ネット定期預金を中途解約したらどうなるの?

  • ネット銀行の定期預金を中途解約

 ネット銀行で定期預金を組んだものの、中途解約することが必要になったときに気になるのがペナルティのこと。定期預金を中途解約するときはどんな注意点があるのでしょうか。また、銀行が破綻して解約を余儀なくされるケース、仕組み預金を利用したケースについても紹介します。
 まず抑えておきたいのが元本(自分が預けたお金)はそのまま戻ってくるということ。投資信託や株式投資などでは株価の変動などによって元本割れが起きるケースもありますが、ネット銀行の定期預金は中途解約してもそのまま戻ってくるので安心してください。
 ただし、注意したいのが「利子」です。預貯金では預けた期間に応じて利子が付きますが、どれくらいの利子がつくかは、満期まで預けた場合と中途解約した場合で違ってきます。
 ネット銀行の定期預金では、1年とか3年とか期間を設定して預けることにより、普通預金よりも金利が高くなっていますが、定期預金を途中で解約すると「中途解約利率」や「期日前解約利率」が適用されます。この解約利率はネット銀行ごとに決められていて、満期まで預けた場合の金利よりも低くなることが通常です。
 例えば、ネット銀行の大手である住信SBIネット銀行を例にすると、実際の預入期間から1年未満の場合は10%の中途解約利率となり、1年以上2年未満は20%、2年以上3年未満は30%と、1年で10%あがるように設定されています。
 もう一つ楽天銀行を例にすると、2004年の改定によって預入の開始日で中途解約利率が変わってきます。定期預金の預入日が2004年11月13日以前の場合は、1年未満は10%の解約利率となり、1年以上7年未満は20%となります。2004年11月13日以降の場合は、1年未満は5%、1年以上3年未満は10%、3年以上5年未満は15%と2年置きに5%あがるように設定されています。
 このようにネット銀行によって中途解約利率や詳細は異なるので注意してください。
 万が一銀行が破綻して解約を余儀なくされる場合はどうなるでしょうか。そのときはは預金保険制度が適用されます。預金保険制度とは、元本の1,000万円までと破綻日までの利子が補償対象となる制度ですが、これはつまり1,000万円を超える部分は元本割れになってしまうリスク(ペイオフ)が生じます。銀行預金の総額が1,000万円を超える人で定期預金を利用するときは、複数の銀行に資産を分散してペイオフ対策をすることが必要になるでしょう。
 また、預金のタイプには「仕組み預金」といって金融商品を組み込んだタイプもあります。こちらは定期預金よりも金利が高いことがメリットですが、原則として中途解約できません。もし中途解約することになっても元本割れになるリスクもあります。


 定期預金は中途解約してしまうと利率は下がってしまう可能性がありますが、元本に加えて利子を受け取れることはメリットだと言えるでしょう。
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