特化した銀行です。最小限の店舗でインターネットとコンビニなどのATMでほとんどの手続きや取引を完了することができます。
一方「インターネットバンキング」は、店舗営業を主とした一般銀行が提供しているインターネット上の銀行サービス、または一般銀行のインターネット支店を指す呼び方です。
オンラインで銀行取引を行えるというサービスの概要は共通していますが、ネット銀行は店舗や自行のATMを持たずに大幅なコストダウンを実現しています。これにより、預金金利が高く、手数料は安いというメリットを打ち出した新たな形態の銀行です。
しかしネット銀行の店舗は最小限数のみとなりますので、口座開設の手続きなども窓口ではなく、オンラインと必要書類の送付で行われます。個人口座であれば多くの場合、本人確認の書類と名義人のサインで開設することができ、銀行印の届けは必要ありません。
身分証明には免許証・パスポート・保険証などのコピー、あるいは住民票の写しや印鑑証明の原本といった一般的なものが指定されます。
詳細な種類や補助資料など詳細については、各銀行にて確認してください。
では、ネット銀行の始まりはいつのことだったのでしょうか。
「新たに誕生した記念日」の登録制度を実施している日本記念日協会では、10月12日を「ネット銀行の日」という記念日に制定しています。これは、日本初のインターネット専業銀行であるジャパンネット銀行が2000年10月12日に開業したことにちなんだもので、同行が申請を行ったことで正式に認定されました。
国内のネット銀行はさまざまなサービスとメリットを強みに市場の拡大を続けており、近年ではメインバンクとしてネット銀行を利用している人も多くなっています。
一方で2014年7月現在、未だ公的機関からの受取窓口としては使用できないなどの制限も残されており、今後の更なる成長が期待されています。